ホイアンは1999年にユネスコ世界遺産に登録された歴史保護地区。古き香りに旅行者は懐かしみを覚えることができます。ホイアンを訪れる日本人旅行者のほとんどは、この歴史保護地区の観光で滞在時間を費やす様子。もちろんもっともな話ではあるのですが、実はホイアンには海水浴にぴったりのビーチがあるのです。今回は「クアダイビーチ」をご紹介します。
歴史保護地区から車で10分
クアダイビーチまでのアクセスを紹介します。最も早いのはタクシー。歴史保護地区内は車両は入れませんので、少し離れたところで捕まえてください。なかなか見つからないようであれば、近くのホテルやお店の人に、タクシーを呼んでもらってもいいでしょう。ホイアンからクアダイビーチまでの所要時間は約10分です。
そのほか、自転車をレンタルしてサイクリング気分で行くことも可能。20分くらいで着きます。道中は自然に覆われた道が続き、景色は美観です。ただし、ホイアンもしくはクアダイビーチ周辺でホテルをとっていれば別ですが、日帰り観光客にとっては、一刻も早く目的地に到着したい方もいるでしょう。そんな方はタクシーが断然おすすめとなります。
欧米人に人気のリゾート
ガイドブックを見てみると、クアダイビーチが紹介されているのはごくわずか。また、紹介されていても、片隅にひっそりと情報が載っている程度。やはり日本人にとってホイアンは歴史保護地区がメインのようです。
しかし、クアダイビーチに行ってみると、あまりの欧米人の多さに驚きます。欧米人にとってはホイアンで博物館や民家を巡るよりも、ビーチでデッキチェアに寝そべって読書をする方が、よっぽど有意義な時間と考えているようです。文化の差ですかね。
ちなみに、写真上のようなデッキチェアは1日3万〜5万ドン程度で利用することができます。もし日光浴をしたいなら、デッキチェアをずらしてパラソルの日陰から外れましょう。欧米人女性はみんなそうしています。
リゾートをより満喫するアイテムを確保
ベトナムのビーチで必ず出現する売り子のみなさん。クアダイビーチでも健在です。ブランドの偽の刻印がされているサングラスやジッポ、ロンリープラネット、小物雑貨、アクセサリーなどなど。食品を売る売り子も多く、ココナッツをはじめ、カニ、エビ、貝、飲料水が主。ただし、高値を言ってくることも多いので、値段交渉は必須。お互い気持ちのいい値段で買い物してください。
ちなみに、ベトナムで時々「オイル塗りサービス」や、「マッサージサービス」のおばちゃんも歩いています。なかなかリゾート感がありますので、抵抗がない方は体験してみてはいかがでしょうか。
シーフードレストランが並ぶ
クアダイビーチの最大の魅力といってもいいでしょう。クアダイビーチは緑の芝生、白い砂浜、青い海の3つの色を持っています。そして、最初の芝生にはテーブルチェアがパラソルの下に並んでいて、そばには海鮮食堂があります。食堂では生け簀に泳いでいる魚介を指さして注文することができます。一般の料理はメニューから選ぶことができますが、シーフードはマーケットプライスです。
もちろんドリンクだけのオーダーも可能なので、海水浴に疲れたらここで一休みしましょう。
クアダイビーチを心行くまで満喫!
クアダイビーチは波もほどほどで、海水浴に適しています。近くのショップでボードをレンタルすれば波乗りも楽しめます。ジェットスキー体験も有料でできます。
現地人と一緒になって楽しむ
クアダイビーチには近隣に住む現地人の姿も多く見られます。ベトナム人女性はビキニを着るのがまだ恥ずかしいと感じ、基本は服を着たまま泳ぎます。彼らは非常に人懐っこいので、チャンスがあれば声をかけてみるのも。すぐに打ち解けあえるでしょう。
ヤシの木が日陰を作る砂浜では、プラスティックチェアに座ってベトナミーズコーヒーやサトウキビジュース、フォー、バインミー(サンドウィッチ)などを楽しむことができます。いずれもローカル価格となりますので、安く、またおばちゃんも愛想がいいです。
現地人はシートを広げてお弁当を食べていますが、こちらも微笑ましくていいですね。
大量のココナッツ。一個1万ドンから3万ドン程度と値段は格安。お店の人がナタで実の上部を割って、ふたを開けてくれます。そこにストローをさせば完成。東南アジアの名物であり、王道中の王道。必ず押さえてほしいところです。季節関係なく一年中売っています。
ビーチ周辺には水着ショップもありますが、基本は持参するのがおすすめ。ここで売っている水着は種類が少ないですし、試着室があるかも分かりません。使い捨てはいささかもったいないかと思いますので、クアダイビーチのために、日本で流行の水着を入手しておくのがいいでしょう。
クアダイビーチを旅の中心に
クアダイビーチの周辺は近年観光開発に着手され、道路は綺麗に舗装され、大型リゾートホテルが建ち並ぶようになりました。とはいえまだまだ中部の田舎らしい自然の風景も目に飛び込み、リゾートの雰囲気とベトナムらしさを双方感じることができるでしょう。
周辺には一泊2000円程度の安宿もありますし、個人経営のパパママショップも多数あります。ホイアンに複数滞在される方は、ここを拠点に動くのもいいかもしれませんね。
[local, 160]