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2019年最新!必ず覚えておくべき、ベトナムの「ビザ(査証)」事情

2018年、日本はパスポート1つで入国できる国が190か国となり、世界単独1位となりました。通常外国へ入国するためにはビザ(査証)が必要となり、これが免除されるということとなります。よく「日本のパスポートは最強」と言われますが、その所以がここにあります。しかし、社会主義国のベトナムでは、一定条件のもとで日本人であってもビザが必要となります。特にベトナムは法制度がしっかりとしていないため、毎年のようにビザの条件も変わります。是非ここでしっかりと学んでおきましょう。

ビザなしで入国できる条件

IMG_9346.jpgビザ事情はしっかりと学ぼう

日本とベトナムは現在下記条件の下でビザなしでの入国が認められています。

1.パスポートの有効期限が6か月以上
2.出国の航空券を持っている
3.観光目的で15日以内の滞在
4.一度出国してから30日以上が経過している※補足あり

passport-2642170_1920.jpg海外では自分の身元を唯一証明するのがパスポート

通常の短期滞在の旅行者は上記条件に該当しているはずです。基本旅行では往復航空券を買うので、2.の条件もクリアします。複数か国周遊する場合も、次の渡航先の航空券、もしくはバスチケットなどを持っていれば入国は可能です。

法律・条件はよく変わるので注意

IMG_1997.jpg空港内の免税店

「4.一度出国してから30日以上が経過している※補足あり」
こちらは一番新しくできた法律ですが、「これは厳しすぎる」との意見が多数あり、この条件ができてから数か月後にすぐに一部変更がありました。具体的には「30日以内でも出国の航空券があれば入国が可能」という補足がつきました。

15日以上滞在する予定がある旅行者はビザを取得

IMG_0233.jpgニャチャンの町並み

一般の旅行者の中でも特に問題となるのは、「15日以上の滞在」に関してです。「ひと夏をベトナムで過ごす予定」、「就職する前に、最後の長期旅行をベトナムで」といった人達が対象となります。この場合は日本人でもビザが必要となります。事前にわかっている場合は日本国内にあるベトナム大使館へ、ベトナム現地で取得する場合は、ホーチミンなら総領事館、ハノイなら大使館で申請することとなります。

観光ビザの種類は4つ

IMG_8068.jpg法制度を理解して有意義なベトナム旅行を

15日以上滞在する旅行者は、下記4種の観光ビザから選んで申請することができます。

① 1か月シングル
② 1か月マルチ
③ 3ヵ月シングル
④ 3ヵ月マルチ

「シングル」とは「一度ベトナムを出国してしまうと失効してしまう」ことを意味し、「マルチ」とは「他国間の往復ができる」ことを意味しています。また、1か月と3ヵ月ありますが、これは厳密に言うと「30日」と「90日」となります。シングルよりもマルチの方が申請費用は高くつきますが、取得難易度はほぼ変わりません。

常に最新のビザ情報を入手して

上記でもご説明しましたが、ベトナムのビザに関しての法整備はまだまだ曖昧です。ここでは2019年1月時点でのビザ事情を紹介しましたが、半年後にはまた変わっている可能性も多いにあります。ベトナム旅行を計画している方は、そのときの最新のビザ事情を入手するようにしましょう。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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