カンボジアのシェムリアップは観光客にとっては世界遺産の町。その観光エリアの中心を南北に走るのが、今回紹介する「シヴァタ(Sivatha)通り」です。レストランやショッピング、マッサージ店などが並ぶ道幅広い通り。初めてのシェムリアップならば、この周辺のホテルに宿をとるのがいいかもしれませんね。
観光の中心を走るシヴァタ通り
シヴァタ通りは繁華街を南北に走る通りで、北上すればアンコールワット方面へと向かうことになります。南の川沿いにはオールドマーケットに繋がる道なので、シヴァタ通りを挟んだ西側エリアに滞在されている方は、必ずこの通りを渡ることになります。道幅の広い通りなので観光の要所としてにぎわっています。
トゥクトゥクに乗るのもここで
通り沿いには多くのトゥクトゥクがとまっています。値段交渉にうまくいかなくとも次のトゥクトゥクがすぐに待っているので、高値をふっかけられたり、信用できないドライバーに当たったときは無視して去り、別のドライバーにアタックしましょう。
また、離れのホテルに滞在されている方は、ホテルからトゥクトゥクで繁華街まで移動することになりますが、そのときに降ろしてもらう場所としてもシヴァタ通りは活躍します。右を向けばパブストリート、左を向けばアンコールナイトマーケットが広がる名実ともに観光客のメインストリートとなります。
流行りのフード店も
シヴァタ通りも最近は若者に流行のショップなどが建つようになりました。こちらはトゥーレスジュールという韓国資本のベーカリー。主に若者に人気があり、屋内は現地人や外国人旅行者でいつも満席です。この繁華街では冷房が効いているお店はかなり貴重なので、旅の散策に疲れた方はここでコーヒーを飲みながら汗がひくのを待つのもいいかもしれませんね。
また、格安マッサージもいくつか並んでいるのを見かけます。夜営業のところもあれば、朝から営業しているお店もあり、いずれも5ドル~10ドル前後で楽しむことができます。マッサージ師へのチップは1ドル程度。1000円程度でマッサージを楽しめるのはカンボジアの魅力です。
旅の日用品の調達もここで
大きなショッピングセンターやスーパーマーケットがないこの中心エリアでは、旅行者はシヴァタ通りにある2軒ほどのミニマートで滞在に必要な日用品を調達することになります。ミニマートは日本のコンビニよりも少し大きな面積で、日用雑貨から飲料、お菓子、インスタント系など必要な品はほとんど揃っています。また、旅行者のお土産向けに綺麗に包装されたクッキーやキャンディー、チョコレートもあるので、お土産を買いそびれた方はここで入手するのもかまいません。
このコンビニのようなミニマートはパブストリート沿いやアンコールナイトマーケット内にはありませんので、夜遊びしたあとこちらのミニマートで買い物をして、その後店頭にとまっているトゥクトゥクでホテルに帰るのがいいでしょう。ここらへんのトゥクトゥクは基本は外国人観光客を相手にしているので、しっかりと相場を把握してから交渉に臨んでください。
夜は多くの人々が行き交うナイトストリートに
昼間は観光客がまばらに行き交う程度でしたが、夜は御覧のように多くの現地人が行き交い繁華街のメインストリートとしての顔を見せ始めます。夜から営業するお店の店頭も明かりがつき、屋台がじわじわと歩道沿いに増えてきます。車やトゥクトゥク、バイクの通りも多いので注意して横断してください。
また、たすきがけのポーチなどはバイクで後ろからひったくられることもあるので、身体に密着させるように携えて歩きましょう。
こちらはシヴァタ通りにある「ナイトマーケット」と呼ばれる雑貨市場。数十の雑貨屋台がひしめきあっている屋内市場となります。定価のついたラベルはなく、商品はすべて値段交渉となります。値段はそれほど安くなく、アンコールナイトマーケットやパブストリート沿いにある雑貨店と同じようなもの。市場の雑踏、雰囲気を楽しみたい方にとってはここよりもアンコールナイトマーケットで買い物することをおすすめします。
[local, 490]オープンレストランもたくさん!
シヴァタ通りで毎晩夜のみ営業するオープンエアレストランも。客層はほぼ外国人旅行客で、伝統的なクメール料理をはじめ、アジア各国、西洋料理まで幅広い料理を扱っています。旅行者の中には「クメール料理はちょっと苦手」という方もいるかもしれません。そんな方は無理してクメール料理を食べるのではなく、好きな料理を食べるのがストレスを蓄積しないコツ。もちろんクメール料理が好きという方も、滞在中毎食同じでは飽きてしまいます。こちらにはベトナム料理やタイ料理、ビーフステーキにパスタなどもありますので、ふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。もちろん料理は一品程度に収めておき、ビールを楽しむための利用も歓迎してくれます。
シヴァタ通りとパブストリートを繋ぐ「裏道」とは
こちらはシヴァタ通りからパブストリートに抜ける「裏道」と呼ばれる通り。幅狭い通りですが車両の通行はなく、アパレル店やお酒が飲めるカフェ、クメール料理店、欧米人経営の西洋料理店などが所狭しと並んでいます。
この通りを抜けた先はパブストリートのど真ん中。一大ナイトエリアへと続きます。
<DATA>
名称:シヴァタ通り(Sivatha St.)
アクセス:シェムリアップのメインストリート。トゥクトゥクで「Sivatha Street」と言えばたいてい上述したミニマート周辺で降ろしてくれます。