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市民劇場で鑑賞!サーカス顔負けの「アオショー」

大都会のホーチミン。日本からは毎年30万人以上の旅行客が訪れ、その数は年々増加の一途を辿っています。そのホーチミンの夜のスポットとして不動の地位を確立しているのが、今回紹介する「アオショー」です。

夜の過ごし方をまだ決めかねている方は、是非アオショーの鑑賞を検討してみてください。

アオショーとは

「ルーン・プロダクション」が主催するアクロバティック・ショーです。アオショー(Ao Show)の他にもThe Mist、Lang Toiと計3つのショーを主催しています。南部ホーチミンで鑑賞できるのは、アオショーとThe Mistの2つのみ。Lang Toiはハノイ公演となります。

場所と公演日

IMG_8718.jpg市民劇場の周辺は現地人のデートスポットとなっている

アオショーを含む3つのショーが開催されるのは、ホーチミン、ハノイともに観光の中心に建つ市民劇場(オペラハウス)です。公演時間は18時と20時の2種あり、公演日は不定期ですが、アオショーは週2~4日開催されます。The Mistは週2程度です。

IMG_8732.jpg市民劇場内部

チケットの購入方法は3つ。「オンライン」、「旅行会社」、「自力」ですオンラインの場合は、ルーンプロダクションの公式ホームページから購入することができます。

オンライン予約(英語):http://www.luneproduction.com/

旅行会社を通す場合は、10%offなどの特典を受けられる場合がありますので、一般の旅行者はこちらがおすすめです。また、自力でも簡単に購入できます。チケット売り場は市民劇場ですので、ここでパソコン画面により座席の指定もできます。空席があり次第開演ぎりぎりまでチケットは購入できるので、当日予約も可能です。

開演時間までは気品漂う市民劇場の内部を散策

IMG_8743.jpg貴族になった気分?

劇場内は開演30分前から入場可能。それまではロビーで待機できますが、ちょっと暑いです。ロビーではお土産を買うことができるほか、ベトナムのジンジャー茶も無料で飲むことができます。

チケットは後ろの3種類あり、一番安いのでも63万ドン(約3150円)、最高値の前方の席だと147万ドン(約7350円)と高額です。それだけ見ごたえはありますが、劇場内はそれほど広くはないので、後方座席でも十分楽しむことができます。ちなみに、公演中の写真撮影、飲食は禁止となります。また、携帯電話もマナーモードもしくは電源を切るなど、音が出ないようにお願いします。

普通のサーカスじゃない! アオショー

A O SHOW - 3.jpgダイナミックな演技に注目

アオショーのパフォーマーはいずれもサーカス団出身。男性も女性も屈強な肉体で次々とダイナミックなパフォーマンスを見せてくれます。ガイドブックではアクロバティックショーと紹介されていますが、このアオショーはそれだけでは終わりません。

ベトナムの文化を知る

A O SHOW - 2.jpg女性の衣装は南部ベトナムのもの

アオショーは単なるサーカスではなく、ベトナムの古くからある生活習慣を再現したものです。メコンデルタや農村地帯を思わせる場所で、パフォーマーが日々の生活を再現してくれます。ショーは複数のストーリー仕立てとなっていて、どれも田舎の生活を表現したり、突然現代にジャンプしたりと、見るだけで楽しませてくれます。

ベトナム伝統の竹細工を使う

A O SHOW - 1.jpg大きな竹籠

竹はベトナム全国に産地を持つ、ベトナム伝統の自然素材。観光名所の統一会堂の外観にも竹をイメージしたレリーフがあるように、蓮と並ぶベトナムの象徴となります。アオショーではパフォーマーは全員竹細工を自在に操ります。

ユーモアもたくさん

A O SHOW - 9.jpg竹細工と手を使って鴨を演じる

また、映画、ショー、ライブすべてに笑いがつきもののベトナムエンタメ。アオショーでもユーモラスな演技を見ることができ、思わずくすっと笑ってしまいます。ショーでは時折パフォーマーの会話のやりとりがあり、これらはベトナム語となります。ただし、それほど多くはありませんし、基本は見るだけでショーの内容は分かるようになっています。

ちょっと贅沢な夜の時間を

アオショーの公演時間は約1時間。値段は少々張りますが、思い出に残るベトナム旅行の立役者になってくれることでしょう。ホーチミンではいくつか夜の過ごし方が考えられますが、そのうちの一つとして滞在中一度足を運んでみてください。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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