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覚えて得する。誤解されやすいベトナム5つのこと

ベトナムはここ数年で旅行者数は飛躍しましたが、それ以前はそれほど認知されている旅先ではありませんでした。東南アジアといえば、タイやバリ島などが常に人気でしたね。そこで、ベトナム旅行が決まった方は、日本にいるうちからベトナムの情報を収集しておくのがいいでしょう。もしかしたら、ベトナムに関して勘違いしている知識もあるかもしれません。

今回は、日本人が勘違いしやすいベトナム知識を5つご紹介します。

1、首都はホーチミンではなくハノイ

IMG_0832.jpg雑貨天国ドンコイ通りにて

日本人にとって、ベトナムで最も旅先に人気の都市は、「ホーチミン」です。年間35万人以上の日本人がホーチミンに訪れています。他の地域を見ると、第2位が北部ハノイの30万人程度で、中部地方が5.5万人(某旅行社調べ)となります。名実ともにホーチミンはベトナム最大の都市であり、観光のメッカとなります。

IMG_2803.jpgハノイホアンキエム湖にて

それゆえ、「ベトナムの首都はホーチミンでしょ?」と思っている人が多い様子です。しかし、これは外国人がよくやる勘違い。ベトナムの首都は北部ハノイとなります。ベトナムはもともと北部と中部で分断国家でした。いまの北朝鮮と韓国のようなものです。その南北統一をかけた戦争が、あの有名なベトナム戦争です。結果は北部が勝利を収め、南部を吸収する形となり、南部サイゴンはホーチミンと名称を変え、北部ハノイが首都となり現在に至ります。

2、ハノイとダナン、ホーチミンでは気候が異なる

IMG_0338.jpg南国を目指すなら中部以南へ

旅行者によっては、「ベトナムは年中暑いんでしょ?」、「東南アジアは雨季と乾季でベトナムも同じ」と考えている方も多くいるようです。しかし、縦に長い国土を持ち、東は海に、西は山脈に囲まれているベトナムでは、地域と時期によって気候が大きくことなります。

IMG_8709.jpg中南部ニャチャンの海

例えば、北部の気候は1年中真夏の陽気とはなりません。日本人はあまり感じないかもしれませんが、ベトナム人は「北部は季節がある」と言います。10月11月は秋、12月から数か月にわたり冬が訪れ、短い春の後に夏が訪れる。日本のような明確な区別はありませんがそう言われています。実際秋と冬はダウンが必要になるほど寒い日が続きます。一方、南国を感じさせてくれるのは南部ホーチミン。雨季と乾季が明確に区別されているのも南部となります。もし東南アジアらしい気候を好むのであれば、中南部か南部を目指すといいでしょう。

3、ホーチミンに流れる川はサイゴン川

IMG_4432.jpg昔も今も変わらないサイゴン川

続いて誤解されやすい知識がこちらです。ホーチミン旅行者のほとんどはドンコイ通りを一度は歩きます。スパや雑貨店、レストランが多数並び、日本人向けの高級ホテルもこの界隈に建っています。そのドンコイ通り東にずっと歩いていくと、トンドゥックタン通りに当たります。その目前に広がる雄大な川が「サイゴン川」。

IMG_3817.JPG平和な時間を感じる

度々旅行者に言われるのが、「この川があの有名な"メコン川"ですよね」というもの。あまりに自信を持っていわれるので、なかなか否定できなくて困ることもあります。どうしてもベトナムの河といえばメコン川をイメージするようですね。しかし、メコン川はメコンデルタ地方に流れる国際河川で、ホーチミンには流れていません。都会の真ん中に寄り添うように流れるこちらの川は、サイゴン川となります。

4、お腹を壊す多くの原因は不衛生ではない

IMG_2195.jpg大衆食堂の様子。決して清潔とは言い難い

こちらはビギナー旅行者の多くが誤解されていることです。ガイドブックなどでは、「屋台や食堂は不衛生でお腹を壊しやすい」、「アメーバ赤痢やA型肝炎といった感染症が心配なので、おすすめしない」というもの。これは半分正解で半分当たり。確かに感染症の心配はありますが、それは屋台でも食堂でもレストランでも同じことです。5つ星ホテルのレストランであっても、生野菜に当たることは十分考えられますし、ジュースの氷でお腹を壊すこともあります。

IMG_2206.jpg現地人で常に賑わう

旅行者がお腹を壊す主な原因はずばり「食べ過ぎ」と「不慣れな外国食で胃腸が刺激される」ことが挙げられます。旅行者は短い滞在時間なので、本場のベトナム料理を余すことなく食べたいと考え、ついつい食べ過ぎてしまいます。また、日本にはない味付け、調味料、スパイスを使っているので、胃腸が刺激されてしまい、これもお腹を壊す大きな原因となります。もし滞在中お腹を壊したら、屋台や食堂で食べたのが直接の原因ではなく、食べすぎや刺激物を食べてしまったことを疑うといいでしょう。

5、物価は時に日本よりも高い

IMG_5331.jpgベトナム陶器はお土産にぴったり

ベトナムでお土産を買ったり、レストランでおいしい料理を食べていたりして、ふと思うのが「もっと物価が安いと思っていた」というもの。発展途上国のベトナムの物価は、相対的に日本と比べると3分1から7分1程度と言われています。しかし、どこのお店に行ってもそうは感じませんね。それは、「みなさんが行くお店が、外国人向けのお店だから」です。

IMG_2639.jpgうっとりする夜景。高級スカイバーにて

みなさんが行くドンコイやベンタイン市場周辺エリアは、言ってみれば外国人のための町。お店の客層のほとんどは旅行者なので、当然財布のひもが緩いことを狙って、値段も相場の何倍もします。また、ハノイやホーチミンは現在高度経済成長期の真っただ中。そこで生まれるのがベトナム人富裕層です。高所得者層のためのスカイバーでは一杯1000円以上のカクテルで夜景に乾杯することができます。そのほか高級レストラン、カフェなどが都心に相次いでオープンしているため、もちろんそこも物価高となります。もし想像していた安い物価を体験したければ、現地人が行く食堂や屋台、カフェなどに足を運んでみるといいでしょう。きっと驚く安さを目の当たりにすることができます。

事前に知っておくだけで大分違うベトナム旅行の印象

現地情報と併せて知っておきたいのが、その国の基本情報です。勘違いしたまま旅を終えては、その国のことを十分に知ったとは言えませんね。是非、ここで必要最低限の知識を学習しておきましょう。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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