もし初めてのベトナム旅行であれば、現地では日本と異なる習慣などで、さまざまなトラブルや問題に直面することでしょう。東南アジア全般で共通する悩みもあれば、ベトナム旅行ならではの問題あります。そこで、ここではベトナム旅行がより快適になるよう、旅行者が覚えておきたい観光に役立つ知識をご紹介したいと思います。
旅行者が一番トイレを借りやすいのは「ホテル」
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東南アジアのような発展途上国では、やはり問題となるのが「トイレ」ですね。特にトイレが近い人や胃が弱い人は、現地の不慣れな食事をしたあとは決まってトイレに行きたくなるものです。しかし、ベトナムは日本と異なり、公衆トイレもなければ、利用せずにカフェやレストランで借りることもできません。最近はコンビニにトイレが設置されるようになりましたが、全体から見るとまだまだ少数。博物館や市場といった観光スポット内のトイレは正直汚すぎて日本人はできないかもしれません。
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旅行者に一番おすすめのトイレの場所は「高級ホテルのグランドフロア内」に設置されているトイレです。もし皆さんがベトナム人であれば、「宿泊者以外利用はできません」と断られてしまうでしょうが、外国人の皆さんはどこからどう見ても旅行者です。宿泊者か部外者かは分かりませんし、仮に部外者であっても、高級ホテルであれば外国人を無碍にすることはしないでしょう。
体調が悪いときは「薬局(ファーマシー)」へ
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ベトナムには日本のマツモトキヨシのような大規模なドラッグストアはなく、一部ショッピングセンター内にあるだけです。町の道端に建つのは、御覧のような小ぢんまりとしたファーマシーとなります。とはいえ大抵の薬は置いてあるので、普通の体調不良や怪我であれば、ここで事足りるはずです。
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通常常備薬程度は日本から持っていくのもいいですが、腹痛やちょっとした熱などは、ベトナムの薬の方がよく効くことが多いです。一番頼りになるのは下痢止めですが、ベトナムの料理でお腹を壊しているので、ベトナム人が普段使っている薬の方がおすすめです。ベトナム人の間では「Berberal」と「Loperamid」が2強。どちらも即効性がありますので、お腹を壊したときや、長時間のバスに乗る前などに服用するといいでしょう。
車のチャーターが本当に便利!
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市内観光だけであれば徒歩やタクシーを要所で使うだけで十分ですが、クチトンネルやカオダイ教、カンザーなど郊外へ行く場合は、車のチャーターをするのが費用も安く便利です。もちろんこれらはツアーに参加していくのもいいですが、ツアーの場合は混載で自分たちの自由に歩くことはできませんね。
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車を貸し切りでチャーターする場合は、タクシードライバーと交渉するか、旅行会社の貸し切りプランに申し込むかのいずれかとなります。安さで言えばタクシーで、旅行会社の場合は必ずガイドが付きます。クチトンネルやカンザーの場合は歴史の説明が欲しいところなので、ガイド付きがいいかもしれません。ブンタウや隣町など、風景を楽しむだけならば、タクシーを時間で借りるのもいいでしょう。
ATMはスキミングに注意
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海外旅行では大金を持ち歩くのは非常に危険です。もしクレジットカードであれば、盗難にあって引き出された場合も事情を離せばお金が戻ってくる場合がほとんどです。近年はベトナムでもハノイとホーチミンの都心にかけてATMが多くみられるようになりましたので、ANZやシティバンクといったインターナショナルバンクのキャッシュカードを持っていくと便利です。
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ただし、ベトナムでも近年スキミングの被害に遭う人が発生してきており、ベトナム大使館・総領事館も注意喚起をしております。市内のATMでお金を引き下ろす際は、①周囲に人がいないかを確認。②暗証番号は手で多い、監視カメラにも映らないようにする。③ATMの傍に不審なバッグなどがないかを確認する。などを気を付けましょう。
ベトナムではパパママストアの利用価値が大
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最後はこちら。ベトナムでもホーチミンではコンビニが増えてきていますが、それ以外の地域ではまだまだ数は不十分。ダナンは近年ビーチリゾート地として日本人旅行者も増えてきましたが、観光エリア内には実は3~5店舗程度しかコンビニがありません。現時点のベトナムにおいてコンビニよりも利用価値が高いのが、こちらのパパママストアとなります。小さな個人商店でありながら、基本的な日用雑貨はすべてそろっていますし、お酒もあります。シャンプーやコンディショナーなどは1回分ずつ包装されているので、ボトルを買う必要もありません。値段も安いので、是非見つけたら中を覗いてみてください。
毎年発展をのぞかせるベトナム。現地情報はできるだけ多く集めよう
発展途上にあるベトナムでは、毎年インフラ事情が変わってきています。2020年にはホーチミンとハノイで地下鉄も開通予定となっていますので、さらに事情は変わってくるでしょう。これからベトナム旅行を計画している方は、寸前まで現地情報を収集するようにしましょう。