ホーチミン旅行者の間ではメコンのジャングルクルーズとクチトンネル、そしてカオダイ教総本山が人気TOP3の郊外ツアー。これらはパッケージツアーとして1日ツアーが組まれていて、「クチトンネル+カオダイ教総本山」は日本人旅行者にとって非常に人気のツアーです。そこで、今回は2020年度版の同ツアーの見どころをご紹介します。
自力で行くのは困難。現実的な選択肢はツアー一択
クチトンネルもカオダイ教総本山もホーチミン市街地からおよそ1時間半程度車で走った郊外にあります。ホーチミンは2020年時点で市内を走る電車はないため、自力で行く場合は路線バスに乗る必要があります。クチトンネルは終点で行くことができますが、カオダイ教総本山はタイニン省の町中にあるため、バスで行くのも少々困難。現実的に考えて旅行者はツアー一択となります。
クチトンネルの見どころ
クチトンネルはフランス統治時代に造られ、ベトナム戦争時にベトコンによって利用された地下トンネルです。カンボジアの国境まで続いているといわれ、その全貌はベトナム政府しか知らないとされています。毒を塗った竹やりや針を付けた鉄球、落とし穴など、ブービートラップと呼ばれるものもクチのゲリラ戦で活躍したと言われています。クチトンネルではご覧のブービートラップや地下トンネルを見学することができますが、重い雰囲気はなくしっかりと観光地化されているので、子供と一緒に見て回るのもおすすめです。
クチトンネルの敷地内では、ベトナム戦争当時の貴重な映像を日本語ナレーション付きで鑑賞したり、ベトナム名物のライスペーパーの製作過程を見学できたり、ライフルの射撃体験もすることができます。ライフル射撃は銃声が非常に轟音なので、子供向けではありません。射撃場に入ったら耳当てをするのを忘れないようにしてください。ライフルは金具で鉄格子に固定されていて反動でのけぞることはありませんので、女性でも体験できます。
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カオダイ教総本山の見どころ
カオダイ教総本山はタイニン省と呼ばれるホーチミンの近隣省にあります。ツアーでは午前がクチトンネル、午後がカオダイ教総本山と同日で行くことができます。カオダイ教は仏教大国のベトナムにおける新興宗教という位置づけ。とはいえ教徒は年々増えていて、タイニン省住む6割以上の人がカオダイ教と言われています。
旅行者が訪れるのは、そのカオダイ教の総本山となります。宗教施設とはいえしっかりと観光地化されているので、周囲は多くの旅行者が行き交っています。この総本山では毎日礼拝が行われ、旅行者も本堂に入って鑑賞することができます。
礼拝では子供たちを中心に合掌がはじまります。白い衣服を着た人たちが一般教徒で、その他に赤や黄色、青の服を着た教徒はさらに徳を積んだ人たちとなります。仏教ともキリスト教ともイスラム教とも似つかないカオダイ教は、一見しただけで異質だと分かります。少なくとも日本では体験できない時間と風景を目の当たりにすることができます。
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クチトンネル&カオダイ教総本山ツアーのポイントと注意点
クチトンネル+カオダイ教総本山の同日ツアーに参加する場合は、朝早くから出発して帰りは夕方となります。日本人旅行者の平均旅行日数は4日間ないし5日間となるため、時間を丸1日拘束される同ツアーに参加する場合は、それ以外の市内観光の時間を悔いのないようしっかりと考えておくといいでしょう。また、今回はクチトンネルとカオダイ教総本山の組み合わせでしたが、旅行会社によっては「メコンツアー+クチトンネル」、「メコンツアー+カオダイ教総本山」といった組み合わせもあります。
ベトナム王がおすすめするPHトラベル
ベトナム王ではプライベートツアーをメインに扱うPHトラベルをおすすめしております。ホーチミンには日本人スタッフも在籍しているほか、旅行者へのフォローも申し分ありません。上述したようにホーチミンの郊外ツアーは自力では行けませんので、「ツアーに参加するのはいいけれど、混載ツアーは嫌だ」、「自分たちだけで楽しみたい」という人におすすめできます。