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カンボジアとベトナム2か国周遊に必要な知識

カンボジアとベトナムは陸でつながっていて、空と陸双方から入国することができます。ベトナム旅行者の間では、滞在日数に余裕があれば、カンボジアのプノンペンやシェムリアップに行き、2か国周遊旅行をする方も珍しくはありません。

東南アジア人であれば同じ地域内ではビザが免除されますが、日本人はそうはいきません。そこで、今回は2か国周遊旅行に必要な知識、情報をご紹介します。

日本にいるうちからルートを考える

IMG_5188.jpgカンボジアでも見られるシクロ

まず覚えておいてほしいのが、「出たとこ勝負は非常にリスクが高い」ということです。これはベトナムのビザの法律で、「30日以内に再入国する際は、出国の航空券の保有が必要」というものがあるため。つまり、日本→ベトナム→カンボジア→ベトナムとする場合は、必ずベトナムから日本へ帰国する航空券を持っていないと、カンボジアからベトナムへ再度入国することはできません。

IMG_5126.jpg陸路での入国はホーチミンから

安全なルートとしては、① 日本→ベトナム→カンボジア→日本。もしくは、② 日本→カンボジア→ベトナム→日本です。ただし、日本からカンボジアは直行便がありませんので、必ずベトナムかタイを経由することになるため、場合によっては二度手間感があります。

このように、旅行者にとって最も怖いのは、ビザの関係上入国ができないことです。そうならないようするために、旅程は必ず日本にいるうちからしっかりと組んでおくようにしましょう。

ベトナムは条件付きでビザが必要

passport-1402644_1920.jpgビザは各国シールスタンプが異なる

ベトナムとカンボジアの2か国周遊を考えているならば、まずはそれぞれのビザ事情を把握する必要があります。ベトナムは日本と友好関係にあるため、一定条件のもとビザの免除があります。

1.パスポートの有効期限が6か月以上
2.出国の航空券を持っている
3.観光目的で15日以内の滞在
4.一度出国してから30日以上が経過している

4.は30日以内であっても、ベトナムを出国する航空券を持っていれば問題ありません。逆に上述したように、カンボジアからベトナムに入国する段階で日本行きの航空券を持っている必要があるので、こちらは要注意です。4の法律は世界を見ても珍しい規定となるため、旅慣れた方もチェックが必要となります。

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カンボジアは必ずビザの取得が必要

IMG_7773.jpgプノンペンに行く道中~陸路にて

一方カンボジアは日本人に対しては必ずビザの取得が義務付けられています。空路で行くならば入国審査場傍にある窓口でアライバルビザを取得して入国することができます。陸路であれば、ホーチミン郊外のモクバイ国境(カンボジア側はバベット国境)から通過することが可能。

IMG_5338.jpgシェムリアップのベンメリア遺跡

この場合は入国審査でビザ申請するか、Eビザと呼ばれるネット申請、もしくは日本にあるカンボジア大使館でビザの事前申請をすることにより入国が可能となります。入国費用は手数料含めて40ドル程度となり、ビザの期間は1か月です。ちなみにビザの申請方法はベトナムではなく、もう1つの隣国であるタイからでも変わりないほか、ラオスからはEビザの入国ができません。

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日本もしくはベトナムにいるうちに米ドルを用意

currency-3125447_1920.jpg米ドルは使いどころが多い

ベトナムではベトナムドン、カンボジアでは米ドルもしくはカンボジアリエルを使うことができます。ただ、カンボジアでは一般的に米ドルが普及しているので、予め1ドル札と5ドル札の米ドルを多少持っておく必要があります。もしベトナムからカンボジアに入国するさいに米ドルがなければ、入国後に両替ができなくなってしまいます。ちなみにホテルでは日本円から米ドルへの両替ができますが、ベトナムドンから米ドルの両替は断られる場合があります。

二か国周遊はビザルールさえ守れば初心者でも簡単!

最近は日本の旅行会社でベトナムのホーチミンとカンボジアのシェムリアップの2か国観光ツアーを実施しているところもあります。それだけ気軽に国境を跨ぐことができるのは、島国に暮らす日本人にとっては不思議なものですね。上記で紹介したビザルールさえ守れば、初めての方、旅慣れない方でも簡単に2か国観光を決行することができます。是非次のベトナム旅行ではカンボジアにも立ち寄ってみてください。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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