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ハノイのビラで高級フレンチを「グリーン・タンジェリン」

およそ100年フランスの植民地時代をおくっていたベトナム。取り分けホーチミンとハノイでは、現在もフランスの文化を端々でみることができ、「グルメ」もその内の1つに挙げられます。レストランで食べるフレンチは、ベトナム人にとっても高級ですが、それでも日本で食べるよりはかなりリーズナブルです。今回紹介する「グリーン・タンジェリン」も高級フレンチの一翼です。

場所は旧市街ど真ん中

IMG_3832.jpg外観はなんてことないが......

グリーン・タンジェリンがあるのは、ハノイ旧市街のハンベー通り。ホアンキエム湖北部から歩いて10分かかりません。旧市街の中でもマーマイ通りに次ぐ繁華街となるので、周辺は旅行者向けの雑貨店や安マッサージ店で溢れています。

IMG_3833.jpgまるでフランスの町のような装い

外観は変哲のない古びた縦長の建物ですが、実はこちらはレストランではなく、お店はアーチ状の門をくぐった先にあります。店頭にはスタッフが立っていますので、声をかければ店内に案内してくれます。門の先はすぐに御覧のような屋外のテーブル席が広がっています。中世の街灯が立ち、壁には昔のハノイや旧市街の貴重な写真が展示。緑が豊かな庭園のようなオープンエア席です。

昼は室内、夜は屋外がおすすめ

IMG_3846.jpg緑のドアと両開きの鎧戸

「せっかくならお洒落な雰囲気の屋外で食事したい」と思うかもしれませんが、日中は正直日差しが厳しくて食事をするにはちょっと難しいかもしれません。時期と時間によっては気温が低いときもあるので、その際は是非屋外に座ってください。ちなみに予約はできればした方がいいですが、それは夜の話。日中はお客もあまりいません。

IMG_3838.jpg屋内の雰囲気も悪くない

とはいえ屋内だって雰囲気は悪くありません。明るく斜光が射し込む屋外と比べて、室内はひんやりとした空気が流れています。こちらも実はフランス式。当時フランスの建築技術がベトナムの建物に使われましたが、それらはコロニアル建築といわれ、現在でも古き良き時間を満喫できると人気があります。フランスと言えばワインですよね。食前酒としてもおすすめで、数十種の銘柄を取り揃えていますので、お酒好きの方は是非試飲してみてください。

オリジナル料理が多数!是非コースで堪能してみて

IMG_3855.jpgフレンチとベトナムの融合

グリーン・タンジェリンでは純粋なフランス料理ではなくベトナム料理との創作を楽しむことができます。シェフによるオリジナル料理がメニューに並んでいて、予算は一品1000~3000円ほど。フレンチレストランではよくあることですが、基本は単品メニューを複数選ぶよりは、予算別に選べるコース料理の方が安く済みます。

IMG_3859.jpg鴨とフレンチフライドのソテー

コースは一番安いものが正直言って最も人気があるようです。魚と肉両方楽しむことができ、なおかつ1人の予算3000円程度で食べることができます。旧市街という観光の繁華街の中心でこの値段でフレンチを楽しめるのであれば、決して高くはないかなと思います。

グリーン・タンジェリンは外国人旅行者、特にアジア圏の人たちに人気があります。単純なフレンチではなくベトナムとの創作料理は非常にオリジナリティがあって、どれもおいしくいただくことができます。

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名称:グリーン・タンジェリン
住所:48 Hang Be St. Hanoi
営業時間:10:00~23:00

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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