ゴールデンウィークが終わった5月中旬以降、ベトナムの各地で雨季が到来。特にホーチミンとハノイに旅行する人は、一歩間違えると事故に遭遇することもあります。そこで、ここではベトナム現地の楽しみ方や覚えておくべき注意点をご紹介します。
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ベトナムの気候は地域により異なる:5月以降はホーチミンとハノイが雨季に突入
ベトナムは日本のように南北に長い国土を有し、地域により気候が異なるのが特徴です。5月から雨季に入るのは北部ハノイと南部ホーチミンとなり、中部ダナンは9月まで乾季が続きます。
日本人旅行者にとっては夏休みやお盆休みとなる7月下旬から8月が旅行シーズンとなりますが、この期間中はホーチミンとハノイとともに雨季となるので、観光スケジュールを考えるときに注意してください。
日本の夏シーズンは中部ダナンがおすすめ
一方で中部ダナン&ホイアンが雨季に入るのは9月頃となるので、日本の夏シーズンに晴天の下で観光を望むなら、中部ダナンを目指すのがおすすめです。
ただし、南部ホーチミンであれば、雨が降っても観光ができなくなることはありません。ホーチミンの雨はスコールと呼ばれる突発性豪雨なので、数十分程度降り続いたあとは空に青空が広がり、観光を再開することができます。
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初めてのベトナム旅行者向け雨降り観光の注意点
雨季の期間にベトナムに訪れると、滞在の半分以上は1日複数回の雨に見舞われることでしょう。
そこで、以下では初めてベトナムに訪れる旅行者向けに、観光中に雨が降った時の注意点を紹介します。
1.バイク(タクシー)には乗らない
ベトナムでは旅行者もバイクをレンタルして市内を乗り回す人も多くいます。また、町のいたるところにバイクタクシーがいるので、移動手段として重宝します。
しかし、雨の日は道がぬかるんで滑りやすくなっていますし、道路が冠水している場合、転倒して大けがを負うことも良くあります。雨降りのときは必ず四輪のタクシーで移動するようにしてください。
2.チャンアン/タムコックより「ハロン湾」がおすすめ|ハノイ
ハノイ旅行者の多くは世界遺産のチャンアン複合景観かハロン湾に足を運びますが、雨季の時期は断然ハロン湾がおすすめです。チャンアン複合景観とハロン湾は手漕ぎボートとクルーズ船の違いがありますが、雨が降ってしまうと手漕ぎボートは運航中止となります。また、小雨の場合はポンチョをかぶってボートに乗りますが、遊覧時間は2時間強とかなり長いので苦痛と感じることもあります。
ハロン湾であれば雨が降った時は船内に避難できますし、立ち寄れる鍾乳洞は屋内なので観光に支障はありません。ただし、暴風雨の日はクルーズ船が運休することがあります。
3.スコールの最中は無理に出歩かずに室内観光できる場所を探す|ホーチミン
熱帯サバナ気候に属するベトナム南部ホーチミンでは、ハノイやダナンの雨と違って驚くほどの豪雨になります。日本ならば傘をさして町歩きできますが、ホーチミンに降るスコールは前が見えないほどの強い雨なので、傘ではしのげませんし、車やバイクにぶつかる危険性も高くなります。
スコールは長くとも1時間弱でやみますので、それまではカフェやホテル、レストラン、スパといった室内施設でやり過ごすようにしましょう。予め雨が降ったときに行くお店を決めておくのも良いでしょう。
4.いつもは安いGrabは雨の時間帯は割高になる
Grabが普及してからは、流しのタクシーを捕まえるより配車アプリを利用した方がぼったくりがなく、また料金も安く済むようになりました。
通常はGrabの方がタクシーと比較して2~4割ほど安くなりますが、雨の時間帯は突然高くなります。タクシーとほとんど変わらない料金になることもしばしばあるので、その際は流しのタクシーを捕まえるのも良いでしょう。
2024年ベトナム旅行者向け!雨季でも楽しめる現地の過ごし方
観光の最中に雨が降ったときは、無暗に出歩かずに室内スポットを探すべきです。そこで、以下では突然雨が降っても現地を楽しめる方法を紹介します。できるだけ日本を発つ前に準備しておいてください。
1.スパを楽しむ:行きたいお店を事前にピックアップ
ベトナムではハノイ・ダナン・ホーチミンとともにスパが観光の名物となっています。他のアジアの国と比較しても安い料金で高級コースを体験できるのが特徴です。
事前に行きたいお店を幾つかピックアップしておき、雨降りのときにタクシーで向かうのが良いでしょう。ちなみにコースは原則予約が必須です。また、雨の時間帯は世界中の旅行者も同じことを考えるので、できるだけ事前に受け入れ可能か問い合わせるようにしましょう。
2.ホテルライフを満喫する:ホテル内施設が充実しているところに宿泊する
ベトナム旅行では普段よりも贅沢なホテルライフを楽しめるはずです。都心のホテルであっても「屋外プール・複数のカフェレストラン・フィットネスクラブ・スパ・ナイトバー」などが併設されていますし、ダナンのリゾートホテルであれば、テニスコートを整備しているところもあります。
雨が降っても水温はそれほど下がらないので、相変わらずプールで泳いでいる旅行者は多いですし、客室に戻ってルームサービスを楽しむのも海外旅行ならではの時間ではないでしょうか。
3.市内で楽しめる現地ツアーに参加する
遺跡や自然エリアは原則すべて屋外観光となるので、雨が降ると楽しみは半減してしまうかも。そのため、市内観光に徹するのもありです。
その際は現地ツアーを上手く活用してみてください。「料理教室」、「クラフト体験」、「劇場鑑賞」などはいずれも満足度が高くおすすめです。
まとめ:雨季でもベトナム旅行は楽しめる!過ごし方は事前に計画を
今回は雨季のベトナム旅行の過ごし方と注意点を紹介しました。熱帯気候のベトナムでは、日本の長雨のように1日中降り続くことは滅多にありません。そのため、雨季だからといって旅行にしり込みする必要はまったくないです。
ただし、雨が降ってきて観光が中断されないよう、事前に現地の過ごし方は決めておくのが良いでしょう。