ベトナム最新情報ブログ(現地在住ライターによるベトナムの記事)

日本からベトナムへ!空港を利用する際の注意点とポイント

2020年時点で、日本からベトナムへは各都市の空港から直行便が出ていて、経由便も含めて毎日就航しています。昨今はLCC(格安航空会社)も就航をはじめ、2020年にはベトナム地場航空会社(バンブーエアライン)も直行便を予定しています。日本人にとっては日に日にベトナムが身近な旅先となる一方で、空港の過ごし方や注意点なども改めて見直しする必要があります。

ハノイはハブ空港としても利用されるので、混雑が予想される

IMG_9662.jpgベトジェットエアはLCCの中でも人気を誇る

ベトナムの首都でもあるハノイは、国内外のハブ空港としても利用客が多いため、毎日非常に混雑しています。日本の空港ではチェックインカウンターも列をなすため、しっかりと2時間前に手続きをするようにしましょう。また、ハノイから帰国する場合も同様です。保安検査はいつも行列ですし、出国審査も並びます。またベトナム初の場合はしばしば搭乗ゲートが変更になるアナウンスがあるため、フロア放送も他人事とは思わないで耳を澄ませておくことも忘れないでください。

2歳までの乳幼児連れはビジネスクラス(優先)でチェックイン&手続きを

IMG_9665.jpgチェックインカウンター周辺には航空会社の相談窓口もある

2歳未満の乳幼児をお連れの旅行者は、チェックインカウンターで手続きをする際に優先してもらうことができます。普通は係員が気づいて案内してくれますが、気づかれない場合は、自分からビジネスクラスやそのほか優先チェックインカウンターに行けば、早々に搭乗券を発券してくれます。また、離乳食がほしい場合はこのときに口頭で伝えれば機内が落ち着いたときに持ってきてくれます。

ハノイ・ホーチミンでは到着ロビーに立つ白タクに騙されないように

IMG_1757.jpgタンソンニャット国際空港のロビーの様子

とりわけハノイやホーチミンには白タクが多く見受けられます。ベトナムの空港では、自治体に許可を得た信頼できるタクシー会社しか乗り入れることができませんが、非正規の白タクも実際は多くいます。「安くホテルまで行くよ」と口車に載せられて乗ってしまうと、相場よりも何倍も高い金額を請求されることもあります。メーターであっても改造している可能性が高いので安心できません。空港から市街地へ行く場合は、タクシー停車場で信頼できるタクシーに乗るか、Grabなど配車アプリを利用するようにするのが鉄則です。

ベトナムの空港でブランド品を買うのは気を付けて

IMG_9376.jpgアジアで人気のブランドもあり、ついつい手が伸びる

ベトナムから帰国する際に、空港内の免税店で最後のショッピングも楽しみの一つですよね。しかし、高価なブランドを買う場合は注意も必要です。ベトナムでは偽物のブランドが出回っているため、空港内であっても安心しきっていると、偽物をつかまされる可能性もあります。実際偽物ブランドを売っていたとされ、ハノイ空港の免税コーナーに出店しているショップが摘発された事例もあります。ただし、ベトナムの空港には日本に未上陸のアジアおよびヨーロッパのミドルクラスのブランドショップも多数あるので、それに魅力を感じる旅行者も多いです。見た目で偽物かは分かりませんので、できれば事前に買いたいブランドHPの販売店欄を見て、ベトナム空港の記載の有無を確認できると安心できます。

電子機器は機内で充電できる。空港内のコンセントの利用は不可

IMG_9393.jpg機内の様子

ベトナム航空、JAL、ANAといったいわゆるレガシーキャリアの飛行機機内では、昨今USBによる電子機器の充電ができるようになりました。ですので電子機器はここで充電することができるので、空港内のコンセントは使わないようにしてください。空港内にあるコンセントはあまり知られていませんが、実は無断で使うと罰則を受ける可能性があります。ちなみに余談ですが、飛行機機内ではスマホの電源は切る必要はなく、機内モードにするだけで問題ありません。機内モードは電波を出す電話やメール、ネットなどを遮断する機能となります。

空港では待ち時間を有効活用しよう

IMG_9993.jpgダナン国際空港の様子

日本の空港は比較的規模が大きいため、免税を歩いたり、書店で本を選んだりと時間潰しに困ることはありません。しかし、ベトナムの空港はそれほど大きくありませんので、テナントも満足する数はありません。基本的に搭乗までの過ごし方としては、①食事やカフェで休憩、②免税店で買い物、③待合席で読書や電子機器を弄る、くらいとなります。また、ベトナムドンがある人は、日本では両替できないため、ここですべて使い切るようにしましょう。仮に足りない場合は米ドルとクレジットカードを使うことができますが、日本円は使用できないことは覚えておいてください。

たばこの買いすぎは要注意

81.jpg煙草のお土産は日本人の間で人気がある

煙草の免税の範囲は1人1カートンまでとなります。ベトナムは世界的に煙草が安いことで知られていて、日本人旅行者の中には、ベトナムで煙草をまとめ買いして日本に持ち帰る人も少なくありません。しかし、昨今日本でベトナムから持ち込んだ煙草を転売する人が多く、日本帰国時の保安検査でかなり厳重に取り締まりが行われています。転売するつもりがなくとも、1カートン以上の持ち込みは税金がかかり、1カートンでおよそ2300円ほど課税されることになります。免税範囲を超える分に関しては、しっかりと申告するようにしましょう。

ベトナムの空港も徐々に発展を。ますますベトナム旅行が楽しくなる!

2015年にはハノイのノイバイ空港が拡張規模がされ、2017年にはダナン国際空港の第2ターミナルが開通。ホーチミンのタンソンニャット国際空港も、近い将来大規模な拡張工事、および国際ターミナルの移転などが取り沙汰されています。観光大国としてベトナムは今後ますます発展する模様。ベトナム旅行の折には、現地の空港もしっかりと楽しんでいってください。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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