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ハノイ旧市街で絶対歩きたい、人気の観光ストリート

ハノイ旧市街は旅行者にとっての一大観光エリアとなります。また、3つ星から4つ星クラスのホテルも多いので、旧市街内に滞在する方も少なくありません。旧市街観光をメインとされるのであれば、必ず押さえておきたいメインストリートがあります。すべてを歩いて回るのは大変なので、時間がない方は、今回紹介する5つの通りを優先して回りましょう。

1.ハンベー(Hang Be)通り

IMG_3820.jpgハンベー通りの早朝の様子

ハンベー通りはホアンキエム湖北東部の水上人形劇場から歩いて3分のところにある旧市街南北を走る通り。カフェやツアーデスク、レストランに雑貨店など、観光客向けのお店がたくさん並んでいるのが特徴。旧市街は36の商業組合からなり、通りによって売り物が統一されているのが古くからの慣習ですが、ここハンベー通りは昔ながら、というよりは旅行者に特化した道といえます。

IMG_3827.jpg籠バッグが多い

ハンベー通りを歩くなら、是非雑貨店でお土産を買っていってほしいところです。職人が手作業で作った籠バッグやトートバッグ、ポーチといった手工芸品がおすすめ。"ベトナム雑貨"と言われる所以を垣間見ることができるはずです。ちなみに、近年は雑貨の一つ一つに値段のついたラベルを貼っているお店をよく見かけるようになりました。しかし、定価の概念がないベトナムの小規模小売店。このラベルはあってないようなものと思ってください。くれぐれも表示の値段とおりに買わないように。必ずこの表示金額から値下げ交渉をしてくださいね。

2.マーマイ(Ma May)通り

IMG_3656.jpgいつも活気に満ちている通り

もともとは籠や家具に使われる籐(トウ)を売る通りでしたが、現在は御覧のようにベトナム人と観光客が入り混じる活気だつショッピングストリートに変貌を遂げています。旧市街の中でもトップ1、2.を争う旅行者が多い通りで、短い通り沿いにはトリップアドバイザーで人気のホテルやレストラン、スパなどもあります。

1.jpg夜は通りにテーブル椅子が並ぶ
マーマイ通りとその周辺は夜になると御覧の賑わい。昼間はなかったテーブル椅子が、夜になると道の端にびっしりと並ぶようになります。ここではベトナム流の牛鍋と焼肉を食べることができます。少し深い平皿にアルミホイルを覆って、そこにマーガリンや油を引いて牛肉を野菜と一緒に焼くのが北部の食べ方。中部や南部ではあまり見かけない食べ方に歴史の違いを感じます。
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3.ハンガイ(Hang Gai)通り

IMG_3949.jpg旧市街の中ではとりわけ大通り

もともとは「麻」を売るお店が並んでいたハンガイ通り。現在はシルク製品を売る洋服店がびっしりと並んでいて、ガイドブックなどには「シルクロード」とも紹介されています。ベトナムのシルク製品は上質且つ安いと諸外国にも評判で、古くは主要の交易品でもありました。日本で買うよりも半値以上の安さで買うこともできるため、洋服だけではなくネクタイやハンカチなども購入していってはいかがでしょうか。

IMG_3952.jpgガイドブックにも紹介されている洋服店も多い

ハンガイ通りに並ぶ洋服店の多くは、既製品だけではなくオーダーメイドも請け負っています。オーダーメイドにかかる日数は1日から2日。滞在時間が短い旅行者は、ハノイに来た初日に申し込むことをおすすめします。オーダーメイドというと高いイメージがありますが、ベトナムでは非常に安く、既製品と比べてもそれほど値段に差がありません。オリジナルの洋服を作ってみるのも、旅の良き思い出となるでしょう。

4.ハンダウ(Hang Dau)通り

IMG_8806.jpg夜遅くまで営業しているお店も多い

ホアンキエム湖東部からハンベー通りにかけて続くハンダウ通りは、通称「靴屋通り」。通りの両側には小さな靴屋が数十と並んでいます。よくよく見ると、サンダル屋、革靴屋、スニーカー店となど、販売している靴が統一されていたりと興味深いです。また、靴の修理も請け負っているので、サンダルの紐が切れたり、靴の底が外れてしまったりしたときは、ここで安く修理してもらうことができます。

5.カウゴー通り

IMG_3461.jpgカウゴー通りの様子

最後はこちら。カウゴー通りは旧市街の入り口。ホアンキエム湖北部にある噴水のロータリーを東西に走る通りです。安宿から中級ホテル、旅行者向けのレストランに雑貨店、ツアーデスクなどが多くありますので、旧市街観光の最初に歩いてみてほしいところ。ハノイの魅力が詰まった異国らしい風景に出会えます。

IMG_9033.jpgブンオックと呼ばれる麺料理

カウゴー通り沿いにはベトナム人が足繫く通う老舗の食堂も多く、それらの多くは夜遅くまで営業しています。観光エリアのど真ん中にあるにも関わらず、値段は現地価格。ブンやフォーは3万~4万ドン(150~200円)と安く、レストランで食べる3分1程度。味も本場のものとなるので、是非一度食堂での食事に挑戦してみてください。

優先順位をつけて歩くのがポイント

旧市街観光の際は、まずはどこを歩きたいのかを決めておくのがおすすめ。ただやみくもに歩くと道に迷ってしまいますし、何も得るものがないまま疲れきってしまいます。観光の道中に立ち寄りたいレストランやスパの住所を控えておいて、こちらを目的に周辺の道を散策するのがいいでしょう。効率的な歩き方を習得して、より有意義な旧市街観光を楽しんでください。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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