中部都市ダナンはここ10年で著しい発展を遂げ、現在では「ベトナム第三の都市」とも呼ばれている一大観光エリアに成長しました。もともとホイアン、ミーソン遺跡、フエといった中部世界遺産に行くための中継地点として知られていましたが、近年はダナン自体もビーチリゾートとして旅行者が急増中。日本からも成田間で直行便が結ばれて以降旅行者は毎年のように増加しています。
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今回はそんなダナン旅行に必要な予算の目安をお届けしたいと思います。
予算 ~3万円:ダナンビーチを楽しもう。ちょっと足を延ばしてホイアンも
ホテル
ホテルはダナン市街地に宿泊するのがいいでしょう。一泊50万ドン(2500円)以下のミニホテルがバクダン通りから路地に入ったところに幾つも並んでいます。中級ホテルだと80万~120万ドン(4000~6000円)。高級ホテルは海側にあります。海側でも探せば一泊50万ドン程度のホテルはいくらでもありますが、海から多少歩きますし、流しのタクシーを捕まえるのに苦労することもありますので、ビギナー旅行者にはあまりおすすめしません。
ミーケービーチでビーチリゾート気分
この予算であれば、早々遠くに行くこともツアーに参加してアクティブに動くことも難しいです。しかし、ダナンの魅力はなんといっても「都心の真ん中にビーチがある」ということ。地元民と旅行客に注目されているミーケービーチの通り周辺には次々とリゾートホテルが建設され留まることを知りません。外国のビーチを満喫したあとは、近くにある地元食堂で海鮮を食べるのもいいでしょう。レストランやホテル内の店でも食べることはできますが、正直かなり割高です。
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ホイアンの半日観光プランを立てよう
せっかく中部地方に来たのだから、一つくらいは世界遺産に足を運びたいところ。そこでおすすめなのがホイアン。ダナンから車で片道40分と近場の距離にあり、町全体が歴史保護地区に指定されている1999年にユネスコに登録された世界遺産です。ベトナムといえば、北のハロン湾、中部のホイアンの2つの世界遺産が有名ですね。また、ホイアンは昼に行っても夜に行っても楽しむことができます。昼は旧家や博物館巡りを、夜は灯篭流しやナイトマーケットなど歴史風情漂う時間をおくることができます。
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まとめ
ちなみに、中北部世界遺産フエもダナンから行ける範囲ですが、2泊程度であればちょっと日程的にきびしいかもしれません。ダナンからフエまではバスで3時間。日帰りではかなり弾丸になるので要1泊となります。人にもよりますが、フエとホイアンを比べると、万人が楽しめるのはホイアンと言わざるを得ないでしょう。
予算 3万~5万:ダナンの市内観光を網羅。2つの世界遺産も
ホテル
バクダン通りはハン側の傍らを南北に走るダナン観光におけるメインストリート。風そよぐ遊歩道は恋人ファミリーの憩いの散歩道となり、夜はソンハン橋のイルミネーションやロン橋の火と水の祭典(週末)を眺めることができるロマンティック街道となります。その通り沿いにはいくつかの雑貨店、レストラン、カフェと並んでホテルも建っています。道路沿いのホテルは中級ホテルがメインで一泊80万~120万ドン(4000~6000円)。多少南に下るとゲストハウスチックの安宿もありますが、3~5万円ほどの予算がとれればその必要もありません。
ただし、ダナン市内のバナヒルズや五行山、世界遺産のホイアン、ミーソン遺跡などに行くとすると移動費だけでもかなりかさみますので、それほどホテルに予算を回すことはできないでしょう。
ダナンの観光地を網羅
ダナン市内の観光で足を運んでほしいのは「ミーケービーチ」、「チャム彫刻博物館」、「五行山」、「バナヒルズ」の4つ。チャム彫刻博物館は市内中心にあり、大理石でできた山として有名な五行山はホイアンへ行く道中にあります。ダナン市街地からタクシーで20分程度で到着するでしょう。
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バナヒルズは山の麓にできた中世フランス世界を再現したテーマパーク。当時はギネス記録に登録された最長のケーブルカーに乗って麓に臨み、現地でまるでファンタジーの世界に迷い込んだような街並みを歩くことができます。ダナンから行く場合はタクシーをチャーターする必要があります(現地で遊んでいる間、待っていてもらうため)。ホテルに依頼するのも可。
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世界遺産ホイアン&ミーソン遺跡へ
ミーソン遺跡まではダナンおよびホイアンからツアーに参加することによって行くことができます。個人で行くためにはローカルバスを乗り継がなければならないのでかなりハードルは高め。またミーソン遺跡へ行く場合は時間も考慮ください。ダナンからは1時間30分、ホイアンからでも1時間片道でかかりますので、観光の時間も含めると半日かかります。2泊3日の旅行者は、1日はミーソン遺跡とホイアン観光で費やされると思っていてください。
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まとめ
いずれも移動に時間とお金がかかる旅行となります。複数人で行く場合は、滞在中はいっそのこと車をチャーターするのも一つの有効な手段。ビーチリゾートを満喫したい方は、半日ミーケービーチ、午後にダナンの市内観光、翌日はミーソン遺跡&ホイアン観光というスケジュールはいかがでしょうか。
予算 5万円~:贅沢なリゾートライフを満喫
ホテル
予算は気にせず、という方であればリゾートライフを楽しむのもおすすめです。ミーケービーチもしくは人の気配が少ないノンヌォックビーチ沿いには4つ星~5つ星ホテルが並び、その数は現在も増えています。ビーチまでは徒歩1分。道路を挟んだ向かいがすぐに海という抜群の立地環境です。ホテル内もスパやレストラン、スイミングプールなど設備は申し分なく、メインをホテルライフに置く旅行も捨てがたいものです。
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ベトナム名物もシーフードも堪能
これだけの予算を確保できるならば料理も豪華にいきたいところです。ダナン市内には民族舞踊を鑑賞しながらコース料理を食べられるレストランがいくつかあります。また、海沿いにはシーフードレストランが並んでいるので、ここで海鮮三昧を堪能するのも魅力です。ただし、高級ホテルに宿泊しているのであれば、ホテル内のレストランも捨てがたいものです。一流シェフが腕を奮う料理は盛り付けから楽しむことができ、どれも日本人の舌に合うものばかりです。
ホイアンだけではなくフエも楽しめる
時間と予算があるならフエまで行くのも。ダナン市内からツアーバスが毎日出ているので、それに乗るのもいいでしょう。プライベートで行きたい人はタクシーをチャーターして、1日回ってくれるよう交渉するのもおすすめです。また、高級ホテルであればたいていゲストリレーションズが配置されていて、専用車を手配してもらうこともできます。フエ、ホイアン、ミーソン遺跡の3つの世界遺産を周遊できれば、ダナン旅行の満足度は120%。ただし、タイムテーブルは余裕をもって作りましょう。観光の端々でホテルに戻って寝室で休憩したり、ホテル内のスパやプールを楽しんだりする時間も貴重です。
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まとめ
ダナンも近年はリゾートエリアとしてPRしているため、ホテル料金が高騰している印象を受けます。もし「充実したホテルライフを」、「ホテルにいる時間を長くしたい」と考えているのであれば、相応の予算が必要となってくることは覚えておくといいでしょう。
ダナン旅行は世界遺産ありきではなくなってきている
上述したように、ダナンが世界遺産の中継地点のみの存在という認識はいささか古いかもしれません。リゾートライフを楽しむコツはラグジュアリーなホテルで時間を持て余すこと。それがダナンでは実現できます。慌ただしく時間が過ぎていくハノイやホーチミンでは味わえない理想の南国パラダイスを満喫することができるでしょう。
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