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ホーチミンで絶品フォーを出すレストラン 5選

「ベトナムの名物料理は?」と訊かれてまず頭にイメージするのは、「フォー」ではないでしょうか。米粉を原料にしたフォーは言わずと知れたベトナムの名物麺料理です。日本でもエスニック料理店ではヘルシー料理としてお馴染みですし、最近はコンビニでもインスタントフォーを見かけます。

そのフォーは本場ベトナムでも庶民の味として親しまれています。朝の出勤前に食堂で食べたり、夜に家族でフォー屋に出かける光景もよく見かけます。しかし、ベトナム人曰くフォーは店によっておいしい店とまずい店がはっきりしているよう。そこで、今回は旅行者におすすめできる絶品フォーを提供してくれるお店を5つご紹介します。

1、フォーホア(Pho Hoa)

IMG_2667.jpg全席満席も珍しくない

雑貨店が並ぶパスター通りをひたすら北上すると見えてくるフォーホアは、老舗のフォー専門店。庶民派食堂といっても2階建てで、外国人もよく訪れます。ガイドブックでも紹介されていますし、現地在住者も知らない人はいないほど人気。

昼時は現地人や旅行者で2階席まですべて埋まることも珍しくないため、少し早い時間に足を運ぶのがベスト。

IMG_2672.jpg大抵の食堂にはある

フォーは米粉独特のコシに牛もしくは鶏のあっさりとしたスープが特徴。しかし、もう少しボリューミーかつ味に変化をつけたければ、この「quay」と呼ばれる揚げパンを別途注文してください。ほとんどの食堂にありますが、レストランだとない場合も多いです。この揚げパンはそのまま食べるのではなく、一口サイズにちぎってフォーの器に入れて、スープにひたして食べます。

そうすることによって、揚げパンがスープを吸っておいしくなるほか、揚げパンの香ばしい油がスープに流れるので、フォー自体が少しこってりします。1本10円程度と安いので、是非お試しください。

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名称:フォーホア(Pho Hoa)
住所:260C Pasteur St. Dist.3.
営業時間:6:00~24:00

2、マイスアンカン(Mai Xuan Canh)

IMG_4729.jpg旅行者にとって非常にありがたい立地

聖母マリア教会の斜め向かいという旅行者にはうれしい立地のマイスアンカン。店名は店主の奥さんからとった名前だそうです。このマイスアンカンはフォーの専門店。昼時や夕食時に行ってもそれほど客で込みませんので、ふらっと立ち寄ることができます。ただし、朝の早い時間は要注意。ビジネスパーソンの方々で通りは埋まるほどの人気ぶり。ただし、ベトナム人の朝の生活習慣を垣間見れる点では、見学する価値はありです。

IMG_4721.jpgフォーガーはフォーボーよりもあっさりしている

フォーには牛出汁のフォーボーと、鶏出汁のフォーガーがあります。普通は両方ともメニューにありますので、ベトナム旅行中では両方挑戦してほしいところです。

そして、このマイスアンカンで人気なのは鶏出汁のフォーガーの方。あっさりながらも鶏の風味と油がしっかりと舌で感じることができ、具は刻み葱と鶏肉、玉ねぎのスライスというシンプルな構成。朝に食べる人が多いので、胃にもたれない配慮です。聖母マリア教会や中央郵便局など名所を見学したのち、腹ごなしに一杯食べていってください。

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名称:マイスアンカン(Mai Xuan Canh)
住所:57 Nguyen Du St. Dist.1
営業時間:6:00~11:00、17:00~翌2:00

3、フォー99(Pho99)

IMG_6730.jpgフォーの老舗。かつては日本やアメリカにも出店していた

店名にフォーの後に数字がつくのはベトナムでは定番。「フォー24」、「フォー2000など」いくつかありますが、こちらは「99」。ホーチミン市内を中心に複数店舗構えるチェーン店で、かつては日本やアメリカにも店を出していました。

料理はフォー以外にもありますが、やはり来る客が注文するのはそろってフォー。特に牛肉のフォーボーが絶品と人気があります。

IMG_6734.jpg店内は広くスペースがあるので落ち着いて食事できる

店内はベトナムらしさがにじみ出た清潔なレストラン。随所に年代物の骨とう品が配置されていて、興味津々に写真に撮る外国人旅行者も多いようです。大きな器に盛られたフォーに、別途無料で野菜もついてきます。たくさんの香草をフォーに添えればエスニックの香りが鼻腔をくすぐります。

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名称:フォー99(Pho99)
住所:214 Nguyen Trai St. Dist.1.
営業時間:6:00~22:00

4、アイディーカフェ(I.d Cafe)

IMG_9727.jpgドリンクのみのカフェ利用としても問題ない

ベンタイン市場の裏手の道を3分ほど進んだ先にある屋内カフェ。控えめの間接照明が店内を薄暗く照らし、ほとんどの席がクッション付きのソファアームチェア。長居したくなる居心地のいいカフェです。立地柄外国人旅行客も多いですが、ベトナム人も誰もが知っている知名度の高いカフェでもあります。学生がわいわい騒ぐようなカフェではなく、ビジネスパーソンが外回りの合間に一息つくような、落ち着いた雰囲気が流れる店です。

16479866370_c6e7f9e8a5_b.jpgPho Bo Kho※イメージ

ここでのおすすめメニューは「フォーボーコー(Pho Bo Kho)」。スープはビーフシチューのようにコクがあり、牛肉やニンジンも味がしみ込んでいます。フォーは味が薄いから物足りない、という方におすすめの一品です。もちろん普通のフォーもあり、そちらもおすすめです。こちらのお店はカフェでありながらも料理に力を入れている様子がうかがえ、メニューも充実しています。ドリンクだけではいささかもったいない気がします。是非絶品フォーを試食していってください。

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名称:アイディーカフェ(I.d Cafe)
住所:34D Thu Khoa Huan St. Dist.1.
営業時間:7:30~23:00

5、ノンラー(Nonla)

CIMG0939.jpg門前の屋根は巨大なノンラー

ベトナムの伝統の菅笠であるノンラー。そのノンラーの伝統と習慣を重んじたレストランです。ホーチミンの中心部からも近く、旅行者だけではなく会社の接待でも利用されています。メニューが豊富で、現地人の間では「味のクオリティが高い」と密かに支持されています。ただし、それほど有名なお店ではないほか、個室席もあるので落ち着いた食事ができるのもいいところです。

IMG_9867.jpg店内の照明もノンラー。オーナーの愛が感じられる

料理はベトナム料理全般がそろっていて、サラダや海鮮はベトナム人に人気があり、旅行者にはフォーや揚げ春巻き、生春巻きなど王道どころがおいしいと評判です。フォーは作り手によってスープの味が全く異なり、おざなりな作り方だとすぐにわかるとベトナム人は言います。

その点、このレストランは味とサービスに妥協をしないのがモットー。じっくりと牛骨出汁をとったスープは味に深みがあって美味。「外国人に本当のベトナム料理の味を知ってほしい」という店長の想いが伝わってきます。

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名称:ノンラー(Nonla)
住所:19 Nguyen Dinh Chieu St. P.Dakao Dist.1
営業時間:6:00~23:00

フォーの食べ歩きの旅

旅行者なら、ホーチミンに降り立ってまずは本場のフォーの味を確かめたいところです。屋台や名の知れない食堂でフォーを食べて、「あれ?こんなもんなの?」と本当のフォーのおいしさを知らないまま帰国しては悔やみきれません。はずれなしのフォーにありつきたい方は、ここで紹介したお店に足を運んでみてはいかがでしょうか。

[local, 124, 89]

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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