ベトナム旅行を計画する場合、直行便と経由便のどちらかを選択することができます。旅行者によっては「いつも直行便を選ぶ」という人もいれば、「経由便の方が安くなるから、経由便でもいい」という人もいます。一般的には「直行便の方が絶対いいでしょ」と思う人の方が多いようですが、日本・ベトナム間の場合は、経由便をあえて選択するのもおすすめです。今回はベトナム旅行者向けに、直行便と経由便の選ぶポイントをご紹介します。
経由便の魅力:乗り換えのタイミングを合わせれば、所要時間はそれほど大きく変わらない
経由便を選びたくない大きな理由の1つが、「トランジットの時間が長い」というものが挙げられます。乗り換えがうまく行かない場合は、乗り継ぎ空港で6時間以上待たされることもありますし、場合によっては10時間以上待つ場合もあります。しかし、ベトナムの場合はそれほどトランジットの心配はありません。
経由便の場合はチャイナエアラインや中華系航空会社を利用することがほとんどですが、トランジットの時間(空港での待ち時間)はおよそ90分~3時間程度が一般的。ちょっと飛行機の到着が遅れればトランジットの待ち時間なしで乗り継ぎ便に乗ることもありますし、3時間程度であれば空港内でショッピングしたりグルメを楽しんだりして気軽に待つことができます。ちなみに日本とベトナム間は経由便で9時間ほどで行くことができますが、時差が2時間あるため日本時間15時にベトナムに到着した場合は、ベトナムではまだ13時となるのも魅力です。
経由便の魅力:乗り継ぎ空港は丁度日本とベトナムの中間地点が魅力
日本とベトナム間の乗り継ぎ空港は台北、香港、北京などが人気ですが、その理由は「日本とベトナムの中間地点にある」というもの。東京から台北までの所要時間はおよそ3時間で、台北からホーチミンまでも3時間となるため、長時間飛行機に乗っているのが辛い方は、3時間ごとに休憩できる経由便は非常に利用価値が高いと言えます。
経由便の魅力:航空券の料金が直行便よりも大分安い
経由便と直行便では航空券の料金にも大きく差があります。もともと日本からベトナムへのレガシーの直行便はANA、JAL、ベトナム航空の三社のみで、いずれも航空券代は高く設定されています。安い時期でも相場は8万円前後で、ANAはエコノミークラスでも10万円を超える場合があります。一方で経由便であれば中華系空港で5万円台から購入することができるのは大きな魅力です。
直行便の魅力:ベトナム航空で機内からベトナムに浸ることができる
ベトナム航空はスカイトラック(航空会社の格付け評価企業)によると、4つ星評価を受けている人気の航空会社です。ちなみにANAとJALはともに5つ星。ベトナム航空のフライトアテンダントの女性は全員が伝統衣装であるアオザイを制服として着用しているため、飛行機に乗ったときからベトナム旅行の気分を満喫できます。
直行便の魅力:LCCではじめてホーチミンと大阪間で直行便が就航
2018年より、ハノイ⇔大阪、及びハノイ⇔ホーチミンの直行便がベトジェットエアより就航開始。ベトジェットエアはベトナム地場企業の格安航空会社LCCで、ベトナムと日本間でLCCの直行便はベトジェットエアのみ。直行便だとどうしても高くついてしまうのが難点でしたが、大阪発着であればLCCを利用すれば格安で直行便の航空券を手配することができます。
直行便と経由便はどちらがおすすめ?
ここまではベトナム日本間における直行便と経由便のそれぞれの魅力をご紹介しました。では、結局のところどちらがおすすめなのでしょうか。
【直行便がおすすめの人】
・1時間でも早くベトナムに行きたい
・海外旅行に不慣れだから、経由便だと乗り換えが不安
・4つ星、5つ星の飛行機で快適な時間をおくりたい
・機内食も大切にしたい
【経由便がおすすめの人】
・直行便だと6時間乗り続けなければならないのが苦痛
・旅慣れていて、空港での時間つぶしの方法を心得ている
・航空券にあまり予算を使いたくない人
快適な空の旅を実践。直行便も経由便も機内グッズをしっかりと用意して
海外旅行では、直行便であっても往々にして5時間以上のフライトを要求されます。ベトナムはフィリピンに次ぐ東南アジアで日本から近い距離にある国ですが、それでも飛行機の機内で充実した時間をおくるために、機内で過ごしやすくなる便利グッズを用意して臨むことをおすすめします。