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【2019年】ベトナム旅行で注意したい事故・犯罪

ベトナム旅行といえば、気を付けたい事故や犯罪に「バイクの接触事故」や「スリ」などが挙げられます。これらはベトナムだけではなく、東南アジアの近隣諸国にも同じことが言えますね。しかし、近年はインフラ事情も変わり、事故や犯罪の種類も徐々に変化が見られるようになりました。

そこで、今回はベトナム旅行で注意したい事故と犯罪、2019年度版をご紹介します。

近年はバイクよりも車の事故が危険

HIROTA17621034_TP_V.jpgバイク天国のベトナムにも変化が

バイク天国と呼ばれるベトナムですが、それももう昔の話かもしれません。昨今ベトナムでは毎年目に見えるように車の台数が増えています。日本ではむしろ需要が下がっていますが、ベトナムでは年々増加の一途。2018年は前年比で20%増という驚異的伸び率でした。そんなベトナムでは近年バイクよりも車の事故の方が目立つようになってきて、観光客も巻き込まれることが懸念されています。

IMG_2546.jpgハノイとホーチミンで特に増えてきた

また、バイクの場合はドライバーの方がよけてくれるのですが、車はベトナムでは歩行者がよけるものなので、危険を感じて立ち止まっていると、そのまま接触してしまう可能性があります。ベトナムでもスマホが浸透していますので、スマホを弄ったり、通話しながら運転するドライバーも多いです。事故に巻き込まれないように、①横断歩道を渡る、②歩道を歩く、を徹底することを心がけてください。

スリよりもスキミング犯罪が多発

credit-card-1591492_1920.jpg最近は日本のカード保持率も増えてきた

スリや盗難、置き引きなども依然として多発していますが、昨今ベトナム現地で社会問題となっているのが、スキミング被害です。旅行者も近年はクレジットカードで買い物したり、海外ATM対応のキャッシュカードでお金を卸す人も増えてきました。スキミング被害に遭う多くはATMとなります。

scam-2048851_1920.jpgATMでお金を卸すときは細心の注意を

スキミングを防ぐためには下記の注意が必要。①カードは絶対に取り忘れない。②ATMの傍に不審なバッグがあったら、警備員を呼び、そのATMは使わない。③暗証番号を押すときは、左右と後ろを確認し、ATMのカメラにも映らないように片手で覆う。また、キャッシュカードは2枚以上持っていくのがおすすめ。機械の故障によりカードが飲み込まれてしまう場合もあります。

ひったくりも高度になってきている

HIROTA17621019_TP_V.jpgバイクは歩道にまで乗り上げてくることもある

ひったくり犯の手口も年々高度になってきています。ここ数年でハノイやホーチミンといった都市部では、町中に監視カメラが設置されていて、それで犯人を割り出すことが可能となっています。しかし、ひったくり犯はそれも見越して監視カメラがない場所や、あっても顔とナンバーが映らないように巧妙にひったくりを働きます。

IMG_2564.jpgハノイ大教会周辺の様子

ベトナムではバイクに乗ってひったくりをするのが常套手段なので、①二人組の若者が乗った不審なバイクには気を付ける。②歩道を歩いていても、バイクは乗り上げてくるので注意すること。③スマホや財布はなるべく出さない。④スマホを使うときは周囲をよく確認する。日本ではあまり気にしない事かと思いますが、ここはベトナム。自分が異国にいることをしっかりと自覚しましょう。

外国人に声をかけられても、安易に信用しない

IMG_3458.jpg同じ外国人でも話のすべてを信用してはいけない

旅行者をだますのは、何もベトナム人だけではありません。外国人であっても安心はできません。ベトナムで報告されている犯罪の手口としては、1.「両替をしたいから、両替所を教えてほしい」と声をかけられる。2.両替所の場所を教えようとすると、「いま急いでいるから、両替してくれないか」とお願いされる。3.戸惑っていると、相手の方から財布から米ドルを出して安心させようとする。4.財布を出してお札を数えていると、そこからひったくられて逃げられる。5.すぐ近くには仲間もいて、追いかけようとすると「どうした?助けてやるぞ」と静止させられる。

IMG_2748.jpgハノイの旧市街ターヒエンにて

上記は主にアジア中近東の国籍と思われる犯罪集団となりますので、彼らが英語で話しかけてきたら、注意深く観察することが肝要です。ハノイであれば夜の旧市街。ホーチミンは昼間の統一会堂周辺でこれらの犯罪被害が報告されています。防止する方法は、ベトナム人、外国人問わずお金の貸し借りは一切しない事に尽きます。

自分の身を守れるのは自分だけ

事故や犯罪に巻き込まれた場合は、ホーチミンなら領事館、ハノイなら大使館に駆け込むことになります。しかし、そこでひったくられた財布やスマホが戻ってくるわけではありませんし、事故を巻き戻せるわけではありません。結局自分の身を守れるのは自分だけであるということを、再認識するのが最大のリスクヘッジとなるでしょう。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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