近年の歴史的円安とインフレを受けて海外旅行に行きづらいと感じる人も多いでしょう。ここではまだまだ物価安のベトナムにおける現地の節約術を紹介します。
円安でもベトナムは物価安。でも値段が高いと感じる場面もある
2020年以降、日本は歴史的円安を背景に、海外では相対的に物価高を感じる場面が多くなりました。そのため、パンデミック以降は物価の安い東南アジアの人気が再燃している様子がうかがえます。
しかしその一方で、東南アジア各国も毎年インフレにより物価が高くなっているため、一昔前のような「東南アジアで贅沢旅行」は徐々に難しくなっているかもしれません。
そんな中、ベトナムは他のアジア各国と比較すると政府が為替を統制しているため、物価上昇はそれほど感じられません。少ない旅費でも十分満喫できるので、2024年のゴールデンウィークには中部ダナンが非常に高い人気を誇りました。
ベトナム旅行&滞在中に物価高と感じる場面とは?
一方で何から何まで安いというわけではありません。一般的にベトナムのような発展途上国では、「外資&外国産」は日本の物価と同等以上となります。マクドナルドやスターバックスなども各都市にありますが、やはりそれなりの値段がします。
また、旅行者向けのお店はちょっと高いです。日本人や韓国人旅行者が足を運ぶようなお土産雑貨店や観光エリア内のレストランでは、外国人価格と思われるような価格設定もしばしば見かけます。特にダナンは外国人旅行者向けにリゾート開発された都市となるので、多少の予算は覚悟が必要となるかもしれません。
ベトナム旅行中の賢い節約術を紹介!リゾート地や都市圏滞在者は必見
以下ではベトナム旅行者に滞在中に実践してほしい節約術を紹介します。ベトナムに訪れる日本人旅行者の8割以上はホーチミン、ハノイ、ダナンの3都市に集中していると言われていますが、以下で紹介する節約術は、いずれの都市でも応用可能です。
1.予約特典を利用する
ベトナム旅行の王道の楽しみ方は、今も昔も「スパ・グルメ・ショッピング」が三本柱と言われています。そのうちのスパとレストランは、少々料金がお高い分、多くのお店で予約特典を用意しています。
例えばスパであれば、「無料送迎」、「30分無料延長」、「割引」、「個室手配」など。レストランであれば「ドリンク無料」、「割引」、「デザート無料(アイスやカップケーキなど)」といった特典が定番です。
他のアジアの国であれば、スパの個室手配だけで2000円前後掛かることも普通ですし、高級レストランのジュースやアイスは約500円します。事前予約するだけなのでデメリットはありませんが、ドタキャンは辞めましょう。事前にメールしてキャンセルすれば違約金はとられませんので、有効活用してください。
2.ローカル色満載!食堂料理を楽しむ
ベトナム人の間では、「冷房付きの室内レストランは高い」のが常識で、現地人の通常飯は食堂となります。「でもどうせならレストランで美味しい料理を食べたい」と考えるのも分かりますが、観光エリアにある旅行者向けのレストランで提供されるベトナム名物は、外国人向けに味付けがかわっていることもしばしばあります。また、同じフォーや生春巻きでも、食堂なら200円で食べられるのにレストランだと500円以上する、というのも普通です。
ただし、屋台料理はあまりおすすめしません。何回も使いまわした油は衛生によくありませんので、生野菜とは別にお腹を壊してしまうこともあるかもしれません。
3.市内の移動は流しのタクシーではなくGrabを使う
ベトナム含む東南アジアでは、配車アプリのGrabが浸透しています(日本で知名度の高いウーバーはベトナムではGrabに買収されています)。
旅行者の中には市内の移動に流しのタクシーを検討している人も多いでしょうが、Grabは事前にルートと料金、ドライバーの顔画像や評価がスマホ上に表示され、同意後にドライバーを自動検索するため、「改造メーターの心配がない」、「意図的に遠回りされる心配がない」のが特徴です。料金も往々にしてタクシーよりも2~4割ほど安いので、観光スポットを回る日本人旅行者にとってはトータルで大きな節約となるはずです。
4.買いたいお土産リストは事前に作っておく
雑貨天国として人気となったベトナムは、現在も数多くのお土産で溢れています。しかし、お土産店を梯子して行き当たりばったりで気に入ったものを買ってしまうと、いくら予算があっても足りません。
絶対に買いたいお土産・予算が余っていたら買いたいお土産のリストを事前に作っておくことで、予算の範囲内に収めることができるはずです。
5.ホテルライフを満喫する
ベトナムは世界的に見ても宿泊料金が安いことで知られています。ダナンであれば広大な敷地面積を有するリゾートホテルに安く泊まることもできるでしょう。ホテル内には無料利用できる屋外プールやテニスコート、ビリヤード、卓球などもありますし、子供向けの無料キッズクラブが常設しているところも普通です。
ホテルファシリティを上手に活用することで、費用をかけないで南国バカンスを満喫できます。
ベトナム旅行では現地オプショナルツアーに参加するのも節約方法としておすすめ
現地ツアーよりも個人で観光を楽しむ方が安上がりと考える人も多いですが、現地ツアーに参加すると、送迎・食事・アクティビティが含まれており、事前に予算を立てることができるので無駄な出費がありません。
また、ベトナムは交通インフラがまだ不十分のため、郊外エリアに観光する場合は自力で行くより現地ツアーに参加した方が安上がりとなります。ハノイのバッチャン村やハロン湾、ダナンのミーソン遺跡、ホーチミンのメコンやカンザーを楽しみたい場合は、現地ツアーに参加するのがお得です。
まとめ:ベトナム旅行は楽しみ方次第で大幅節約も可能!
今回はベトナム旅行者向けに節約術を紹介しました。知っているだけで料金の節約、お得になることがよくあるので、是非上記で紹介した方法を実践してみてください。