ベトナム南部のホーチミンは、古くから商業都市として栄えています。
ベトナムは1975年に統一以後、ハノイを首都としていますが、発展しているのは実はホーチミンの方。
現在ではベトナム経済の中心地として、東南アジアでも有数の大都市として成長しました。
ここではホーチミン旅行におけるおすすめしたい観光スポットや、ベストシーズン、旅行に必要な予算感などを一挙ご紹介します。
初めてホーチミンを訪れる人は旅の指南書として、2度目以降のリピーターの方は、おさらいとして確認してみてください。
目次
ここでは初めてのホーチミン旅行者に押さえてほしい観光スポットを10か所ご紹介します。ホーチミンの市内はタクシーで、郊外はツアーで回るのがいいでしょう。
ベトナムはまだ電車がないので、隣町であっても自力で行くのは困難。現地には日系旅行会社もありますし、日本からオプショナルツアーを予約することもできます。是非いろいろと検討してみてください。
ホーチミンの観光エリアの中心に建つフランス建築の屋内市場。
市場内には1000以上の小さなお店が隙間なく並んでいて、その様子は圧巻。最近は過度なぼったくりも減ってきているとはいえ、まだまだ相場の何倍もふっかけてくるお店もあります。まずは値段交渉。これを基本に動いてみましょう。
ショッピングのメッカといえばドンコイエリア。
ガイドブックでもいの一番に紹介されている繁華街で、ベトナムが雑貨天国と呼ばれるようになったのはここに起因しています。
必要なお土産はすべてここで揃えることができますし、それ以外にもカフェ、レストラン、ホテルなど旅行者に必要なものはあらかたここで手に入れることができます。
フランス統治時代の19世紀に造られたネオゴシック様式のカトリック教会。
ホーチミン市の中心にあるとともに、バジリカに認定されている格式高い教会のため、ミサの時間には大変多くの教徒が集まります。
ブライダルフォトの人気スポットともなっているので、ベトナム人新婚夫婦の撮影現場を見学することもしばしばできます。
聖母マリア教会と同時期に建設された建物で、当時は郵便だけではなく電信施設としてフランス人に利用されていました。
設計はエッフェル塔を手掛けたギュスターヴ・エッフェルの事務所で、モデルはパリのオルセー美術館(当時は駅舎)。
現在は郵便サービスはもちろん、お土産エリアも幅広く設けられています。
旧大統領官邸。ベトナム戦争まではベトナム南部はサイゴンと呼ばれ、ここが首都であり官邸でした。
施設内は整備されているものの、会議室や暗号解読室、夫人の娯楽施設や図書室などが一部当時のまま保存されています。
現在でも重要な国際会議はここで開催されることもあり、警備は厳重です。
ベトナムで最も来場者数が多い戦争証跡博物館は、ベトナム戦争を題材にした大型施設。
当時使われていた重火器が展示されているだけではなく、世界各国のジャーナリストが撮影した貴重な写真も多数見て回ることができます。
近年日本人旅行者に人気を集めているアオショーは、市民劇場にて週2~3回定期公演されています。
アクロバットなサーカス集団が繰り広げるパフォーマンスは、すべてベトナムの伝統や習慣を再現したもの。
前売りチケット制で毎回満席御礼。いい席をとりたい方は、なるべく早めに入手して。
ベトナム最大の中華街であるチョロンは、「大きな市場」という意味を持つ同エリアの愛称。
一大商業の町として問屋市場が散らばり、個人商店の多くはここで仕入れを行います。
ビンタイ市場やアンドン市場はお土産にふさわしいものはないかもしれませんが、商人が行き交う様子は見ているだけで異国を実感することができます。
メコン川支流をオール付きのボートや高速船でわたるアトラクションつきの定番ツアー。日本人に一番人気のツアーとなります。
大都会のホーチミンとは打って変わって大自然に覆われたメコンデルタは、ベトナムらしく、しばしの非現実的なひとときを満喫できます。夕方催行の蛍鑑賞ツアーも人気。
ホーチミンから最も近いビーチエリアのブンタウでは、海水浴だけではなく、キリスト教会やマリア教会の見学、シーフードグルメ、ナイトマーケットなどを楽しむことができます。日帰りツアーも催行していますが、夜のブンタウも異国情緒あっておすすめ。
宿泊したい場合はオリジナルでツアーを組んでもらうか、個人で行くことになります。ホーチミンから車で約2時間。
ベトナムの中でも熱帯気候に属する南部ホーチミンは、1年を通して蒸し暑い日が続きます。旅行時期のポイントは、乾季と雨季のどちらに行くべきか、および雨が降ったときの過ごし方を考えること。ここではおすすめシーズンを順にご紹介します。
1年の中でも雨降りが少ない乾季の時期となります。遅くなればなるほど気温は上がっていき、4月にピークを迎えます。
メコンデルタやブンタウといったアウトドア観光には打ってつけのシーズンで、思い描いていた観光散策を楽しむことができるでしょう。
ただし熱中症や日射病対策は必須。
また1~2月にかけては旧正月がやってきます。前後10日間くらいはどこもお祭り騒ぎなので、普段とはちょっと違うホーチミンを見ることができるでしょう。
5月から徐々に雨降りの時間が多くなってきます。ただし気温は相変わらず高いので、暑さ対策は怠らないように。
この時期は1日複数回の雨が降るので、ビーチエリアよりもシティ観光がおすすめ。
ホーチミンは中心市街地の1区内に雑貨店、スパ、博物館、お洒落カフェなどが集中しているため、市内観光に重点を置いて観光プランを練ってみるのがよさそうです。夜は比較的晴れるので、ナイトマーケットやバックパッカー街にも積極的に繰り出してみましょう。
この期間は雨季のピークとなります。12月に入ると乾季の入り口に入り、徐々に雨降りの日は少なくなってきますが、それでも旅行者にとっては「あー、今日も天気が悪い」と思うことが多くあるでしょう。
しかし、ホーチミン市内には屋内博物館や近代的なショッピングセンターが多くありますし、ドンコイエリアは旅行者向けのお店が隙間なく並んでいるので、半日かけて梯子することもできます。5つ星の高級ホテルに宿泊して、ホテルライフを楽しむのも雨季ならではの楽しみ。
ホーチミンはベトナムにおける一番人気の高い都市となりますが、初めて訪れる方は、だいたいの予算感を把握しておきたいところです。
とはいえ、ホーチミン観光ではショッピングやスパ、グルメがメインの楽しみ方となるので、しっかりと予算配分を考えることができれば、低予算でも十分満喫することができるはずです。
低予算の節約旅行でも3万円は確保しておきたいところ。市内の移動費と食費、若干のお土産のみで半分くらいは使い切ってしまうかも。
もしホテルも予算に含めたいのであれば、ファングーラオ界隈のミニホテルがおすすめ。1泊3000円未満で宿泊できます。
また、お土産代を節約すれば、安マッサージを楽しむことも可能。フットマッサージは30分程度で1000円と格安です。
観光は入場料無料の市場や100円程度で見学できる博物館を中心に回ることになりそうです。
滞在1日はメコンやクチ、ブンタウ、カンザーといった郊外ツアーを満喫し、残りの滞在は市内の観光スポットやお土産ショッピングに費やすベーシックプランがこちらの予算。5万円持っていれば、滞在中1度か2度は贅沢な高級フレンチを堪能することもできそう。
もしホテルも予算に入れたいならば、1泊5000円前後の3つ星ホテルがおすすめ。ドンコイエリアかベンタイン市場周辺で探すといいでしょう。
予算を気にせず贅沢な旅を……という方は、最上級にホーチミンを満足できるプランがあります。
ホテルはドンコイ周辺の5つ星が予算1万5000円から3万円の幅で宿泊することができ、スパは1~1万5000円で2時間以上の高級スパを楽しむことができます。ツアーはメコンツアーはもちろん、夜開催のサイゴン川ディナークルーズやベトナムの伝統をアクロバットに再現したアオショーなども押さえておきたいところ。いずれも5000~1万円が予算感となります。
ホーチミン旅行では決められた観光コースに沿って楽しむのではなく、自分でどんな滞在をおくりたいかを予め考え、それを実行するための観光プランを練るのがポイントです。旅行を計画する時期はもちろん、どの程度予算を組むのか、どこの観光スポットに行くのかなどを、細かくスケジューリングするといいでしょう。
また、ホーチミンでは郊外観光をする際はツアー参加が必須。
「ベトナム王」から申し込めば、ホテル代+航空券を基本ベースに、オリジナルツアーを楽しむことができます。
現地では流暢な日本語を話すガイドがアテンドしてくれて、旅を通して頼りになるパートナーとなってくれます。
ツアーは混載ではなくプライベートツアーとなるので、団体行動が苦手な方も安心して参加いただけます。