ベトナムの中部旅行で人気の都市ホイアン。世界遺産に指定された旧市街は、半日から1日かけて遊べる一大観光エリアです。そのホイアンには3大名物と呼ばれる料理があり、いずれも基本はホイアンでしか食べれないものばかり。旅行者にも知名度は高いので、ホイアンに行った際は一度は食べていってほしいところ。
今回紹介する「シトロネラ」は、日本人旅行者に人気のレストラン。ホイアンの歴史と情緒あるトゥボン川を眺めながら、名物料理に舌鼓を打つことができます。
アクセス
場所は旧市街。トゥボン川沿いを走るバクダン通りを西に歩き、日本橋を越えたすぐ右手にあります。出入口は2つあり、グエンティミンカイ通りからも行くことができます。
同通りの入口は写真上を参照。ベトナム、日本、中国の3か国の建築が混ざったホイアン独特の建築様式の外観です。
趣のある内装。漆塗りされた柱やテーブルチェアは時代を感じることができます。毎年洪水被害に遭っているせいで、壁などは随所で傷みが発生。一部の歴史研究者の間では、「数十年後にホイアンはなくなってしまうかも」とも言われています。伝説の世界遺産となる前に、一度は足を運んでいってほしいところです。
入口傍には御覧のようにお土産品コーナーもあります。陶磁器類を多く扱っていて、いずれもデザインは豊富。こちらはバッチャン焼きではなく、ホイアン伝統の工芸品。
旧市街からボートで15分ほどいったところには、陶磁器村と呼ばれる小さな村があります。そこで作られる陶磁器は質がよく、ホイアンだけではなく全国に出荷されているとのこと。
トゥボン川に異国情緒を感じる
室内はホイアンらしい雰囲気が漂っていていいのですが、屋外が実はこの店のおすすめ。屋外はオープンエアとなっていて、道路を挟んだすぐ向こうはトゥボン川。古くは交易船が毎日往来していて、その中には徳川家康公が派遣した朱印船もありました。
そんな歴史情緒あるトゥボン川を眺めながらとる食事は格別。日中はパラソルが咲いているので、日差しもそれほど暑くは感じませんし、少しの雨なら凌ぐことも可能です。
すぐ傍には日本橋があるので、料理を注文したあとに運ばれてくるまでちょっと散歩するのもいいでしょう。また、シトロネラは予約も受け付けているので、込み合う昼の時間に予約をしておけば、安心して観光散策に徹することもできます。
ホイアン名物を堪能しよう
シトロネラではホイアン含む中部料理がメイン。もちろんフォーや揚げ春巻き、生春巻きといったベトナム料理の王道どころもしっかりと押さえています。
ただ、せっかく旧市街に来たのだから、食べていってほしいのはホイアンの三大名物。複数人でシェアすると、それだけではお腹一杯にならないかもしれませんので、次いでサラダやスープ、ご飯もしくは麺類を追加でオーダーするといいでしょう。
ホイアンの三大名物といえば、麺料理のカオラウ、ワンタンのホワイトローズ、揚げワンタンとなります。これはどこのレストラン行っても同じ。ただし、店によって調理法や味付けは異なり、特に揚げワンタンは添えてある具が大きく違います。
シトロネラの料理は、しっかりと伝統の味を守っているものの、旅行者にも受け入れられるよう、辛味を押さえたりと一工夫している点が魅力。さらに魚のすり身を揚げたさつま揚げなども追加オーダーする価値あり。
ホイアンで人気の歴史を感じるレストラン
近年は旧市街のレストランであっても、変にBGMが流れていたり、伝統料理に混じって流行りの料理やスイーツを置いているお店も多くあります。そんな中、シトロネラは世界遺産ホイアンの古き良き伝統をしっかりと引き継いだ店の外観、内装、料理が自慢。トゥボン川を眺めながら、ホイアンの歴史ある料理に舌鼓を打ってみてはいかがですか。