ベトナムの北部ハノイは、首都であると同時に、日本人旅行者に人気の観光エリアでもあります。その日本人旅行者の多くはホアンキエム湖の周辺のホテルに宿泊することとなります。ホアンキエム湖はガイドブックを見ても分かるように、湖を中心に北部エリアと南部エリアに分けられています。

今回紹介するのは北部方面。旅行者に人気の観光スポットがいろいろあり、またそれらはすべて徒歩で行くことができます。

北部方面の歩き方

天秤棒にノンラ―を被った行商のおばちゃん

北部方面は湖畔に浮かぶ玉山祠（関羽を祭る寺）周辺を起点にするのがいいでしょう。すぐ傍には電気バスの停留所があるほか、旅行者向けのレストランや冷房付きのカフェなどもあり、歩いて5分もしないうちに旧市街の入り口にさしかかり、その周辺は安マッサージ店やお土産雑貨店などが所狭しと並んでいます。

ハンガン通り

湖北部周辺は噴水があるロータリーが立ち、交通量も非常に多いです。道路を横断する際は左右をよく確認するようにしてください。また、旧市街ではひったくりやスリといった事件も発生していますので、貴重品は肌身離さず、また大金は客室のセーフティボックスに預けてから出かけるようにしてください。

120年の歴史を誇る格式高い「ハノイ大教会」

外観。古き歴史を持つ

湖西部、ニャートー通りを歩いた先に聳えるのは、高さ30メートルを超えるカトリック教会。ハノイ市と近郊に建つおよそ500の教会の頂点に立つ格式高い教会です。教会周辺は観光地化されていて、ベトナム料理レストラン、マッサージ店、雑貨店、カフェなどが並んでいます。日本語で書かれた看板などを目にしたときは、異国らしさを感じることができます。

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バックパッカーが行き交う「ゴーフィン通り」

ゴーフィン通り

ベトナム人よりも欧米人が多く行き交う通りが、こちらのゴーフィン通り。一泊10ドル前後の安宿ゲストハウスやドミトリーが多いことから、バックパッカーの通りとして知られています。通り沿いには欧米人が好きなピザやハンバーガーを出す店が多く、また、ランドリーやオープンカフェ、深夜営業のナイトバーまで揃っているので、ここで1日過ごすこともできます。

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北部エリア最大の名所「旧市街」

古き佇まいの建物が並ぶ

旧市街は湖北部に広がるかつての商業区です。ハノイがタンロンと呼ばれていた11世紀から19世紀、西方にはタンロン城（現在世界遺産タンロン城遺跡）があり、その城下町がここまで広がっていました。現在はベトナムの歴史遺産に指定されていて、当時の趣を今に残した町並みを歩き見ることができます。旧市街はかなり広く迷いやすいので、すべてを歩くつもりだと日が暮れてしまいます。1時間か1時間半など時間を決めて散策するといいでしょう。また、シクロ乗りが声をかけてきますが、乗る場合は値段交渉が必須。また2人の場合は、必ず「2人全部で〇〇ドン」であることを確認しましょう。

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旧市街北部の「ドンスアン市場」

市場内部。清潔で面積は広い

旧市街をひたすら北に進んでいくとドンスアン市場が見えてきます（ドンスアン通りを真っ直ぐ北へ）。ハノイ市最大の屋内市場で、生活雑貨からお土産品まですべてが充実しています。店舗数は数百に及び、すべてを隈なく見て歩こうとすると1日では到底足りません。ただ、ハノイはホーチミンと異なり、それほど雑貨店の数が多くはありません。もし目ぼしいものを見つけたら、早速交渉して入手するのがいいでしょう。

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旧市街ナイトマーケットも欠かせない！

ナイトマーケットの様子

毎週金曜～日曜は旧市街で大規模のナイトマーケットが開催されます。数百の夜店が一列に並び、湖北部の旧市街入口から北のドンスアン市場までその賑わいは続きます。夜19時頃から賑わいはじめ、23時過ぎまで人の流れは止まりません。ナイトマーケット周辺の通りにもレストランや露店がたくさん並び、外国人と現地人が肩を並べてビールを飲む姿は異国情緒たっぷりです。

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1000年の歴史を誇る北部名物「水上人形劇」

レロイ王と亀の伝説

最後はナイトスポット「水上人形劇」です。1日4回公演しているので、夕方からの空き時間を利用して鑑賞していってください。水上人形劇はいまでこそダナンやホーチミンなど主要都市で見ることができますが、もともとはここハノイが発祥。農作物の豊作の祈りや大衆娯楽として生まれたのが水上人形と言われています。そのコミカルな動きは子供も楽しむことができますし、大人の方にとってもベトナムの伝説や神話、歴史を知るいい機会となるでしょう。

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