2020年の1月のベトナム現地情報をご紹介。日本では正月三が日もしくはそれ以降に海外旅行を計画している方も少なくありません。下旬になると学生の間では卒業旅行を計画するグループも多いでしょう。
ベトナムの1月は日本とは気候がまるで異なりますし、また2020年はベトナム人にとってのビックイベントもありますので、いささかの注意が必要となります。
1月下旬は旧正月
ベトナムのお正月は日本とは違い旧暦で祝うため、毎年日付が変わります。大抵は2月の中旬から下旬に設定されるのですが、2020年は1月の25日が元旦となりました。ベトナムの公休は23日から29日の7日間となり、この期間中はスーパー、個人商店、博物館、役所などは不規則で閉店しますので、ご注意ください。
博物館・市場の営業情報
テト正月期間は自治体が管理する市役所や市場は数日間休館します。例年をみると正月三が日がお休みとなりますが、現地で行く前に確認する必要があります。また、正月期間中の市街地は現地人で非常に混雑していて、中心地はどこも朝から夜まで渋滞します。市内観光はできるだけ徒歩での移動を心がけるといいでしょう。
ホテル&航空券の手配もなるべく早く!
正月期間中はベトナム国内のホテルや航空券も高騰します。日が近くなればなるほど値上がりする傾向にありますので、行きたい場所・泊まりたいホテルが決まっている場合は、なるべく早い段階で確保するといいでしょう。ちなみにアジアでは日本を除くすべての地域が同一の日付で元旦を迎えます。もし複数都市周遊旅行を考えている方は、こちらも注意しておいてください。
ハノイとダナンは寒さ対策が必要
北部ハノイと中部リゾート地のダナンの1月は非常に寒い気温となります。最低気温はハノイで13度、ダナンで19度と共に1年の間で最も低く、取り分けハノイは体感気温が一桁となることも珍しくなく、山岳地帯や森林地帯では一層冷たい風が吹き込むことになります。
南部ホーチミンは1月のおすすめエリア
南部ホーチミンはハノイとダナンとは気候が異なり、東南アジアらしい熱帯となります。気温も高く、日本の夏日が続き、「日本の冬の季節に南国バカンス」が実現できます。また、1月は長らく続いた雨季が終わり、乾季の入口となるため、汗だくの陽気というわけでもなく、比較的過ごしやすいのが特徴。
ホーチミンの都会でスパや雑貨巡りをするのも楽しみですし、メコンデルタ地方で大自然と過ごす時間も捨てがたいです。また、近年はブンタウやカンザーといったホーチミンから日帰りで行ける海の町や、ムイネーやダラットのような1泊から楽しめる観光地も認知度をあげてきました。2度目のベトナム旅行という方は、少し遠方に足を延ばしてみると、新しい発見がありそうです。
ハノイ旅行ではシクロに乗ろう!
近年ベトナムではハノイやホーチミンといった都心の交通規制が厳しくなり、とりわけ首都であるハノイは政治のお膝元ということで一層厳しく取り締まっているようです。ハノイでは2020年に予定されている市内の電車開通により渋滞緩和が期待されていますが、それと同時にシクロの乗り入れの範囲も年々狭まっています。シクロはベトナム伝統の人力三輪車ですが、もしかすると数年後には乗ることができなくなってしまっているかも。2020年にハノイ旅行される方は、是非シクロに乗って流れ見る町の景色を楽しんでください。
1月は旧正月を楽しんで
1月にベトナム旅行される方にとってのメインはやはり旧正月。一風変わったベトナムの正月を体験してみてください。また、正月三が日は多くのお店(スーパー、スパ、雑貨店、レストランなど)が閉店するので、その際の観光の仕方も考えておくといいでしょう。