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世界遺産都市フエの現地の楽しみ方。日帰り&宿泊

ベトナム中部ダナンから行ける人気の観光地に「フエ」があります。フエの歴代王朝が築いた王宮や廟、別荘地などが世界遺産に登録されたのは1993年。ベトナムで最初のユネスコ世界遺産となります。ダナンとホイアンが人気の観光地となったいまでも、歴史好きや古き町並みが好きな旅行者から根強く支持を得ているフエ。今回はフエ市街の楽しみ方を日帰りと宿泊旅行者向けにご紹介します。当記事をご覧いただいて現地の宿泊の有無を決めるのもいいですね。

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旧市街は王宮周辺が町歩きスポット

IMG_4439.jpgベトナム最初の世界遺産阮朝王宮

フエの観光地は王宮前を流れるフォン川を境に、北側王宮周辺を旧市街、南側を新市街に分けることができます。旧市街は王宮しか見どころがないと言われていますが、実は王宮周辺には旅行者が歩いて古き良きを実感することができるエリアがあります。

IMG_4293.jpg旧市街の町並み。ホイアンにも似てる

王宮周辺は住宅地と商店街が混在しているエリアがあり、旅行者の姿もちらほらうかがえます(そのほとんどが個人行動の欧米人)。フエ料理を扱う食堂や洋服店、金物屋、パパママストアなどが並んでいて、一泊1000円程度で宿泊できるミニホテルもあります。現地人の生活風景を覗くことができるので、ついつい散歩して異国情緒に浸りたくなってしまいます。また流しのタクシーも多いのでご安心ください。

宿泊ならばファングーラオ通りで!夜はバックパッカーエリアへと変貌

IMG_4581.jpg夜のファングーラオ通りの様子

宿泊をするならば、新市街のファングーラオ通り周辺のホテルに宿泊するのがおすすめです。旅行者向けの2~4つ星ホテルが並び、お土産雑貨店の数も充実しています。昼間はゆっくりとした時間が流れる雰囲気のいいカフェも、夜になるとご覧のようなバックパッカー御用達のナイトバーへと変わります。みんなでビールを飲みながらスポーツ観戦したり、オープンエアでベトナムの夜風に当たるのもおすすめです。

ボートでフォン川周遊を楽しむ

IMG_6020.jpg対岸まで20分ほどかけて周遊する

歴史情緒漂うフォン側。王宮正面を流れ、新旧市街地を隔てる東西に蛇行する河川です。そのフォン川をボートに乗って周遊するのもフエ観光の見どころの一つです。ツアーに参加するのもいいですし、王宮やティエンムー寺前に停泊しているボートに自分で乗ることもできます。

IMG_4469.jpg夜の船内のようす。さまざまな催し物が用意されている

日中のボートツアーはただの橋渡しですが、夜になると、ご覧のようにアオザイの舞踊や伝統音楽、灯篭流し体験などさまざまなイベントを鑑賞することができます。もしホイアンの代わりにフエに行くという人がいたら、是非こちらのナイトツアーに参加してみてください。ホイアンの夜に負けないくらいの満足度を得ることができるはずです。ちなみに下船後は船着き場傍でナイトマーケットが開催されているので、そちらも歩いてみてください。

世界遺産巡りは個人で行くよりツアーがおすすめ

IMG_6168.jpg2代皇帝ミンマン帝の廟

フエの世界遺産を巡る旅程を組む場合は、個人行動とツアー参加が選択肢にありますが、おすすめは断然ツアーでの参加。自分でタクシーをチャーターして行く人もいますが、移動費はかなりかかりますし、道中で見学できるマーシャルアーツ(古武道)は時間が決められていますので、ツアーで行くのが一番確実です。また、バイクや自転車をレンタルしてグーグルマップを見ながら行くツワモノもいますが、グーグルマップでは検索できないほど山奥となるので、道に迷う危険性が大。ツアーは半日と1日ツアーを選択できますので、日帰り旅行者は半日、宿泊を予定している人は1日ツアーに参加するのがいいでしょう。

宮廷から庶民派まで!フエ料理を堪能

IMG_5856.jpgネムルイと呼ばれる料理。ベトナムらしいライスペーパーに包んで食べる

ベトナム料理の中でもフエ料理はベトナム人誰もが認める郷土料理。フエ以外のお店では、基本的に専門店でしか食べることはできません。フエ料理には豪華な食材を使って盛り付ける宮廷料理と下町料理があります。前者を食べたい場合は、旅行者向けの小洒落たレストランへ行ってみるのがいいでしょう。かつて皇帝貴族が食べていた料理を是非堪能してみてください。

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フエ観光のポイントと宿泊すべきか否か

IMG_6455.jpgフエの市内観光ツアー

ベトナムの中部観光地はダナン、ホイアン、フエの3都市がメインとなりますが、実際フエはダナンから3時間ほどの移動が必要となるため、この3都市を巡る場合は最低でも5日間の旅程が必要となります。ダナンでも日帰りツアーが催行していますが、町歩きをする時間はないので、もしのどかな町並みを歩いたり本場のフエ料理を堪能したい場合は、現地で宿泊するのも検討してみるといいでしょう。

>>ベトナム中部フエの観光スポット10選

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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