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旅行とは違う!ハノイ出張者の5つのポイント

これまでハノイに旅行経験がある方も、出張となると話は途端に変わります。ホテル⇔仕事場までドアtoドアですべて済むのであればいいのですが、あいにくほとんどの出張者は自力で仕事場まで向かわなければなりませんし、勤務時間以外は、自分で行動しなければなりません。

そこで、今回はハノイにこれから出張に行かなければならない方向けに、現地滞在の5つのポイントをご紹介します。

① 空港から市内まではタクシーを利用

IMG_0922.jpg人気の大手ビナサンタクシー

ハノイのノイバイ空港から市内までは、ミニバスやハイヤーなど幾つか移動手段がありますが、その中でも出張者に一押しなのはタクシー。旅行者であれば、軽い冒険心を出してローカルバスに乗ってみたり、少しでも節約を、とミニバスを選ぶのもいいでしょう。

しかし、出張者にとっては、まず一番に考えなければならないのが、「トラブルなしにホテルにチェックインすること」です。ここはベトナム。どんな問題が待っているか分かりませんね。

IMG_3312.jpgノイバイ空港

タクシーも絶対安心というわけではありませんが、少なくともバスやハイヤーといった混載で市内に行く手段よりはストレスがありません。

タクシーに乗る際はタクシー会社をきちんと確認してください。個人営業の白タクは基本的に空港の乗り入れはできませんが、紛れている可能性もあります。

② 滞在はキムマー周辺がおすすめ

hanoi-3358841_1920.jpgⒸPixabey

旅行者の滞在エリアといえば、ホアンキエム湖周辺や旧市街が定番どころです。しかし、出張者は観光が主体ではありませんので、このエリアにホテルを取るメリットはありません。

出張者の多くが滞在するエリアは、「キムマー通り周辺」、「ハイバーチュン区」、「タイ湖周辺」のいずれかとなります。この3つの地域は日本人駐在員が多く暮らす場所でもあり、また多くの日系企業があるエリアでもあります。

the-city-1527583_1920.jpg大都会ハノイの町並み

大手企業の出張者・駐在員などは、タイ湖周辺の4つ星、5つ星ホテルやコンドミニアムに滞在の拠点を置いている様子ですが、宿泊費の予算が限られている出張者は、キムマー通りもしくはハイバーチュン区のビジネスホテルがコスパが優れていると言われています。

また、ともに日本人町が構成されていて、日本食に困ることはありません。お店も日本語が話せるスタッフが1人くらいはいるものですし、大型のショッピングセンターもあります。一方ホアンキエム湖や旧市街は、観光スポットがそれぞれ近いメリットはありますが、生活の勝手がいいとは言えません。

③ 屋台ではなく、レストランで食事をする

IMG_9097.jpg旧市街の食堂

旅行では食堂や屋台といったベトナムらしい食事処でベトナム料理を頬張るのも楽しみの1つですね。特に屋台は深夜まで営業しているところも多く、小さなお子さん連れの現地人が楽しそうに食べているのを見ていると、ここが異国の地であることを実感せずにはいられません。

しかし、出張者も同じような行動をとるのはかなり危険。日本から訪れる出張者の多くは、市内から遠く離れた工場団地や農村、港湾に赴きます。車で3時間も4時間もかかる道のりで、道中清潔な様式トイレは皆無といってもいいでしょう。

IMG_9432.jpgドンスアン市場周辺の屋台

そんな時にお腹を壊してしまったら、かなり危険な状態に陥ることはいうまでもありません。筆者はこれまで数えきれないほど出張者とお話をしたことがありますが、ほぼ100%の方がこのような状況を経験したことがあると言っていました。

ベトナム料理は日本料理とは味付け自体も大きく異なるので、胃腸が弱い人は刺激が強くて、それだけでお腹が緩んでしまいます。滞在中は衛生面に配慮したレストランを利用して、極力お腹を壊すリスクを避けるようにしましょう。また、正露丸のような下痢止めの薬は必須です。

④ ベトナムの常備薬は使わない

IMG_9264.jpgベトナムでは中国漢方も親しまれている

ベトナムに暮らしている日本人の多くが口を揃ていうのが、「ベトナムで病気にかかった場合は、ベトナムの薬が一番よく効く」というもの。これには筆者も賛成です。

筆者も日本の常備薬は一通り持ってきてはいますが、どうしても下痢が治らない場合や、原因不明の風邪に悩まされているときは、ベトナムの薬を飲みます。すると、不思議と大抵の症状が治ってしまうのです。

IMG_1763.jpgただの風邪でもこれだけの薬の量を飲む

しかし、そんなベトナムの薬も大きな欠点を持っています。それが「副作用」。これは日本人だからではなく、普段飲み慣れているベトナム人でも同じことが言えます。普通の風邪薬や頭痛薬でも、飲んだあとは酷い吐き気と睡魔に襲われることになるでしょう。

観光中ならまだしも、大事な会議やイベントの最中に副作用が出たら困りますね。また、往々にして薬が効いている間はお腹も下すことが多いです。数日の滞在であれば、日本から常備薬を持ってくるのがいいでしょう。

⑤ 空き時間の観光は事前に計画を

IMG_1804.jpgバッチャン村にて

出張者の多くは日本にいるうちに、ベトナム支社側から滞在予定表を渡されることでしょう。ですので、観光できる自由時間はなんとなく分かるはずです。仕事といえども、せっかくの海外出張ですので、自由時間は観光に有意義に使いたいものですね。

しかし、観光に費やせる時間は半日程度。丸1日余裕があるという人は稀です。その短い観光時間をどこで使うかは事前にしっかりと考えておくといいでしょう。

IMG_0658.jpgホーチミン博物館にて

市内観光に徹する場合は、ホーチミン廟エリアがおすすめ。ホーチミン博物館、ホーチミンの家、文廟、タンロン城跡、ベトナム軍事歴史博物館といった観光スポットが集まっているので、半日かけてすべて回ることができます。

郊外であれば、近場のバッチャン村、2時間かけて行けるニンビン省、3時間のところにあるハロン湾などがおすすめ。いずれも自力で行くのは困難なので、ツアーに参加することになります。

>>ハノイ郊外のオプショナルツアー

>>世界遺産ハロン湾のツアー

安全な出張を心がけよう

ハノイでは英語が通じないところも多いので、何かトラブルがあったときは自分では解決できない事態に遭遇することもあります。出張中のトラブルは会社に迷惑が掛かりますので、できるだけ安心・安全の滞在を心がけるようにしましょう。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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