ベトナム旅行が決まったら、早速旅の準備にとりかかることでしょう。最近はベトナムでも基本的な旅行品の多くは手に入るようになりましたが、日本でなければ準備できないものもあります。旅慣れた旅行者にとっては当然のことでも、海外旅行に慣れていないビギナーの方には「あっ、そうなんだ」と思うような準備事項をご紹介します。
① デビットカード/クレジットカードは2枚
海外旅行では大金を持っていくと盗難の危険があるので、できるだけカードを使いこなすのが危機管理の1つ。しかし、ビギナー旅行者を見てみると、多くの人は「クレジットカードかデビットカードを1枚だけ」持っていくのが現状のよう。しかし、これでは現地のトラブルには対応できません。財布を落としたり、盗難にあったり、カードの国際ブランドが対応していなかったり、ATMにカードが飲み込まれてしまうこともあります。
基本的に海外旅行に行くときは、カードは必ず2枚以上持っていくこと。また、JCBは使えない店舗が多いので、VISAかMasterが付いているカードを選びましょう。キャッシュカードはATMで現地通貨で引き落とすことができるデビットカードを1枚か2枚持っていきましょう。これらは当然日本でしか発行できませんし、一から作るとなると、申請から発行までに2週間から1か月は時間を見ておきましょう。
② おすすめの常備薬
ベトナムで食べすぎなどでお腹を壊した場合は、正露丸よりは現地の薬局で薬を買った方が効果はてきめんです。旅慣れた方の中には、「日本の薬は海外ではあまり効果がないから、持っていかない」という人もいます。しかし、短期間の旅行であれば、以下の常備薬は持っていってほしいところ。ちなみに、ベトナムには近年日系のスーパーやコンビニが増えてきましたが、まだ日本の常備薬を買えるところはありません。
日本から持ってきてほしい薬は、
① 総合風邪薬
② ムヒ(かゆみ対策)
の2つだけ。よく朝起きて頭痛がする、という人が見受けられますが、その大半は冷房の効きすぎが原因。基本的な体調不良はパブロンのような総合風邪薬で対策することができます。また、蚊の多いベトナムでは、虫よけスプレーは売っていますが、刺されたあとの痒み対策の薬はないのが現状。ムヒ系の痒み止めをもっていくのがいいでしょう。ちなみにムヒは液体なので機内持ち込みは没収されます。受託手荷物に入れておきましょう。
③ 戸籍謄本(原本)
海外旅行の準備リストには、決まって「パスポートのコピー」がありますね。パスポートは現地で自分を証明する唯一無二のものなので、そのコピーを用意しておくのは必須と言えます。パスポートのコピーは現地の警察や公的機関、ホテルなどで必要となるケースがありますが、本当にトラブルが起きた際は、あまり活躍しません。また、旅行者にとっての一番のリスクは「パスポートの紛失」です。
パスポートの再発行の際は、戸籍謄本が必要となります。臨時で取り寄せることはできますが、数日かかっしまいます。戸籍謄本の原本があれば、その場で発行できるので、最短で帰国することができます。ベトナムの公的機関では翻訳しなければ効果がないのですが、「いざ」というときに本当に役立つのは、戸籍謄本となります。
④ ポケットWiFi
日本からレンタルして、ベトナムで使うことができるポケットWiFi。多くの渡航先で使うことができ、ほとんどのメーカーはベトナムも圏内です。旅慣れている方であれば、「現地でSIM買えばいいじゃん」と考えるかもしれませんが、ビギナー旅行者やスマホ初心者にとってはちょっとハードルが高いですね。
ポケットWiFiであれば、手続きは日本でできますし、受け取りも自宅や空港など自分で選ぶことができます。また、最大の長所は「複数人で使うことができる」ということ。最近のポケットWiFiは性能がいいので、複数人で使っても動画くらいなら普通に見れます。一方ホテルやカフェ、レストランでは無料WiFiが飛んでいますので、使いどころは外出時のみ。一番安いプランで十分でしょう。
⑤ 緩衝材(ぷちぷちなど)
最後はこちらの緩衝材。ホームセンターに行けばいろいろ種類がありますが、一番おすすめなのは有名なこちらのプチプチです。ベトナム旅行ではお土産に液体などが入っている瓶を買うこともあるでしょう。瓶は割れやすいですし、空港の職員は非常にずさんに荷物を扱いますので、中で瓶が割れてしまうことは本当によくあります。そうならないためにも、緩衝材で瓶をぐるぐる巻いてしまうのは常套手段。プチプチは軽くて丸めることができるので、非常に便利です。
すべて揃えていくのがベスト!
今回紹介した準備品は現地で非常に役立ちますので、1つ2つとは言わず、すべて揃えておくのがおすすめです。現地では手に入らないものなので、しっかりと日本で準備をしていきましょう。