ベトナムを含むアジア旅行で日本人が困ることがあるのが、「現地の移動手段」です。電車ですべて行けるのであればいいのですが、基本はタクシーやバイクタクシー、トゥクトゥクといった現地ならではの方法で移動します。ベトナムではタクシーやバイクタクシーのぼったくり被害が多発していたので、旅行者もここで紹介する配車サービスを利用するといいかもしれません。
従来の移動はタクシーが主
配車サービスが提供される以前は、ベトナムではタクシーとバイクタクシーがメインでした。市内を電車が通っていませんので、郊外へ行く場合は現在でもツアーに参加する必要があります。また、タクシーは有名なタクシー会社のロゴをマグネットでつけてお客をだます"白タク"も多いです。間違ってのってしまうと、高額な料金を請求されてしまいます。もちろん現在でも市内を見ると多く走っているので、流しのタクシーを捕まえる場合には注意が必要です。
配車サービスとは
日本ではUberが進出しておりますが、こちらが配車サービスです。スマホのアプリで町中で自分の所在地と目的を設定すれば、近くを走っているアプリに登録したドライバーが自動で捕まり、コンタクトをとることができます。ただ、日本では個人がタクシーを買ってに始める行為を禁止していますので、日本国内において配車サービスは浸透しているとは言えません。
ベトナムにおける配車サービス事情
ベトナムではアジアを中心に展開している「Uber」と「Grab」が2014年に初めて進出しました。それまでは電話でタクシーを呼んできてもらうのが一般的でした。しかし、進出当時はUberが人気でしたが、1年もしないうちに形勢は逆転し、現在ではシェアの7割から8割が「Grab」となっています。Uberは現在Grabに事業買収されていますので、UberユーザーもGrabに移っています。また、Grabの他にはAberやGo Vietなどがありますが、いずれもそこまでメジャーにはなっていません。
どこでも使えるの?
ベトナムではGrabが最もシェアが高く、日本人旅行者に人気の観光地であるホーチミン、ハノイ、ダナンの市街地ではしっかりと浸透していますので、移動に困ることはないでしょう。ただし1時間以上遠くに行く場合は、ドライバーも嫌がるので拒否される確率が高まります。また、繁忙期やハイシーズン、祝日、雨の時間帯は料金が高くなることも覚えておきましょう。また、田舎の地域ではまだ浸透していませんので、スマホにアクセスしても車が見つからないケースも多々あります。
使い方を覚えよう
まずは使い方を覚えましょう。言語は英語でも表示されていますし、簡単な英単語なので理解はできるでしょう。まずは現在地を入力。最初にGPSで自動入力されていますので、もし変更したければ地図上にポイントを立てることができます。その次に目的地の住所もしくは名所を入力。こちらも自分で地図上にタッチしてポイントを付けることができます。
現在地と目的地をセットしたら、それに伴い料金が表示されます。料金は距離で計算されていますので、ぼったくられる心配もありません。表示料金以外にかかる費用は、高速道路や空港などの入場料など。「Book(予約)」を押したら、あとは自動でドライバーがつかまります。ドライバーの場所や動向はマップでリアルタイムに表示されます。
注意点はドライバーとの会話
「到着したけどいまどこにいるの?」とドライバーから電話やメッセージがかかってくることもよくあります。ドライバーの多くは英語は話せないので、基本はメッセージでやりとりするといいでしょう。メッセージは不確かではありますが、一応の自動翻訳機能が付いています(もしこれでも意思疎通できなければお手上げです)。
ベトナム旅行ではGrabを利用しよう
今回ご紹介したように、配車サービスはベトナム旅行において非常に便利なツールとなります。積極的に利用することをおすすめします。また、スマホ画面にはドライバーの顔写真と車のナンバーが表示されていますので、必ず合致しているか確認してください。
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