ベトナム中南部に位置するダラットは標高の高い高原地帯。ベトナム人には避暑地として人気があり、また、一昔前までは女性が憧れるハネムーン先でもありました。現在でもまだまだ支持されていて、南国の気候を持つベトナムでは咲かないようなカラフルな花々がここダラットで咲き乱れています。「花の都」、「愛の都」といった謳い文句が似合うダラットですが、今回紹介する「ダラット市ガーデン」は、花の都と称されるに至るシンボル的存在。
ゆっくりとした時間を過ごしたいという方にうってつけの観光スポット「ダラット市ガーデン」をご紹介します。
アクセス
場所はスアンフーン湖の畔。中心のダラット市場から歩くのは少々距離がありますので、タクシーを利用するのもいいでしょう。また、レンタル自転車を借りて、サイクリングがてら立ち寄るのもおすすめ。湖畔に沿って走っていくと時期に見えてきます。
アーチを抜けると、そこは大規模フラワーガーデン
まずは入口傍の窓口で入場券を購入。大人3万ドン(約150円)、子供1万5000ドン(約75円)と格安です。ベトナムの施設はどこも入場料が安いのが魅力の一つですね。
中へ入ると、正面には早速カラフルな花々が広がっています。標高が高く、気温が低いダラットだからこそこれだけ多くの花が咲くことができます。その種類は300種以上にも及び、ベトナムで最大のフラワーガーデンとなります。
美しき風景に旅情緒を映す
このダラット市ガーデンはとにかく色とりどりの花を鑑賞しながら敷地内を散策することになります。特にこれといったイベントやアトラクションはなく、花を背景に記念撮影をしたり、花の香りをかぎ、そよぐ風に身を委ね、美しき景色に旅情緒を感じてください。静止した風景と時間は、日ごろストレス社会で生きている旅行者には、何よりも貴重なひとときとなるでしょう。
池の畔に静かに佇んでいる白馬の馬車。こちらに乗って記念撮影をすることもできます(有料)。ブライダルフォトでも定番の撮影スポットとなっているため、ウェディングドレスを纏った新郎新婦もよく見ることができます。まだまだダラットはベトナム人の憧れの場所のようですね。
植物エリアには「Bonsai(盆栽)」と名付けられた場所があり、御覧のように鉢に植えられた植物が並んでいます。ダラット市ガーデンが所有するコレクションの一つで、これらは高い芸術性を持つとされて、植物の愛好家や研究者から評価されています。また、ここは年末に開催されるフラワーフェスティバルの開催地でもあり、そのときはこれ以上の花や植物を愛でることができます。
花はバラ、ヒナギク、グラジオラス、蘭の花、アジサイ、ツツジなどが多く、赤、青、黄、ピンクと配置も職人がデザイナーとともに決めています。非常に豊かな創造性を持ち、ジグソーパズルにあるような非現実的な一場面を随所に見ることができます。
西洋のとある片田舎を想像するような御覧の風景。石段を上がると植物園があり、職人の方々が常に手入れをしています。
石段を上がった先に建つ風車を模した塔。入場はできませんが、ここから眺める景色は非常に美観。同ガーデンとその向こうに霞むダラットの町並みを一望することができます。また、この塔の下には芝生が広がり、そこでお弁当を食べる現地人ファミリーも。芝生に寝転がってしばしの休息をとるのもいいでしょう。
ダラット市ガーデンの観光所要時間は約60分程度。お土産店もあり、ダラットの名物であるワインやジャムなどが売っています。長い時間留まる必要はありませんが、ダラットの魅力が詰まった名所なので、是非足を運んでいってください。
<DATA>
名称:ダラット市ガーデン(Vuon Hoa Thanh Pho Da Lat)
住所:2 Tran Nhan Tong. Da lat
営業時間:7:00~18:00
[local, 537, 19]