近年日本人旅行者に人気のリゾート地のダナンは、ベトナム中部に位置する港湾都市。
市街中心地に広大な南シナ海を望むことができ、アジアでも有数のビーチリゾート地として知られています。
周辺にはホイアン旧市街、ミーソン遺跡、フエといった世界遺産も散らばり、いずれも日帰りで行くことも可能のため、ビーチ目的以外でも、
ダナンを滞在の拠点とする旅行者も多いです。ここでは、初めてのダナン旅行者が抑えておくべき観光スポット、
及びダナン観光におすすめのシーズンと予算相場をご紹介します。
最近はダナンの現地情報も多くなってきましたが、ここで旅行者が本当に必要な情報を整頓してまとめてみましょう。
目次
初めてのダナン旅行であれば、ダナンとホイアン両都市エリアを
観光するのが一般的。日本人旅行者の大半は数日間の短期滞在なので、
短い日数ですべてを踏破するのは困難です。
そこで、ここでは「ダナン旅行で少なくともここだけは押さえてほしい」
観光スポットを7つご紹介します。
ドラゴンブリッジは鉄鋼でできた全長666mの橋で、市街中心を流れるハン川沿いのバクダン通りを起点に、川を横断して対岸へと架かります。
2013年に開通して以来、ミーケービーチとのアクセスは非常に良好となりました。また、注目してほしいのが週末に行われるビッグイベント。
土曜日曜、祝日の夜21時から20分程度催され、龍の口から火と水を噴く様子を見学することができます。橋はイベント中は歩行者天国となり、
交通規制がかかるので、旅行者はチャム彫刻博物館、もしくはDHCマリーナでタクシーを降りて、そこから歩いて行くといいでしょう。
ホイアン旧市街はダナンから車で40分ほど南下した場所にあるクアンナム省の都市。
16~19世紀にかけて繁栄した港町で、
アジア欧米各国が中継地点として利用していました。当時の町並みはベトナム戦争を経ても欠損することなく、
1999年にユネスコ世界遺産に登録されました。当時は数多くの交易船が往来したトゥボン川や、日本人町と中国人町があったとされるチャンフー通りや
グエンティミンカイ通り、グエンタイホック通り、バクダン通りなどがメインストリート。毎月旧暦の14日にはランタン祭りが開催されます。
ミーソン遺跡はホイアンと同時期にユネスコ世界遺産に登録されたチャンパ王国の遺跡。
チャンパ王国は2~19世紀まで中部及び中南部沿岸地域に栄えた海洋国家でした。当時南北ベトナムとはまったく異なる言語、建築、習慣、文化を
携えていて、いまだ彼らの全貌の解明にはいたっておりません。チャンパ王国は勢力を移す際に聖域を作っていました。
大小の祠堂が並ぶ聖域は彼らにとっては重要な意味を持っていたとされ、各地で見つかっている遺跡の中でもミーソンは最大規模となります。
ミーケービーチを南下したノンヌオックビーチエリアにある山。ダナン市街とホイアンの丁度中間地点に聳える連山で、
旅行者が登山できるのはその内の水山となります。アジア人の間では陰陽五行説として知られていて、水山のほかの山は金山、木山、土山、火山と
呼ばれています。しかし、欧米人旅行者にとっては、ここは大理石が発掘されるマーブルマウンテンとして紹介されています。
水山では洞窟探索や寺院見学、景勝地などを楽しむことができます。地面は大理石で滑りやすいため、歩きやすいスニーカーは必須です。
ドラゴンブリッジをミーケービーチ側に越えたすぐ左手にあるDHCマリーナは、鯉の滝登り像と愛の桟橋が人気の観光地。
とりわけ夜に賑わい、滝登り像と背後のドラゴンブリッジのライトアップを見学したり、愛の桟橋で南京錠を格子にはめるのが流行り。
周辺はカフェや屋台、レストランなどが夜遅くまで営業しているので、一日目はベトナムらしさを実感する意味でも、ここで夜を過ごすのがおすすめです。
ダナン北部にあるハイヴァン峠は、「世界の車窓から」でも紹介された峠を超える鉄道が名所。
タクシーで山道を登る道中に鉄道を見下ろすことができ、運が良ければ列車が走りゆく様も見学できます。
また、鉄道の背後に広がるのは礁湖と呼ばれるラグーン。エメラルドグリーンの美しい湖を見ることができます。
その湖近郊にはランコー村と呼ばれる小さな漁村があり、村中の散策やホームステイなどができます。
ダナン観光では市街地を南北に走るチャンフー通りが目抜き通りとなります。
チャンフー通りにはダナン博物館やハン市場、雑貨店、カフェなどが並び、ずっと南下していくとチャム彫刻博物館に当たります。
ダナン大聖堂はハン市場の斜め向かいにあるカトリック教会。浅いピンク色の外観が印象的で、「ダナン市街でインスタ映えするスポット」として
知られています。いつ来ても写真撮影に臨む観光客で溢れています。
ダナン旅行を計画するに当たって、
まず考えたいのが「行くべき時期・シーズン」ですね。
これは「何を目的にダナンに行くのか」を検討すると自ずと見えてきます。
そこで、以下ではダナン観光のおすすめシーズン、及び楽しみ方をご紹介します。
「ビーチリゾートとしてのダナンを満喫したい!」という旅行者は、乾季の中でも真夏日に当たる5~8月ないし9月の間がおすすめ。
9月に入ると徐々に雨降りの回数も増えてきますが、気温は相変わらず高いので、スコール以外の時間を見計らえば、海水浴を十分楽しむことができます。
一方、五行山やホイアン、ミーソン遺跡といったアウトドア観光をする場合は、日射病や熱中症対策が必要。特に子供は水分補給をこまめに。
2月は雨季が明ける月なので、滞在中何度か雨に降られる可能性はありますが、観光に支障が出るほどではありません。
気温は20~30度の間となるので、1日外を歩くとしても過ごしやすい陽気です。
3月は学生旅行、4月は下旬からゴールデンウィークと旅行シーズンが続きますが、いずれもダナン観光には打ってつけです。
ダナンはこの10~1月の時期は雨季の真っただ中。スコールと言えば1日数回の雨のあとは、からりと晴れるイメージですが、
ダナン含む中部地方の場合は台風もやってくるため、1日どんよりとした雨空という日も少なくありません。
特に10月、11月はホイアン旧市街の主要道路が冠水したりと、観光がままならないこともあります。
この時期にダナンを計画している方は、ホテルライフに切り替えたり、博物館など屋内施設を周る旅程を組むといいでしょう。
東南アジアといえばどの国・都市でも物価が安いイメージがありますね。
ベトナムも日本と比べれば全体的に安く、日本の3分1~7分1程度と
言われています。
それでは、ダナン旅行ではどの程度の予算を検討しておくのがいいのでしょうか。
ダナンは近年リゾート地として4つ星から5つ星の高級ホテルが数十と並ぶようになりました。
ただし、まだまだ節約旅行者にとって強い味方であるミニホテルも健在。一泊2500円程度のホテルも市街地、
ミーケービーチから徒歩10分圏内で見つけることができるでしょう。海水浴を滞在のメインにすれば、支出は抑えることができます。
ただし、食費はちょっと工夫が必要。ホテルのレストランや海鮮料理店は高くつくので、食堂で食事を済ませたり、
買い物は控えめにすることになりそうです。
多くの旅行者はこの予算幅で旅行を考えているでしょう。
食事は外国人向けのお店であっても1食1000~1500円で収まりますし、ホイアンは最初の入場券(600円)で5か所の旧家や寺院を見学できるので
安上がり。お土産はナイトマーケットや市場、露店などで済ませれば大した出費にはならないはずです。
またダナン市街地の要所であるチャンフー通りとその周辺観光を踏破することも可能。ダナン博物館、ハン市場、ダナン大聖堂、チャム彫刻博物館、
ドラゴンブリッジなど、すべて周っても半日ちょっとですし、支出も博物館の入場料(数百円)で住みます。
小休止にお洒落なカフェでベトナムコーヒーを啜るのもお忘れなく。
予算を5万円以上とれるならば、海沿いの4つ星、5つ星のリゾートホテルに宿泊してインフィニティプールやマリンスポーツを楽しむこともできますし、
4人以上の団体であれば戸建てのヴィラに宿泊するのもおすすめ。女子旅カップルならば一度くらいはスパを楽しむのも。
3000円前後で単品メニュー、5000~1万5000円前後で贅沢なパッケージコースを満喫できます。海鮮料理はカニや海老となるとベトナムでも高くつき
ますが、滞在中一度か二度くらいは財布の紐を緩めてみるのも。予算は5000~1万5000円程度となります。
ダナン観光をする上で事前に知っておきたい「観光スポット」、「ベストシーズン」、「予算」をご紹介しました。
ダナン市街地の観光エリアはチャンフー通りとその周辺、及びミーケービーチとなりますので、それほど広くはありません。
2~3日の短期旅行でも十分ホイアンやミーソン遺跡に足を運ぶことができます。
目的に応じて行く時期を決めて、予算によって楽しみ方を考える。それが海外旅行を成功させるポイントとなります。
是非パートナーと一緒によく吟味して計画を立ててみてください。
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