2月にベトナム旅行を計画している旅行者、もしくは既に現地に滞在している方は、町一帯に漂う旧正月のおめでたい雰囲気を楽しむことができます。
せっかく特別な日なのだから、ベトナム人が食べるお正月料理を堪能していってみてはいかがでしょうか。日本のおせち料理と何が違うのか、食べ比べてみてください。
揚げ春巻きはお正月にも食べます
揚げ春巻きといえば、ベトナム名物の定番に挙げられる料理ですね。ベトナム全国どこでも食べられますし、レストラン、食堂、屋台と場所も選びません。こちらもお正月の食卓にはよくあがる定番。中身は家庭によって違いますが、野菜をふんだんに使ったものが多い様子です。
旅行者向けのレストランでもどこでも食べられる一品です。
大衆料理の王道「ゴーヤスープ」もお正月には欠かせない
こちらはゴーヤスープ。沖縄でよく食べられている料理ですね。ゴーヤの中に豚ひき肉を詰めて、じっくりと鍋でスープと一緒に煮込んだもので、スプーンで簡単に切れるほどゴーヤはやわらかいです。
こちらは大衆料理の一つで、食堂でよく見かけます。年中食べることができますが、お正月は皆で食卓を囲んで食べる定番のベトナムおせち料理の一つでもあります。
豚肉とたまごの煮つけ「ティ・コー・チュン」
豚肉とたまごを何時間も煮詰めた料理。日本の煮物と似ている料理ですが、出汁はヌクマムベースです若干の塩辛さ加減が美味。特に豚肉は箸がすっと通るくらいやわらかく、また皮と脂身はコラーゲン状となっていて、まったくしつこくありません。
こちらもゴーヤスープと並ぶ大衆料理の一つ。旅行者が食べるには食堂へ行くか、もしくはレストランにある「コートー」と呼ばれる料理を頼むといいでしょう。少し味は違いますが、それに近い料理を食べることができます。
日本のらっきょうに似た漬物「ハンムオイ」
小たまねぎを塩と酢漬けにした漬物料理。たくわんのような漬物や乾燥エビも並ぶのが普通です。味は日本のらっきょう漬けによく似ているので、らっきょうが好きな方であれば、こちらもおいしく食べることができるでしょう。
漬物料理なので、レストランで食べることはあまりなく、基本はスーパーの惣菜コーナーでグラム単位で買います。ただ、正月期間中は旅行者向けのレストランで限定メニューとして出ることもありますので、もし見つけたら試食してみてください。
蒸し鶏のサラダ
いまでも市場へ行けば、一羽丸ごと鶏が吊るされて売っている様子をみることができますし、スーパーやレストランでも、頭や足付きの一羽を買うのはベトナム人にとっては普通。正月では蒸し鶏にしてサラダで食べるのが各家庭の定番。薄口のヌクマムにつけて食べるとおいしいです。
大衆食堂や屋台では食べられませんが、ベトナム料理を扱うレストランでは時折見かけることができます。また、鶏鍋を扱う食堂でもメニューに並んでいます。
お正月の定番といえばコレ!バインチュン(バインテト)
ベトナムのおこわ、「バインチュン(バインテト)」。もち米に緑豆や豚肉のチャーシューを詰めたお正月料理。市場やスーパーで決まって見かけるほか、おいしいバインチュンを売るお店は、予約しなければ買えないほどの人気。ベトナム人であれば、正月に必ず一度は食べます。
観光エリアのベトナム料理店であれば、多くが限定メニューとして扱っていることでしょう。また、スーパーや市場で買ってカフェで食べたり、ホテルに持ち帰って夜食で楽しむのもおすすめです。
スイカの種など
お正月期間中にベトナム人の家庭に訪問すると、必ず出てくるのがスイカやひまわりの乾燥種。ベトナム人はこれを食べながら親せきや友人と談笑したり、トランプをして遊んだりするのが昔からの習慣。
旅行者であれば、スーパーで買うのが確実。容器に入ったものもあれば、ビニール袋に好きなだけ入れて買う量り売りもあります。お土産にも最適です。
実は一年中食べられるベトナムの正月料理
ベトナムの正月料理は、ここで紹介したように実は年中食べることができます。ただし、普通の旅行者は食べる機会に巡りあわないものもあるので、目当ての料理があれば、上記で解説した場所で購入するといいでしょう。