世界遺産のホイアン旧市街。近年は日本人旅行者も急増していて、中部旅行における観光のハイライトとなっています。そのホイアンは旧市街全体が世界遺産。隅々まで網羅しようとするかなり大変です。そこで、まずはメインストリートを覚えておくことが必要。
今回紹介する「グエンタイホック通り」は、旅行者が押さえておくべき目抜き通りとなります。観光名所や雑貨巡りにも利用できる人気の道です。
アクセス
黄色い壁の家々が並ぶ場所は旧市街の中心。ホイアン旧市街の中心を東西に走るのがチャンフー通り。日本橋がある道ですね。そして、その南側でチャンフー通りと並行して東西に走るのがバクダン通り。バクダン通りやトゥボン川沿いを走っていることで有名です。
グエンタイホック通りは、このチャンフー通りとバクダン通りの間を並行して走っています。チャンフー通りとバクダン通りと並ぶ旧市街のメインストリートです。
世界遺産を実感できるのどかな雰囲気
グエンタイホック通りグエンタイホック通りは旧市街の真ん中にありながらも、チャンフー通りやバクダン通りと比べると"のどか"な雰囲気が漂っています。チャンフー通りは近年は旧家が並ぶ中にモダンな装飾やデザインを取り入れる店も増えてきましたし、博物館や會舘など名所・施設がたくさんあるので、1日中人込みでごった返しています。
一方でグエンタイホック通りは、多くの人が行き交うものの、現地人が談笑をしている風景や、道端の露店で屋台を広げている様子など、努めて素朴。旧市街らしいゆっくりとした時間を満喫できるはずです。
屋台料理を楽しもう
ホイアン屋台は是非楽しんでいってほしいグエンタイホックの町角の様子。外国人やベトナム人旅行者が揃って屋台に集合。赤い小さなプラスチックの椅子に座って、屋台料理を頬張るのがベトナムスタイル。ノンラーを被ったおばちゃんたちがおいしいホイアン料理を作ってくれます。
お腹を壊さないか心配になりますが、焼き鳥のようなきちんと火が通っている料理なら心配はありません。せっかくベトナムに来たのだから、一度くらいは屋台飯を楽しんで言って下さい。
職人のランタンづくりを見学
伝統がいまに残るホイアン旧市街ホイアンの名物でもあるランタン。日本と中国が交易でホイアンに来越したときにランタン文化を持ち込んだとされています。そのランタンを職人が作っている様子を、同通りのあちらこちらでうかがうことができます。
ランタンは折り畳みができるので、お土産としても最適です。ただし、ランタンの生地は破れやすいので、バッグにしまうときは注意が必要。
また、ランタンの明かりを電球で灯す場合は、ベトナムと日本では電圧の違いがありますので、コンセントに繋ぐ際は変圧器が必要。一番いいのは電池で明かりが点くか、もしくはろうそくを立てるタイプ。いずれもお土産店で選ぶことができます。
ベトナム土産を買おう
旅行の楽しみといえば、お土産探しグエンタイホック通りにはお土産店も多々あります。ポストカードやスノウボールのような置物、マグネットにキーホルダーといった小物類から、ベトナムらしい刺繍ポーチ、ノンラー、扇、習字物などもおすすめ。
あまり実用性を考えずに、ベトナム旅行土産らしさを重視して、お気に入りのお土産を見つけてみてください。また、お土産を早朝に買うのであれば、1点注意が必要。
ここホイアンでは、「お店を開けて最初のお客さんを逃すと縁起が悪い」と考えられています。そのため、もし皆さんがお店最初の客であれば、執拗に購入を迫られる可能性もあります。1つ安いものでいいので、お店に貢献していってください。もちろん値引き交渉は可能です。
気ままに観光名所巡り
進記家観光名所としては200年以上続く旧家「進記家」が人気。ガイドブックでも必ず紹介されている日本・ベトナム・中国の建築様式を持ち合わせた家。家族代々この家を守り、現在は7代目となるよう。
また、グエンタイホック通りを東にずっと歩いて行くと突き当りにあるのが「ホイアン市場」。数百の店舗がひしめく屋内市場ですが、外回りにまではみ出ているほか、早朝は朝市が開催。バクダン通りの川沿いにまで店が及んでいます。
新しい発見があるグエンタイホック通り
穏やかな時間が流れるグエンタイホック通りは、筆者は旧市街の中で最も好きな通りです。ただただ歩いているだけで、古くも美しいホイアンを旅した気になります。
また、この周辺にはアオザイを着た美しい女性が座っていて、観光客は彼女と写真を撮ることができます。ただし、こちらは無料ではありませんので注意を。1ドル（約2万ドン）程度お渡しください。
