2000年代に入ってから急速に成長を遂げたベトナムは、現在では東南アジアを代表する新興国として知られるようになりました。社会主義国でありながら、ドイモイ政策による市場開放が功を奏し、一般の旅行者が旅を通して閉鎖的な空気を感じることはまずありません。
そんなベトナムには世界に誇るナンバーワンが複数存在します。これを知ればもっとベトナムが好きになる、そんな一番を集めてみました。
話題のベトナムコーヒーは世界の6割以上を牛耳る
近年は飲みやすいアラビカ種も浸透してきましたが、ベトナムコーヒーといえば、苦いロブスタ種にコンデンスミルクをたっぷりと注いだものが象徴ですね。そのロブスタ種のコーヒー豆の生産高、及び輸出高は、なんとベトナムがぶっちぎりの1位。世界の6割から最大8割のロブスタ種を牛耳っていると言われています。
カシューナッツ輸出量も断トツ1位
旅行者のお土産に大人気のカシューナッツ。全国どこでも売っているので、「もしかして有名なのかな?」と思った観光客もいるかもしれませんね。日本人にはあまりなじみのないナッツですが、実はベトナムでは古くから栽培が盛んで、輸出高は世界一位となっています。ナッツには皮つきと皮なしがあり、皮なしの方が高いですが、皮がある方が風味が損なわないと言われています。
ハノイは世界一コスパが良い国
大手海外旅行情報サイト「プライス・オブ・トラベル」によると、ハノイは「旅をするに世界で最もコスパがいい都市」として選ばれています。これはホテル宿泊料、移動費、食費などを総合して鑑みたもの。ちなみに、「5つ星ホテルの宿泊料が最も安い都市ランキング」では、ハノイとホーチミンがともにトップ5にランクインしています。単純に格安で旅行できると考えてもいいでしょう。
ちょっと意外?世界で一番ビールが安い!
300万人以上の購読者を誇るアメリカの男性用ライフスタイルの雑誌「Thrillist」の調査では、「世界で最もビールが安い国」としてベトナムを選んでいます。およそ缶ビールおよそ76セント。ビアホイなどでは一杯20円程度で飲むこともできます(品質はよくないので、日本人にはあまりおすすめできませんが)。ホーチミンであれば333、サイゴンビール。ハノイであればハノイビールが一番人気の銘柄。是非旅行者は押さえておいてください。
世界最長のロープウェイがあるのは、ベトナムの秘境フーコック島
2018年に運行開始したフーコック島のロープウェイ。テーマパークのサンワールドと島内南部のアントイ町を結び、全長は7899m。ちなみに2013年に中部ダナン郊外に開園した「バナヒルズ(写真上)」も、当初はギネス記録世界最長(5042m)でした。今回フーコック島のロープウェイはそれを大きく更新した形となり、国内で話題となっています。フーコック島は日本人旅行者にも人気の高いリゾートアイランドです。
全長4km続く世界一長いモザイクアート!
ベトナムの首都ハノイには、世界最長4キロに及ぶモザイクアートがあり、ギネス記録に登録されています。国内外のアーティストをはじめ、子供たちがつくったモザイクアートは、ベトナムにまつわるものから、前衛芸術のようなものまでさまざま。社会主義とは思えないベトナムの遊び心を体験することができます。
日本人に嬉しい!親日度数ナンバーワン!
某大手コンサルティング会社が毎年発表している親日度調査によると、ベトナムが「最も親日度が高い国」として選ばれています(同率マレーシア)。このアンケートは世界13か国で調査され、大好き、好き、嫌い、大嫌いの4つから選択。ベトナムは98%が好き以上という非常に高い親日度となりました。確かにベトナム現地では、こちらが日本人であることを伝えると、ほとんどの人が好意的に対応してくれます。
知れば知るほど味が出るベトナム
ベトナムはまだまだ発展途上の国。だからこそ、知れば知るほど、「ベトナムにこんなところがあったんだ!」といった穴場的名所がたくさん出てきます。今回紹介した事柄はガイドブックには紹介されていないものばかりなので、是非もっとベトナムを知って、ベトナムのことを好きになってください。