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ハノイから行くサパ観光。ツアーで行くポイントと注意点

ベトナムの北部ハノイから行くことができるラオカイ省のサパ。中国雲南省との国境に面する山岳地帯で、近年は移動インフラが整備されるようになり、日本人旅行者にも徐々に知名度を上げてきています。日本の大手旅行会社から現地ツアーデスクまで、基本ほとんどの旅行会社がサパ行きのツアーを用意しているので、興味がある方は是非ツアーに参加してみてください。

今回はサパ行きのツアーに関するポイントと注意事項をご紹介します。

寝台列車とバスの違い

666.jpg寝台列車を体験できる

従来まではハノイからサパへ行く手段は寝台列車が一般的でした。しかし、ここ数年で移動インフラが発達し、バスで行くことができるようになり、急速に旅行者を増やしつつあります。寝台列車の旅というのも一見すると風情があっていいものですが、ベトナムの寝台列車はまだまだ快適とは言えなく、盗難なども多いためあまりお勧めできるものではありませんでした。

CIMG2560.JPG寝台バスの風景

寝台列車では8~9時間かかっていた所要時間が、バスであれば6時間に短縮されました。ちなみにバスも寝台バスが出ていますし、VIP車で快適に行くこともできます。料金も片道2000円程度とお手頃なので、興味ある方はツアーデスクを通して相談してみてはいかがでしょうか。

ホームステイは思い出に残るが過酷

4958.jpgサパに暮らす少数民族

サパの現地ツアーを用意している旅行会社で必ず見かける「少数民族の家でのホームステイ」ですが、軽い気持ちで申し込むといささか大変な思いをするかもしれません。少数民族の人たちは英語もカタコトなので会話はままなりません。また、少数民族の家がある周辺は雄大な棚田に囲まれて美しい風景を目に焼き付けることができますが、逆に言えばそれくらいしかありませんので、どのように時間を潰せばいいのか、事前に旅行会社に相談しておくのがいいでしょう。

催行日は土日を挟むのがおすすめ

454.jpg湖に寄り添うサパの町

サパに行くのであれば、金曜の夜に出発して土曜着、もしくは土曜朝出発の同日夕方着がおすすめです。土日にはサパ市街地で大規模な青空マーケットが開催されるのですが、こちらは週末限定のウィークエンドマーケットとなります。少数民族もベトナム人や旅行者に民芸品を売るために下山して露店を開くので、彼らの華やかな衣装姿も見ることができます。

バイクのツーリングツアーは非常におすすめ!

3060.jpgバイクツアーの様子

欧米人に高い人気を誇るバイクの現地ツアー。バイクに乗って山々を疾走し、美しい棚田の風景を目の当たりにします。道中は屋台でベトナムコーヒーを飲んだり、食堂で山岳料理を楽しんだりと、半日みっちりとサパを満喫することができます。ツアーには自分で運転するプランと、後ろに乗って二人乗りで楽しむプランがあります。

ホテルは高級ホテルが絶対におすすめの理由

VQK_6796-min.jpgⒸKK Sapa Hotel

近年はサパも観光開発がすすみ、中級から高級ホテルも徐々にではありますが多くなってきました。「山岳らしいロッジのようなホテルに泊まりたい」、「バックパッカー気分でゲストハウスみたいな安宿に泊まりたい」という人もいるかもしれませんが、あいにくおすすめはできません。ロッジ風のホテルや安宿は冷暖房がありませんので、冬は寒く夏場は非常に暑いですし、蚊や蟻も多く発生します。1泊5000~1万円で4つ星ホテルに泊まることができるので、多少ベトナムらしさはなくとも、近代的なホテルを選んだ方が満足度は高くなるでしょう。

1泊2日より2泊3日の方が満足度は高い理由

317.jpgサパの美しい自然風景

サパ行きのツアーを見てみると、大手旅行会社は1泊2日、現地に根を生やした中規模日系旅行会社であれば2泊3日プランも選ぶことができます。おすすめは後者で、1泊2日だと現地のオプショナルツアーに参加することができないため、宿泊ホテル周辺の町散策しかできません。同じ旅行会社が催行するトレッキングツアーはもしかすると参加可能かもしれませんが、6時間バスに乗った後にすぐに山登りはさすがに大変ですよね。できれば2泊3日でサパ観光を楽しんでほしいところ。

近い将来、ハロン湾と対をなす人気の観光地へ

年々ホテルや観光地、現地ツアーが充実しているサパは、近い将来はハロン湾と対をなす人気の観光地となるかもしれません。サパ行きのツアーは今のところ欧米人バックパッカーや在住者向けですが、日本では体験できない時間を満喫することができるので、アジア好きの旅行者は是非参加してみてください。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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