ニャチャンはベトナム中南部に位置する南シナ海に面したリゾートエリア。かつては海洋国家チャンパ王国が勢力を築いた場所でもあり、現在でもその子孫とされるチャム族が多く暮らしています。そんなニャチャンは、近年世界で注目されているリゾートエリア。もともとロシア人が旅先に目を付けていたとあって、現在でも外国人旅行客NO.1はロシア人。そして、ロシア人が経営するレストランも多々点在しています。
今回紹介するのは、ニャチャン好きのロシア人が、そのまま住みついてオープンさせたロシア料理レストラン、「イーストロックカフェ」です。男性はもちろん、女性同士も歓迎。「とにかく酒を飲む」、「ジャンクフードを貪る」、そんな方におすすめのレストランです。
ちょっと危なげな雰囲気が漂う......
ベトナムの雰囲気は皆無店内の客は外国人観光客が中心で、ベトナム人の姿は一切ありませんでした。確かに筆者も店内に導かれると、ちょっと踵を返したくなる雰囲気を感じます。客はほぼロシア人。そのほか、ニャチャンに住んでいると思われる欧米人のみです。
ベトナムらしさは皆無で、怪しい雰囲気もありますが、「これが本場のロシアンレストランか！」と気持ちを切り替えて、いざテーブルについてください。
アートな内装内装はかなりヒップホップ調が強く出ています。壁のペイントはもちろんのこと、天井にまでアートは広がっています。
店員はオーナー以外全員ベトナム人ですが、みなさんロシア語が堪能の様子。ロシア人客と和気藹々に話しています。
とにかくすべてが激安の値段
ビラは店頭に置いてあるので、必ず入手しよう分厚いメニュー表もあるのですが、そちらは英語とロシア語のみで、料理の写真もないので四苦八苦します。店頭には写真上のようなおすすめ料理やドリンクのビラがあるので、こちらから選ぶのが無難です。
ロシア名物「クワス」。ビールと思って飲むと痛い仕打ちを受けるニャチャン市街地は全体がリゾートエリア。ニャチャンビーチが広がり、5つ星ホテルが建ち、お土産ショップやお高いシーフードレストランなどが並んでいます。いくらベトナムだからといって、リゾート地の物価は、外国人客向けなのでやはり高め。料理やドリンクは一品500円以上を覚悟しなければなりません。
そんな中、イーストロックカフェは激安。おそらく在住ロシア人を相手にしているからかと思います。例えばウォッカの大定番モヒート、マイタイ、ブラッディマリーはすべて19000ドンで100円しません。
棚にびっしりと並ぶダラット産ワインウォッカ、ロシアンビール、クワスなどはすべて100円以下の値段で飲むことができるほか、果実を絞ったフレッシュジュースも同じ値段。非アルコール類も種類は揃っています。ただ、先ほども申し上げたように、来店客のほとんどはロシア人。彼らは昼間からウォッカを飲む種族。ここは彼らにならって、普段飲まない方も少しだけ挑戦してみてはいかがでしょうか。
カロリーを気にしたらいけません
チーズチップグレビ。大容量のこちらも4000円ほど。料理はほとんどは油っこいものばかり。ロシア料理というよりかは、ロシア人が好きな料理といった方がいいかもしれません。例えば写真上のチーズチップグレビは、フライドポテトにたっぷりのチーズがかかった一品。
これだけでもハイカロリーなのは間違いありませんが、ロシア人はさらにテーブル備え付けのマスタードをたっぷりとかけて、フォークで刺して食べます。しかし、見ていると食欲がそそられます。特に海水浴から帰ってきて、お腹を空かしているときはたまりません。
ジャンクフードの王様「ハンバーガー」ももちろん常備通常のハンバーガーの3倍ほどある大きさですが、お値段は200円程度。ビーフハンバーガーとフィッシュバーガーがあり、いずれも大容量です。
また、ロシアン料理の名物といえば「マッシュポテト」。ポテトをマッシャーでつぶして、バターで味付けしています。値段は150円。とにかく安く、ボリューム満点です。
ベトナムでは比較的ポピュラーなダチョウの肉写真上はダチョウの肉の串焼き。少々固いですが、ダチョウ肉を食べなれない日本人にとっては貴重な体験。是非押さえておきましょう。
もちろん一品でお腹一杯になりますが、それでも値段は400円しません。
お店の人に値段の真意を訊ねたところ、「ここにきたら、値段を気にしないで、とにかく好きなものを好きなだけ食べて、満腹になって帰ってほしい」というオーナーの思いをいただきました。
<DATA>
名称：イーストロックカフェ(East Rock Cafe)
住所：86 Nguyen Thien Thuat St. Nha Trang
営業時間：10:00〜翌1:00
[local, 20, 228, 509]
