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【最新】ベトナム旅行の注意喚起。失敗しない旅のコツも紹介

昨今はベトナムに訪れる旅行・出張者が現地で詐欺や悪質な犯罪行為に遭遇する被害が散見され、日本大使館も注意喚起を行っています。せっかくのベトナム旅行もたった一度の被害で台無しになってしまうので、初めてベトナムに訪れる人はもちろん、旅慣れた旅行者も現地事情をしっかりと理解し、事前にできるだけ対策を講じるようにしましょう。

ここでは2024年最新のベトナム旅行、及び現地の注意喚起の具体的な内容と失敗しない旅のコツを紹介します。

ベトナムに訪れる前に在住日本国大使館/領事館の情報を確認

IMG_20240429_133913808.jpgホーチミンベンタイン市場周辺にて

ベトナムだけでなく、海外旅行をする際は、外務省ホームページ、もしくは当該現地にある大使館のホームページの確認を忘れないようにしてください。

ベトナムでは首都ハノイに日本国大使館、南部ホーチミンに日本国総領事館があり、いずれも旅行・出張などでベトナムに訪れる日本人の強い味方となってくれます。万が一事故や事件に巻き込まれた場合は、大使館/領事館に対応を仰ぐと良いでしょう。

日本国大使館(ハノイ)HP:https://www.vn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
日本国総領事館(ホーチミン)HP:https://www.hcmcgj.vn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

空港タクシー詐欺事件:配車タクシーと偽る悪質なドライバーも多発

CIMG2177.JPGホーチミンタンソンニャット空港にて

ベトナムの空港に降り立ち、市内中心部に移動する際はタクシー利用が一般的となります。近年は旅行者・出張者とともに配車アプリを活用している人が多いことでしょう。しかし、ベトナムの各空港では、この配車アプリを利用した悪質なドライバーが報告されています。

具体例としては、スマホで配車アプリを利用しドライバーを探している旅行者を見つけ、「自分がGrabドライバーだ」と嘘をついて白タクに呼び込み、高額な料金を請求したり、目的地と異なる場所に行き金銭を要求する犯罪行為が多発しています。

対策:旅行会社の送迎プラン(オプショナルツアー)を申し込むのがおすすめ!

東南アジアではどのような危機に直面しても自分で解決しなければなりません。それが困難な場合は、多少料金は掛かっても、旅行会社の提供する送迎プラン(オプショナルツアー)に申し込むのがおすすめです。悪質ドライバーに遭遇してしまうと、送迎料金以上の金額の被害に遭うだけでなく、精神的にその後の旅行が楽しめなくなってしまいます。

送迎プランでは到着ロビーに日本語ガイドが待機してくれるので、悪質なドライバーに捕まる心配がありません。車内では現地の観光情報やおすすめ店なども質問できるので、空港からベトナム旅行気分を盛り上げてくれます。

航空機内の貴重品盗難事件:現金・カード・スマホが被害の対象

IMG_1689.jpg旅慣れている人でも被害に遭う可能性がある

ベトナム行きの飛行機の機内にて盗難事件が報告されています。通常大きな荷物は座席上の収納棚にしまいますが、隙を見計らって貴重品を盗む事件が確認されています。盗まれやすいのは現金、クレジットカード、スマホなど。

日本ーベトナム間のフライトは深夜便が多いため、眠っている隙に被害に遭う可能性もあります。また、到着ロビー手前のX線検査でも空港職員による荷物の中身の窃盗事件が過去に発生しています。

対策:貴重品はポーチに入れて肌身離さず手の触れるところに

財布やスマホといった貴重品は、パスポートと併せてポーチやポシェットに入れておき、たすき掛けで手の触れるところに保管するようにしてください。また、ポーチは衣類の下に隠しておくことで、スリからも守ることができます。

マッサージ店の不適切な施術:観光エリアの安マッサージ店は非常に危険

IMG_20230925_193957044.jpg観光エリア中心には数多くのマッサージ店がある

ハノイ、ダナン、ホーチミンといった日本人旅行者に人気の観光地には、数多くのマッサージ店が並んでいます。以前よりこれらの安マッサージ店を利用して高額なチップの請求や貴重品の盗難等のトラブルが発生していましたが、今回新たに在ハノイの日本国大使館より報告されたのが、不適切なマッサージです。

ハノイのホアンキエム湖や旧市街には数多くのマッサージ店がありますが、よく調べもせずに入ってしまうことで、性的暴行を振るうマッサージ師(男性マッサージ師が女性客の胸などを故意に触る)がいるお店にあたってしまう可能性があります。

対策:行き当たりばったりのお店には入らない。事前に下調べを

このような悪質なマッサージ店に遭遇してしまう人に共通するのは「事前にお店を調べないで行き当たりばったりのお店に入ってしまう」場合です。とくに従業員が店頭で呼び込みをして、行き交う旅行者の袖を引っ張るようなお店は要注意です。

ベトナムにおけるマッサージは安かろう悪かろうなので、安全なお店に行く場合は、事前にネットでよく調べ、予約してから行くようなお店を選ぶのがおすすめです。

「お金を見せて」詐欺事件が多発:突然話しかけてくる外国人に要注意

IMG_5421.jpgハノイのターヒエン通りにて

こちらは一昔前からベトナム含む東南アジアで報告されている詐欺事件です。町を歩いていると中近東風の人間が英語で「私はドバイから来た」と声をかけてきて、続けて「日本円を見せてくれないか?」と言い、財布を出したどこかのタイミングでスリを働きます。

また、ハノイやホーチミンの日本人エリアでお酒を飲んでいると、横から欧米人やベトナム人が言葉巧みに投資の話を持ち掛けて日本人を騙す事件も報告されています。

対策:日本語で話しかけられても気を許してはいけない

海外旅行ではベトナム特有の雰囲気もあり、優しそうな人に話しかけられたらつい心を許してしまうことがあります。また、相手によってはカタコトの日本語をしゃべる人もいますが、身元が分からない相手に気を許してはいけません。話し相手にならないのはもちろん、できればその場を離れるのが良いでしょう。

まとめ:危険を事前に察知して失敗なしのベトナム旅行を満喫

今回はベトナム旅行・出張者に向けて、最近報告されている事件を具体的に解説しました。ベトナムのような発展途上国では、危機管理が甘い外国人旅行者を狙った犯罪が多発しています。

ベトナム現地で危惧される危険を事前に知っておくことで、トラブルに巻き込まれることなくベトナム旅行を満喫できます。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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