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ニンビン旅行の注意点!自分が行く時期に合わせて万全の準備を

もともとハノイ旅行の醍醐味といえば、世界遺産のハロン湾観光でした。しかし、昨今は距離的に近く、またクルージング以外にも見どころがあることから、ニンビン省のを希望する観光客が劇的に増えてきました。そこで、今回はニンビン観光をする上での注意事項をまとめてみました。自分が行く時期に合わせて万全の準備をしていってください。

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11月~2月:とにかく寒い!防寒対策をしっかりと

IMG_4605.jpgチャンアンのボートクルーズ

11月から2月にかけて、ハノイやニンビン含む北部エリアは「冬」の季節となります。もちろん雪が降るほどではありませんが、半袖や短パン、スカート、長袖一枚といった格好で行くと、現地に下りたときに面食らうことになります。特に山間部は風が強く吹き付けますので体感気温はさらに下がり、一桁の寒さとなることも普通にあります。

460.jpg最低でもこの格好で

ではどんな格好が望ましいのでしょうか。基本的にトレーナーやパーカーといった厚手の長袖が必要となります。仮に日中は温かな日差しが差し込んでいたとしても、山間部の天気は変わりやすいのが注意。薄手の長袖にジャンパーもしくはコートを着込むのもいいでしょう。また、おすすめしたいのが風対策の耳当てやマフラー。こちらも必須に近いです。

3月~5月:絶好のニンビン観光シーズン。ただし紫外線対策は必須

IMG_4356.jpgニンビンの大地。石灰岩でできている山々

この期間は旅行者にとっては絶好の観光シーズンとなります。ゴールデンウィークは特に世界中の旅行者が訪れるので、ニンビン行きのツアーは予約が必須となります。半袖短パンといった夏服の格好で十分ですが、気を付けてほしいのが「紫外線対策」、「日焼け対策」です。ニンビンではハンムアやバイディン寺といった急勾配の石段をひたすら上がる名所もあるので、疲労はほどなくしてやってきます。水分補給はもちろん、紫外線や日焼けにも気を付けなければなりません。

IMG_4212.jpgタムコックのボートツアー。暑さ対策であえて長袖を選ぶのも

暑いのに慣れているベトナム人ですが、紫外線対策はとてもしっかりしていて、夏場でも肌を露出しないように長袖を着込む人が普通にいます。彼らに倣って長袖で臨むのもいいですし、露出した部分にUVカットクリームを塗っておくのもいいでしょう。また、それ以外にも帽子やサングラスも用意しておくのがおすすめ。ボート観光では小さなスペースに縦2列で座るため、後ろの人の邪魔にならないように帽子はつば無しもしくはキャップ、日傘は使わないようにしてください。

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6月~10月:かなり注意が必要!現地のスケジュールをしっかりと考えて

IMG_4303.jpgボート上で物の売り買いをするタムコック

6月から10月は北部エリア一帯が雨季に覆われます。ほぼ毎日1日数回のスコールが降ることになり、ニンビン省も例外ではありません。スコールの最中はタムコックやチャンアンのボートツアーは中止となり、雨あがりを待つことなるでしょう。また、ツアー中に雨が降ってきてもいいように、ポンチョは必ず1枚携帯しましょう。ポンチョはいわゆる雨合羽ですが、ベトナム現地でも簡単に手に入れることができます。

IMG_4671.jpg古都ホアルー

雨合羽は2種類あり、何度も使えるものは400円前後、1度切りのビニール袋で作ったやつは50円で買うことができます(屋台で販売)。後者は脱いだときに破けてしまうので、できれば前者を持っていくといいでしょう。また、雨が降ってしまうと、名所として人気のビックドン寺やハンムアは滑りやすくて危険なので、観光の延期を考えるのも手です。ツアーに参加する場合は、基本はチャンアン+ホアルー、タムコック+ホアルーの2種なので、こちらに参加するのがいいでしょう。

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個人で行く場合の注意点

400.jpg個人のニンビン観光はとにかく歩く

ツアーではなく個人でニンビンに行く人も年々増えてきています。タクシーで交渉すれば市街地からそれほど高くなく行くことができますし、2時間程度で行ける魅力がありますね。個人で行く観光客の多くは現地で1泊することを考えているようですが、その場合の注意点は、「乾季に行く」ことです。ニンビンの名所のほぼすべてが屋外となるので、雨季に行くとかなり制限されてしまいます。また、何よりも先に解説したように、道がすべりやすくて危険です。ニンビンはまだまだ観光開発の途中なので、道路がきちんと舗装されているのは一部分だけということも覚えておいてください。

冬は防寒具、夏は日焼け止め。これだけは忘れないで

ニンビン観光をするほぼ100%がタムコックかチャンアンに行きます。いずれのボートツアーも一度乗ってしまうと2時間は帰ってこれません。冬に半袖で行くと、鳥肌が立つほど寒い中をボート上で2時間も過ごさなければならなくなります。是非ニンビン旅行を計画している人は、ここで紹介した留意事項を守り、快適な観光に臨んでください。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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