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赤ちゃん・乳幼児連れのベトナム旅行の注意点

近年ファミリー層に注目されているベトナム。これまで東南アジアといえばタイやインドネシア、シンガポールなどが人気でしたが、ベトナムは治安がよく、また距離も東南アジアの中ではフィリピンに次ぐ二番目に近いため、3~4連休でも十分満喫することができます。そこで、今回ご紹介したいのは0歳から3歳までの乳幼児連れの旅行者に向けて、現地で気を付けてほしいポイントをまとめてみました。ベトナムはまだまだ発展途上の国。日本のようになんでもあるわけではないので、しっかりと事前学習しておいてください。

ベビーカーは搭乗ゲートで預けよう

DSC05432_R.jpg搭乗ゲートまでベビーカーは持ち込んで構わない

ベビーカーをチェックインカウンターで預けてしまうと、そこから飛行機に乗るまでずっと赤ちゃんを抱っこしなければなりません。ベビーカーは基本的にチェックインカウンターでは預けず、搭乗ゲートで飛行機に乗る直前にスタッフに預けることができます。返却のタイミングは日本からベトナムに渡り、現地の空港に降りた直後で引き取ることができます。搭乗口で預けることによって、現地のベルトコンベアーで引き取る必要がないため、紛失の心配もなくなります。

粉ミルクはできるだけ日本から持参を

HN NGUYEN THI HUONG.jpgベビー用品専門店も町中にはたくさんある

ハノイやダナン、ホーチミンといった都心には、「Kids Plaza」、「Bibo Mart」、「Con Cung」といった全国展開しているベビー用品専門店があり、ここでは海外からの輸入ミルクも売っているので、日ごろ日本で使っている明治、和光堂、森永といった粉ミルクも一通りおいてあります。ただし、商品には並行輸入品と正規品があり、正規品の場合は同じ商品でも味が異なりますので、赤ちゃんが拒否反応を示すかもしれません。並行輸入品を買えばいいのですが、値段は日本で買うよりも3割から4割ほど高くなります。

おむつは現地調達も可能

150.jpgおむつもたくさん種類がある

おむつは現地調達が可能となるので安心してください。近場にベビー用品店が見つからなくとも、スーパーマーケットに行けば必ず置いてあります。ベトナム産のおむつはあまり人気がないため、基本はアメリカ産、韓国産、日本産のおむつがあり、パンパース、メリーズ、マミーポコ、グーンといった日本人のママさんにもお馴染みのブランドが揃っています。

ベビーフード(離乳食)は現地で買えるが値段は高い

866.jpgベトナムでも日本のベビーフードが人気

ベビーフード(離乳食)もおむつと同様に現地のスーパーマーケットで買うことができますが、値段は高めです。アメリカ産やベトナム産のベビーフードは日本メーカーのように料理化されているものが少なく、またペーストも具がまったく入っていないものがほとんど。そのため、現地のベトナム人にとっても日本メーカーのベビーフードは非常に高い人気を誇っています。しかし、こちらも輸入品となるので、やはり値段は日本で買うよりも1.5倍ほど高くなっています。瓶詰は重くてかさばるので、レトルトパックのタイプをたくさん持参するといいでしょう。

乳幼児はどこのお店も原則無料

IMG_6982.jpg現地では贅沢な料理も堪能していって

ビュッフェレストラン、観光スポットの入場券など、旅行者が訪れる場所に置いては、乳幼児は無料となります。日本では「〇歳~」と年齢で大人と子供の区別をしていますが、ベトナムは中国の風習がまだ残っているため、年齢ではなく身長で大人と子供を区別します。1メートル未満であれば、基本はどの施設も無料で利用することができるはずです。

海外旅行保険には必ず加入しておく

IMG_5671.jpgホーチミンの中心地は人込みが多いので怪我の危険性も高い

乳幼児連れの家族でベトナム旅行に行く場合は、できる限り乳幼児も海外旅行保険に加入しておくべきといえます。ベトナムではデング熱や破傷風といった日本ではあまり見られない感染症もリスクがあるので、万が一のときは現地で病院にかからなければなりません。医療費の安いローカル病院は日本人にはちょっと耐えられない不衛生な環境のため、旅行者は原則国際病院に行くことになります。単なる風邪や発熱の症状であっても診察と薬の処方だけで数万円は下りませんので、海外旅行保険はマストで入っておくべきといえます。

市内の徒歩での移動は細心の注意が必要

IMG_2984.jpgホーチミンシティの町並み。相変わらずバイクの数が多い

バイク天国と呼ばれるベトナム。近年は所得増により車の所有者も増えてきましたが、依然として庶民の足はバイク。ハノイやホーチミンといった都心では驚くほどのバイクの群衆を何度も見ることができます。ベトナムは交通インフラが整備されていないので、歩道もでこぼこしていて、ベビーカーをなかなか押すことができません。また、道路を横断する際も注意して渡らなければなりません。近くに緑やクリーム色の服を着た警察を見かけたら、彼らに声をかければ車やバイクを止めて一緒に渡ってくれます。

現地事情を学んで思い出に残るファミリー旅行を

昨今ベトナムではちょっとした日本産ブームが到来していて、主に高所得者層に対して日本ブランドのベビー用品が非常に高い人気を誇っています。そのため現地でもある程度は手に入れることができるようになりましたが、赤ちゃんの場合は「このブランドの同じ商品じゃなきゃダメ」というものも多くあるはずです。できる限り日本から持参するといいでしょう。
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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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