ベトナム行きが決まったら、まず考えるべきが「どの航空会社を利用するか」というもの。旅行会社のパッケージツアーに参加するならば、すべて自動で手配してくれますが、個人で行く場合は、代理店や航空会社の公式サイトから自分で手配する必要があります。
そこで気になるのが、近年人気のLCC事情。格安航空会社ということで、いまだ乗ったことがないという人も少なくありません。そこで、今回はベトナムに行く場合、LCCと普通航空会社のどちらがおすすめなのか。それぞれの利点をご紹介します。
そもそもLCCとは
あまり海外旅行に慣れていない、という方の中には、いまだLCCに乗ったことがないという人も多いですね。2000年代に入って急速に成長したLCC(歴史自体は1970年代に遡ります)。通常のレガシーと呼ばれる普通航空会社と比べ、効率をコンセプトに通常では実現できない格安の料金でエアチケットを販売している航空会社を指します。
「機体が小さくて事故が心配!」という方もいまだ多い
いまだLCCに乗ったことがないという人の多くが考えるのが、「格安だから事故の不安がある」というもの。しかしご安心を。LCCとFSC(普通の航空会社)では事故率はほとんど変わりません。LCCは効率を重視しているため、1機の事故やメンテナンス不良を起こしただけでも大問題。もちろんパイロットも熟練者なので、フライト技術にも差はありません。ですので、「LCC=事故率が高い」というイメージはまったくの間違いだということが分かります。
日本からベトナム行きのLCC
日本からベトナムに行けるLCCは、2019年5月時点ではベトジェットエアとジェットスター・パシフィックとなります。日本のバニラエアも就航していたのですが、こちらは現時点で撤退しています。ちなみにベトジェットエアは、日本でもニュースで取り上げられた「ビキニエアライン」。エアラインのイベントで機内にてビキニショーが開催された航空会社です。「そういえばニュースで見たな」と思いつく人もいるのでは。
ベトナム行きはLCCがおすすめ?魅力を紹介
日本とベトナムはおよそ6時間。関西からは5時間で行くことができます。直行便でもエコノミー席でも苦にならない時間かと思います。LCCの魅力は何といっても安いこと。普通の航空会社より3割から4割ほど安く行くことができるほか、各LCCはキャンペーンもよくやっていますので、ときには「航空券無料※各種税は別途」といったイベントもあります。確かに機体は小さいですが、上述したように事故率などは全く問題ありませんので、多少の窮屈を我慢すれば、かなりの節約になるでしょう。
もしかすると高くつく?デメリットもしっかり理解しよう
ただし、LCCにはレガシーにはないデメリットもあります。旅行者に大きく関係あるのは下記。
① 飛行機に搭乗する際、シャトルバスに乗る必要がある※直結じゃない
② よく遅延する
③ 機体が狭いので窮屈
④ 機内食や受託手荷物がオプション
機体に関しては、レガシーの場合は窓側が2列、中央が3列(エコノミー)となりますが、LCCの場合はいずれも3列になる機体がほとんどです。これが窮屈になる原因となります。
また、LCCの航空券は確かに安いですが、機内でのサービスはないことは覚悟しておきましょう。さらに言えば、追加オプションはすべて有料となります。座席を選ぶのも有料ですし、機内食も有料。特に受託手荷物はレガシーでは20~30キロまで許容範囲ですが、LCCでは基本料金で預けることはできません。上記オプションをすべて付与しようとすると、レガシーとそれほど変わらない料金まで上がってしまうこともあります。
快適さを求めるならレガシー(普通の航空会社)
値段だけで見ればLCCに勝るレガシーはありませんが、快適さや機内食の質などを求めるならレガシー一択となることは間違いありません。旅行好きの中には、「海外移動はレガシー、国内移動はLCC」と草分けしている人もいます。やはりフライト時間が長くなればそれだけLCCだと体力的につらくなるようです。
レガシーも賢く利用すると安く行ける
LCCと比較すると高くなるレガシーですが、直行便ではなく経由便にしたり、レガシーの中でも比較的安く航空券を買えるところを利用すれば、オプション付きのLCCとさほど変わらない料金でベトナムに行くことができます。逆に「やっぱりJALかANAだよね」と考えると、LCCよりも2倍ほど高くつくこともあります。航空会社を選ぶ際は、サービスと料金を天秤にかけて選んでください。
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