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ホーチミン旅行者必見「チョロン/中華街」観光方法2023年

ホーチミン西部に位置する「中華街チョロン」は旅行ガイドブックでも大々的に紹介されている旅行者に人気の観光地です。しかし、同じホーチミンであってもプチパリと呼ばれる中心1区とはまるで異なる周辺環境となるので、知っておいてほしい注意事項や現地の歩き方もあります。

そこで、今回は新型コロナ後となる2023年以降に訪れる旅行者向けに、チョロンのおすすめ観光方法をご紹介します。

チョロンまでのおすすめの移動手段

IMG_20230220_142336382.jpg問屋街が並ぶチョロン

チョロン(中華街)はホーチミン西方の5区と6区に跨るベトナム最大の中華街となります。市民劇場やベンタイン市場から車で約20分の距離となるので、旅行者はタクシーで行くのがおすすめです。また、半日観光を催行している現地オプショナルツアーもあるので、手っ取り早く観光の要所を歩きたい方はそちらもおすすめです。

チョロンは広い!事前計画が肝心

チョロン観光の注意点は「観光範囲が広い」ことです。上述したようにチョロンは5区と6区の2地区に跨る広範囲のエリアとなります。ガイドブックでも紹介されているビンタイ市場やティエンハウ寺は6区となりますが、ローカルマーケットや商店が集まるのは5区となります。両地区は歩いて観光することはできないので、自分たちがどの観光スポットを見学したいのかは事前に決めておき、それぞれの距離間もグーグルマップなどで把握しておくのがおすすめです。

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新型コロナ以降2023年のチョロン観光の注意点

IMG_20230220_160737026.jpgチョロンもまだまだ発展途上のエリア

新型コロナ以前もチョロンは雑多な町でしたが、それでもここ数年で発展が進み、人気カフェチェーン店やレストランも見かけるようになりました。しかし、2020年に襲った新型コロナの影響により飲食店は相次いで撤退し、2023年3月時点でも回復は見込めていません。

そのためチョロンの観光エリアには冷房付のゆっくり休める飲食店がないため、長時間の町歩きは大変です。市場や寺院を幾つか歩いて見学したあとは、早々にホーチミンの中心市街に戻ってくるようにしましょう。また、3月~6月は特に蒸し暑い日が続くので、大人も子供も水分補給は忘れないようにしてください。

2023年以降におすすめしたいチョロン観光スポット

IMG_20230220_143415786.jpgチョロンの象徴ビンタイ市場

冒頭ではチョロン観光の際は事前に行く観光スポットは具体的に決めておくことをおすすめすると紹介しました。そこで、下記では2023年最新版として、初めてチョロンに訪れる旅行者に是非立ち寄ってほしい観光スポットをご紹介します。

1.チョロンのスタート地点はココがおすすめ「生地の問屋街」

IMG_20230220_143203420.jpg布の上に座って商売するのがここでの日常風景

布市場はチャンフンダオ通り(Tran Hung Dao)周辺に広がる問屋街です。1つ1つのお店規模は小さいですが、数十店舗と並んでいる光景は圧巻。布は種類が豊富でメートル単位で購入可能。ここでお気に入りの生地を購入してホーチミン市内のテーラーメイドショップに持ち込んでオーダーメイドの洋服を新調することも可能です。

日本人のバイヤーを見かけることも多く、日本のアパレル企業に輸出しているお店も数多くあります。

2.美しいカトリック教会「チャータム教会」

DSCN6676.jpg別名「ザビエル教会」

布生地の問屋が並ぶチャンフンダオ通りを突き当りまで歩くと見えてくるのが「チャータム教会」です。クリーム色の外観が印象的なカトリック教会で、キリスト学校が隣接しているため昼時になると多くの子供たちが教会に集まって遊んでいる光景を見ることができます。

3.チョロン観光の象徴「ビンタイ市場」

IMG_5380.jpg実はカオスのようで店舗ごとに住所があり整備されている

今も昔もチョロン観光のハイライトとなっているビンタイ市場は、チャータム教会から徒歩3分の距離。ベンタイン市場よりも大きな面積を持ち、お店は外回りまではみだしています。主に早朝からお昼前にかけて最も賑わい、日中は暑いためそれほど現地人の出入り業者は見当たりません。

ビンタイ市場ではお土産を買うというよりは、ホーチミン最大の卸売市場として雰囲気を肌で感じてください。ちなみに観光客を狙ったスリも多いので、財布をズボンのバックポケットに入れたり、チャックのないトートバッグに金目の物を入れたりするのは絶対に避けてください。

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3.仏教と道教が混在した寺院「ティエンハウ寺」

IMG_20230220_144947827.jpgチョロン観光で最も中華らしい風景かも

ビンタイ市場から歩いて10分で行けるティエンハウ寺は、道教と仏教が混在した寺院です。ベトナムではよく見かける光景で、主に媽祖と呼ばれる道教の最高神が祭られています。頭上を仰ぐとご覧のような螺旋線香が数多く吊るされていて、濃厚な中華世界に浸ることができます。

ちなみにこの螺旋線香はお金を払えば誰でも体験できます。取り付けはスタッフがやってくれるので、自分は線香に火を付ける作業ができます。

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時間があるなら「グエンチャイ通り」も立ち寄って

IMG_5431.jpg下町香るチョロンの町並み

上記で紹介した観光スポットは王道ルートとなりますが、定番ではあるので押さえておきたいところ。ティエンハウ寺を観光したあとに市民劇場周辺までタクシーで戻るのもいいですが、時間と体力が余っているならば、周辺を走るグエンチャイ通り(Nguyen Trai)を歩いてみてください。

同通りはチョロンから1区のニューワールドホテルまで続く非常に長い大通りとなります。チョロンのエリア内においては下町風情香る現地人の生活風景や現地の若者が通う商店が並んでいます。観光スポットをひたすら巡るのも良いですが、住宅エリアを歩いて現地人の息遣いを感じる時間もおすすめです。

まとめ:半日チョロン観光がおすすめ。1区との対比も楽しい

今回はチョロンの見どころや観光の注意点を解説しました。多くの旅行者が滞在している1区市民劇場やベンタイン市場周辺とは車で20分程度の距離でしかないにも関わらず、まるで国が違うかのように風景ががらりと変わります。

新型コロナ以後はお店の入れ替わりも早くなりましたが、昔から存在する場末カフェや問屋といった風景は変わりなくそこにあります。是非半日ほど時間をとってチョロン観光を楽しんでいってください。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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