「ホーチミン市内で一番お洒落な町はどこ?」と現地のベトナム人に訊ねると、ほとんどの方が答えるのが「2区のタオディエン地区」。10年ほど前から高級住宅エリアとして西洋の町並みが築かれるようになり、現在ではベトナム人にとっては憧れの町として、外国人にとっては西洋人が多く暮らす町の代名詞的存在となりました。今回紹介するレストランは、そのタオディエン地区にある数多くの店の中でも選りすぐりの一つ。
サイゴン川の川べりに建つお洒落なレストラン「デッキ・サイゴン」です。
[local, 278]アクセス
タオディエン地区は1区の橋向こうにある2区の中にあるサイゴン川沿いのエリア。市民劇場からタクシーで約30分少々、ベンタイン市場や戦争証跡博物館からは40分少々かかります。デッキ・サイゴンは住宅街の路地奥にあるため住所だけを追っていくと運転手も道に迷うかもしれませんので、デッキ・サイゴンの連絡先電話番号も控えておきましょう。そうすれば、道に迷ったときに運転手が店に電話をして道を教えてもらうことができます。※連絡先は下記DATA欄にて。
手すり無し!サイゴン川の湖畔に建つレストラン「デッキ・サイゴン」
同店は屋内席、テラス席、カウンター席の3つからなります。いずれの席からもサイゴン川を良く見渡すことができます。欧米人が経営しているとあって、店内は清潔で店舗内すべてが西洋の香りが漂い、ベトナムらしさは一切ありません。ホーチミンには2つの外国人区があり、1つが7区フーミンフン、もう1つが2区のタオディエン地区となり、西洋人はタオディエン地区の方に居住傾向にあります。
こちらのテラス席は手すりもなにもないので、ちょっと足を踏み外してしまうと、途端に川に飛び込むことになってしまいます。特段ドレスコードや年齢による入場制限もありませんので、小さなお子さんをお連れの方は目を離さないようにしてくださいね。
こちらが屋内席。計50~100人収容可能で、大きな窓からは180度サイゴン川を見渡すことができます。サイゴン川はそのまま南シナ海へとつながっているので、大きな貨物船や観光船、富裕層が嗜む高速ボートなどが行き交う風景を眺めることができます。店内は白を基調に木目の床とテーブルチェアと努めてシンプル。それがゆったりとした大人の時間を演出しています。
ブレイクファーストとブランチの時間はカウンター席は開放されていないので注意を。こちらが利用できるのは夜のディナータイム以降。夜はレストランからカフェ&バーへと変わり、食事はもちろん、それ以外にも控えめのジャズやダンスミュージックが流れ、カクテルやワインを嗜む憩いの夜の時間を満喫できるようになります。
ワンランク上の旅の時間を
一人よりは、この風景と時間を共有できる誰かと来たい、そんな情緒がこみあげてくるのがデッキ・サイゴン。確かにベトナムらしさはありませんし、「えっ?ここ本当に東南アジアなの?」といった風ではありますが、それもまた贅沢な時間。日本に住んでいては体験できない、少なくとも日ごろから生活の傍にはな場所と風景を満喫することができます。
豪華な西洋料理を堪能
デッキ・サイゴンで食べられる料理は多用性に富んでいますが、基本は西洋料理が中心。イタリア料理とフレンチ、それと創作料理が主で、アジアからはベトナムと日本料理"風"の創作料理があります。いずれも高級感たっぷりあるワンランク上の味を追求していて、盛り付けから楽しむことができます。
こちらは中南部のビーチリゾートとして知られているニャチャン沖で獲れたラングスティーヌ。日本では手長エビとして知られている種類で、ロブスター種よりは小ぶりですが、引き締まった身と濃厚な味わいで、和料亭、イタリアン、フレンチレストランでは高級食材として知られています。たとえ高級店が並ぶドンコイエリアであっても、これだけの食材とそれを適切な方法で調理できるシェフを抱えている店はほとんどありません。
恋人や友人同士で
デッキ・サイゴンはファミリー層よりもカップルや友人同士で訪れる客が多いようです。それも随所に仕込まれている大人の演出のおかげ。川を間近に見ることができる席は人気なので、確実に確保したい方は予約がベストです。
<DATA>
名称:デッキ・サイゴン(The Deck Saigon)
住所:38 Nguyen U Di St. Thao Dien Dist.2
連絡先(予約):08-3744-6632
営業時間:8:00~ミッドナイト