2020年もはじまったばかりですが、すでに今年の連休の計画を立て始めている人もいることでしょう。もしまだ行先を決めていないのであれば、ベトナムのホーチミンはいかがですか。東南アジアの熱気を肌で感じることができる、絵に描いたような南国世界を体感することができます。
今回はホーチミンのシーズン別楽しみ方をご紹介します。
ホーチミンのシーズンは2つだけ
ホーチミン市街の様子。縦長住居が並ぶベトナムは地域によって気候が異なるため、各地のシーズンによって楽しみ方を変える必要があります。しかし、ホーチミンの気候は大きく分けて2つだけ。それは「乾季」と「雨季」です。厳密にいうと、北部ハノイも中部ダナンも乾季と雨季に分けることができるのですが、気候と気温は別物で、乾季でも寒かったりするため、より詳しい現地情報が求められます。
近年の乾季の傾向
バックパッカーエリアのブイビエン通りホーチミン（南部）の乾季は12月から5月の間。一般的には11月頃から乾季に入ると言われていますが、11月はまだ雨が降るかどうかは五分五分といったところ。南部以外の地域では乾季と雨季では気温も異なってきますが、ホーチミンは乾季であろうと雨季であろうと、気温は年間を通してほぼ一定です。つまり、シーズンを考える必要なく、一年中夏服で観光に臨むことができます。
近年の雨季の傾向
中部伝統舞踊一方、雨季は5月中旬頃からはじまり、11月までとなります。雨季のシーズンは湿度が高いため、蚊や蟻が大量に発生します。もしかすると4つ星、5つ星といった高級ホテル内の客室にも入り込んでしまうかもしれませんので、虫よけやムヒは必需品となります。一昔前までは蚊を媒介にしたデング熱は田舎地帯のみにかかるものだとされてきましたが、近年はホーチミンのような都市部でも流行しています。蚊が多いところでは長袖を着るといいでしょう。
シーズン別の楽しみ方〜乾季（12月〜5月）
メコンの大自然ホーチミンに訪れるのが乾季のシーズンであれば、雨の心配をする必要はないので、滞在中はどんどんアウトドア観光に繰り出すといいでしょう。郊外の観光地としてはメコンデルタやカンザー、ブンタウなどがありますが、2020年現時点ベトナムには移動手段として電車がないため、旅行者が使いやすい手段としてツアーの参加が挙げられます。
カイベーのボートツアーに参加メコンデルタ地方ならばミトーやカイベーといった、メコン川を下るボートツアーが人気。雨季では雨が降った場合、やみ上がるまでバス車内で待機していなければなりませんし、蛍鑑賞ツアーは蛍が現れないこともありますので、やはり自然エリアの観光は乾季に尽きます。一方、市内であれば、お土産探しのショッピングやスパといった定番どころがおすすめ。博物館は興味がなければほどほどに。
シーズン別の楽しみ方〜雨季（5月〜11月）
一人でも大人数でも楽しめるのがスパのいいところ雨季は滞在中の多くで雨が降ります。スコールといって1日複数回の豪雨が降り、小一時間ほどですぐにやみますが、いつ降ってくるかは空を仰いでもなかなか読み取れるものではありません。雨季のシーズンでは自然観光よりは市内観光が得策。ホーチミンの場合は個人観光がメインとなるので、いっそのこと飛行機やホテルも自分で手配してみるのもありです。
日系写真館の創寫館でアオザイ撮影市内観光ではスパやカフェ巡り、写真館で撮影、博物館巡りなどがホーチミンの王道の楽しみ方ですが、これらは自分でしっかりとタイムスケジュールを組む必要があります。スパや写真館は事前に予約しておくのが必須。また、ホーチミンはベトナム国内でも取り分け雑貨天国と呼ばれるほどお店が多くあるので、自分が絶対に買いたいものを最初に入手しておかなければ、最終日になってあたふたすることになりかねません。また、いつ雨が降ってきてもいいように、カフェやショッピングセンターの周辺を中心に散策するのも賢い方法です。
ホーチミンはシーズンに神経質になる必要はなし
冒頭でもご説明しましたが、ホーチミンは年間を雨が降りやすい時期と晴れる日が多い時期に分けることができますが、気温の変動は少ないですし、降る雨も1日ずっと降っているわけではありません。雨季でも郊外観光はできますし、乾季に市内観光に徹するのもいいでしょう。予算や滞在日数を鑑みて、当日のスケジュールを吟味してみてください。
