近年ベトナムと日本は多くの直行便が就航していて、2018年以降はLCCも参入。2020年もまだ明けたばかりにも関わらず、ハノイ、ダナン、ホーチミンの3都市と名古屋や成田、羽田といった路線でベトジェットエアが直行便で就航することが決定しました。
ますます日本人に注目されているベトナムですが、2020年はハノイに行ってみませんか。今回はハノイのシーズン別の楽しみ方をご紹介します。
南部ホーチミンとハノイのシーズン比較
日本人にとって、ベトナム最大の観光地といえば、南部ホーチミンと北部ハノイです。近年は中部ダナンも人気上昇中ですが、両都市と比べると、旅行者数はまだ5分1程度。2020年もハノイとホーチミンが日本人旅行者を牽引する観光地となることが見込まれます。その両都市は気候・天気が大きく異なります。
南部ホーチミンは常夏の気候で、晴れる日が続く乾季も雨の日が多い雨季でも、気温は1年を安定して20度後半から30度を超えます。一方ハノイは乾季と雨季に分けることができますが、乾季は気温が低く、雨季は気温が高くなります。また、乾季と雨季以外にも秋冬の季節が垣間見えたりと、南部とも中部ともに似つかない現地事情に注意しなければなりません。
ハノイの11月は寒空が続く秋。ハロン湾周遊ツアーに参加しよう
乾季と雨季に分かれるベトナムですが、11月のハノイは秋に相当する季節といわれ、寒空が広がる郷愁漂う日々が続きます。長らく続いていた雨季が終わり、乾季の入口でもあるため、雨降りの量は極端に少ないため、ハロン湾のような郊外観光が人気です。11月のハロン湾は乾季のときには見られない霧がかかった幻想的な風景を見ることができます。日帰り~1泊ツアーに参加して、クルージングツアーを楽しみましょう。
12月から2月はニンビン省やバッチャン村といった歴史散策の旅に出かけよう
12月から2月のハノイは冬に相当し、朝晩は10度以下まで低くなり、日中でもジャケットコートが必要になるくらい寒くなることがあります。しかし、一方で気候は乾季のため雨は降りません。寒さ対策をして、思い切ってニンビン省やバッチャン村といった郊外観光を決行してみるのがいいでしょう。ただしサパのような標高高い山岳地帯は雪が降ることもあるため、それほどおすすめはできません。市内観光であればタンロン遺跡や旧市街散策など屋外観光地へ足を運ぶのがおすすめ。
3月と4月は最後の乾季を楽しもう。市内&郊外どちらもベストシーズン
市内観光と郊外観光の両方を雨の心配なく楽しみたいなら、この両月が絶対におすすめ。5月以降は雨季に入るため、降水日数は1か月の半分にのぼります。郊外であればハロン湾やニンビン省、バッチャン村は鉄板として引き続きおすすめできますし、サパ州で山岳民族と交流するツアーも人気です。市内観光であれば旧市街のグルメ巡りや博物館、ホアンキエム湖散策なども自由にスケジュールを作ることができるので、旅の幅は一層広がります。
5月から10月は雨季。しかし気温は30度越えが続く。南国らしい観光を考えよう
5月から10月は雨季となります。スコールは小一時間ほどでやむ雨が多いですが、それでも月間の降水量は300ミリを越えます。東京で最も降水量が多い9月でも200ミリ程度なので、降水量300ミリというと、日本では体験できない豪雨に見舞われることがイメージできます。5月から10月の観光はいつ雨が降ってもいいように、市内観光に徹するのが一つの考え方。もう1つは雨対策を万全にして、郊外観光に繰り出す方法。後者の場合はニンビン省やハロン湾のボートツアーが雨で就航できない可能性も考慮する必要があります。
市内観光は博物館よりもグルメとスパ・雑貨ショッピングで!
ハノイの市内観光はグルメやスパ、ショッピングに徹するのはいかがでしょうか。ベトナムの博物館の多くはベトナム戦争やフランス支配時代の歴史を追うものとなるので、正直興味がない人やお子様連れの家族にとっては退屈してしまうかもしれません。スパはアジアの中でも屈指の安さなので、2~3時間コースで午後の昼下がりを贅沢に過ごすのも憧れです、カフェや雑貨店はホーチミンのようにお洒落なお店はあまりありませんが、古き良きを思わせてくれるお店が多数あるので、ベトナムらしい素朴な時間を体験することができるでしょう。
歴史の町ハノイ。町の散策を楽しんで
郊外観光に徹する人も、1日くらいは市内散策の時間を設けてみてください。ハノイ市内で最大規模の観光地である旧市街やホアンキエム湖の畔を散歩するだけでも歴史情緒たっぷり。海外旅行らしい時間をおくることができるでしょう。