ビギナー旅行者であれば、町の中心、いわゆる繁華街的なエリアでホテルを探したいところですね。シェムリアップにおいてはパブストリートとアンコールナイトマーケットが町の要所。その2つを切る大通りがシヴァタ通りで、名実ともに観光のメインストリートとなります。ただし、この通り沿いにはホテルはほとんどありませんので、一本か二本、道を逸らして探す必要があります。北東に行けばリゾートホテル街があるのですが、こちらは繁華街まで徒歩では難しく、かといってパブストリート周辺はゲストハウスやミニホテルなどいささかビギナー旅行者には戸惑いがあるホテルが多くあります。
今回紹介するソックサン(Sok San)通りは、アンコールナイトマーケットまで徒歩3分圏内という好立地。さらに滞在に役立つ商店が並ぶ穴場の通りでもあります。
アクセス
ソックサン通りはシヴァタ通りから入る道幅狭い通り。車2台すれ違うことは難しい道で、通りの両側にはびっしりと商店が並んでいます。行き方はシヴァタ通りから入る方法と、アンコールナイトマーケットストリートから入る方法があります。アンコールナイトマーケット通りからシヴァタ通りに抜けるときに歩く道でもあるので、アンコールナイトマーケットに参加される方は、知らずのうちにこのソックサン通りを歩いているかもしれませんね。
お洒落カフェレストランとローカル食堂が共存
ソックサン通りの魅力は多数の商店が小気味よく並ぶだけではなく、その閑静な通りの雰囲気といえます。町の中心を走り、シヴァタ通りにもパブストリートにもアンコールナイトマーケットにも近い抜群の立地であるにも関わらず、1日を通して行き交う人の数はまばらで、雰囲気はいたって平和。町の騒がしさはまったく感じません。
また、お洒落なカフェやレストランがあり、いずれもクメール料理をはじめアジア料理、西洋料理となんでも揃っているお店が多いです。オープンエア席に座ってトロピカルジュースを飲みながら南国の湿った風を感じる。それも異国情緒を感じる瞬間です。
一方、通り沿いには御覧のような現地人も足しげく訪れるローカル食堂もいくつかあります。写真上のこちらはシヴァタ通りとの交差点に面している路上食堂ですが、さらに奥へ入ると屋内食堂もあります。値段は一品4ドル程度なので、現地人からすると少々高いですが、旅行者の予算から考えるとかなり安いです。それでいて味は本物のクメール料理。お腹を壊す心配もありますが、一度は雰囲気と併せて体験してみるのもいいかもしれませんね。
ちなみにこのような食堂は深夜の24時程度まで営業していますので、夜遅くなって小腹が空いた方も立ち寄ってみてください。
スパに自転車レンタル、ツアーデスクも
スパ&マッサージも多数並んでいます。5ドル程度の格安マッサージ店が並ぶパブストリートやアンコールナイトマーケット周辺とは少々異なり、こちらは十数ドルのスパと謳う雰囲気を重視したお店が多い印象です。中には西洋ヴィラ風の高級スパもありますので、贅沢な時間と南国スパを体験したい方はこの通りで探すといいかもしれません。
また、道を歩けば御覧のように自転車をレンタルできるお店も複数あります。町の中心エリアから半径3km以内であれば自転車でサイクリングするのもいいでしょう。ただし駐輪場は少なく長い時間とめておくのは盗難の危険があるので、あくまでもサイクリング目的でレンタルすることをおすすめします。
ツアーデスクもこちらに複数あります。基本誰かしら常駐していますが、御覧のように昼寝している場合もあるので、そのときは大声をだしてたたき起こしてください。ツアーはやはりアンコール含む遺跡周遊がメイン。その他利用価値があるのは車もしくはトゥクトゥクのチャーターです。必要な方はこちらで手配しましょう。
日本円から米ドルへ両替する際はこのようなマネーエクスチェンジャーに行くといいでしょう。両替したお金はその場できっちりと数えてくださいね。また、たいていの両替所ではツアーもしくはバスなどの手配も行っています。首都プノンペンやラオス、タイ、ベトナムといった隣国まで行く長距離バスの手配も可能です。
中長期滞在者のための商店も
一見するとさびれた個人商店のこちらはランドリーサービスと日用雑貨を提供するパパママストア―。シェムリアップ市街地でもまだまだこのような個人商店が現地人にとってはコンビニの役割を果たしています。ランドリーサービスは基本はキロ単位で値段が決まります。1キロ1~2ドル程度。ホテルに依頼すると2~4倍ほどの料金がかかりますので、節約志向の方はこちらを利用するといいでしょう。ただし、ときどき漂白が強く色移り、色落ちしていたり、袖が縮んでしまっていたり洋服が紛失するときもあります......。大切な洋服は預けない方が無難かもしれません。
ホテルはここで探すと便利
この通りには一泊4000~1万円程度の中級ホテルも並んでいます。このクラスになるとプール、レストラン、朝食ビュッフェ、スパなどは基本設備としてホテルに併設しています。ホテルライフにもこだわりたい方にもおすすめです。また、ハイシーズンでなければ事前予約なしでも部屋は空いていますし、連泊することによって値段交渉も可能。下手に予約サイトで事前予約するよりも現地で歩いて探した方が理想のホテルが見つかるかもしれません。
<DATA>
名称:ソックサン通り(Sok San St.)
アクセス:シヴォタ通り、もしくはアンコールナイトマーケット通りから繋がります。