ベトナムにおいて日系企業の進出が盛んな都市は、言わずと知れた北部ハノイと南部ホーチミン。しかし、ここ数年で中部ダナンに拠点を置く中小の日系企業もだいぶ増えてきました。ダナン市街地のレストランに行くと、ビジネススーツを纏った日本人の姿を見るのも普通になったようす。
そこで、今回は出張者の空き時間の過ごし方をご紹介したいと思います。
世界遺産ホイアン観光をしたい場合
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ダナンからホイアンまではタクシーで40分ほどで行くことができます。道中は渋滞もなく行けることでしょう。滞在の空き時間が半日程度であれば、ダナン市内の散策とホイアンどっちかを選ぶ形になりますが、1日あれば両都市を満喫することができるはずです。
もしホイアン観光するならば、午前中のうちに済ませて、昼食後にダナンに戻ってくるのがベター。夜便で帰国する出張者が多いかと思うので、午後は空港に近い市街地観光に力を入れましょう。
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お土産探しは「コン市場」と「チャンフー通り」
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出張者ならまず間違いなく観光ルートに入れたいのが「お土産探し」ですね。会社の人たちに買っていかなければなりませんし、上司へはちょっといいものを、などと考えなければなりません。会社の体質にもよりますが、基本出張先でのお土産は必須。
そこで、まずおすすめしたいのが「コン市場」です。ダナン観光においては、ハン市場の方が観光客に人気がありますが、出張者におすすめなのは実はコン市場の方。インスタントコーヒーやお茶などはばらまき土産として最適ですし、ハン市場ほどぼったくりがありません。
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また、コン市場ではダナン特産である大理石の置物やヒスイのアクセサリーも多く売られています。ハン市場ではあまり見かけませんね。大理石は重いのでお土産としては少々難がありますが、ヒスイは見た目が綺麗ですし、値段もそこまで高いものでもありません。
また、コン市場の向かいには大規模ショッピングセンターがあります。建物の中には「ビッグC」というスーパーマーケットも入っているので、インスタント食品や調味料をお土産に買っていく場合は、こちらも利用価値があります。
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一方、もう少しアジアンテイストのお土産を買いたいならば、チャンフー通り沿いの雑貨店を歩いてみるといいでしょう。ダナン大聖堂からチャム彫刻博物館までの200mほどの道沿いには、10近くの雑貨店を見ることができます。繁盛している店は1つか2つに限られているので、まずはそこを覗いてみるのがいいでしょう。
アロマキャンドルやソープ、置物、アクセサリー、陶磁器、刺繍ポーチ、サンダルといったアジアン雑貨と呼ばれる定番どころを手に入れることができます。
スパでひとときのリラクゼーション
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スパのパッケージコースで2時間から3時間ほど癒されるのも、アジア旅行らしくていいですね。ハノイやホーチミンには安マッサージを含めると、数えきれないほどのスパがありますが、ダナンはここ最近観光都市として成長してきたばかりなので、まだ数は少なめ。
良いスパを探すならば、まずはネットで情報収集をするのが肝要です。お店によって品質はばらつきがありますので、体験者の意見を参考するといいでしょう。
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スパを楽しむ際に気を付けなければならないことが1つ。それは「立地」です。ホーチミンのドンコイやベンタイン市場周辺、ハノイの旧市街やホアンキエム湖周辺のように、ダナンにはスパが固まっているエリアというのがありません。ですので、歩いて探すのは少々困難。基本は事前に予約をした上で、タクシーで行くことになります。
立地別スパの特徴
市街地にあるスパは、戸建てでモダンな装いとなります。清潔なマッサージルームで高級化粧品を使ったボディケアは、女性なら至福のひととき。
ビーチエリアにあるスパは、南国を感じる風通しのいい空間のほか、キャンドルマッサージや4ハンドマッサージといった、東南アジアらしいメニューを取り揃えています。
郊外にあるスパは、雄大な自然に覆われた場所にあることが多く。森林浴をしながらカバナでマッサージを体験することができます。手つかずの自然が市内に残る、ダナンだけの楽しみといえるでしょう。
夜まで時間があるなら、「ロン橋」のイベントへ
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もし夜も時間があるなら、21時から開催されるロン橋のイベントを見学していってください(週末限定)。鋼鉄でできた龍の口から、火と水を噴くイベントがあり、毎週観光客や地元民で大賑わいします。
また、橋から望むダナンの夜景も見逃せません。イベントが終わったら、そのまま橋を渡ってビーチ側へ。橋の周辺には夜遅くまで営業している海鮮食堂やレストラン、カフェなどがあり、最後の最後までダナンに浸かることができます。
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出張者のダナン観光のツボ
ダナンには他にもランコー村や五行山といった自然スポットがありますが、出張の少ない滞在時間で行くのはちょっと難しいかもしれません。五行山は比較的近いですが、汗をかきながら山を登ることになるので、観光を終えたあとは、一度ホテルに戻ってシャワーを浴びることになりそう。その時間がもったいないという方は、ショッピングやスパといった屋内観光を楽しまれてはいかがでしょうか。