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ニャチャンで最大のショッピング市場「ダム市場」

ベトナム中南部のビーチリゾート・ニャチャンでは、海水浴と併せてショッピングも楽しみの一つ。ニャチャン市街地の観光エリアには、ダム市場と呼ばれる屋内市場があります。現地人向けの市場でありながらも、市街地の中心地ということもあって、外国人観光客も非常に多く訪れます。

市内散策をされる観光客は、是非ダム市場に足を運んでみてください。

アクセス

IMG_9039.jpg敷地は非常に広く、店は外にまではみだしている

ダム市場は市街地の中心部から少し北上した場所。ニャチャンビーチから向かう場合は、チャンフー通りを北上してレロイ(Le Loi)通りを曲がって市内に入るといいでしょう。道なりに進むだけで市場が見えてきますが、分岐がいくつかあるのでレロイ通りから外れないようにしてください。

一方反対側のニャチャン駅から向かい場合は、ヤーシン(Yersin)通りをずっとビーチ方面に東に向かい、ホアンホアタム(Hoang Hoa Tham)通りを左に曲がってください。少し北上すると、ホアンホアタム通りはハイバーチュン(Hai Ba Trung)通りに繋がりますので、それを確認したのち、さらに道なりにまっすぐ進めば市場が見えてきます。

外周にもお店がたくさん

IMG_9033.jpg雑貨がたくさん置いてある

ダム市場の敷地内は非常に広く、中央奥にある屋内市場と、外周とそこから派生する脇道で構成されています。どこからどこまでが市場なのかすら曖昧なので、じっくりと散策すると時間がいくらあっても足りません。

おすすめの回り方は、屋内市場を目の端にとらえて、外周をぐるりと回るように歩くのがいいでしょう。帽子やベルト、バッグといった服飾雑貨店や現地人が利用する日用雑貨店、それに果物や野菜など食品を売る屋台もあります。

IMG_9052.jpg海の町らしい食品も

店を渡り歩いていると、ふと潮の香りが鼻腔をつきます。見てみるとスルメのような干物がたくさん並んでいます。海の町らしい風景ですね。こちらの干物は網で焼くか電子レンジで温めると柔らかく香ばしくなります。味は日本のスルメよりも濃厚。商品によってはピリ辛の味付けがされているものもあります。

このような干物を含めた乾物はスルメイカに限らず豊富な種類があります。ドライフルーツはお土産としてもおすすめできますので、ここで調達するのもいいかもしれません。ちなみに、食品土産を売るお店は市街地の雑貨店などにはほとんど見当たらなく、スーパーくらいなのでダム市場で揃えるのがおすすめです。

ダム市場内部の様子

IMG_9077.jpg2階建ての屋内市場

ダム市場は2階建ての屋内市場。中央が吹き抜けになっているので窮屈な雰囲気はありません。一応壁にはエリアマップがあり、それを確認すると電化製品、服飾、洋服などカテゴリー別に区別されているのが分かります。ただ、市場内はざっと1000以上のお店が所せましと並んでいるので現在地もわからなく、あまり役には立ちそうもありません。

IMG_9065.jpg眼鏡や貴金属が置いてある

ただし、ダム市場は円形なのでまっすぐ歩いていれば一周回ることができます。写真のこちらは貴金属服飾系雑貨を扱う店が多く並んでいます。時計やサングラスは外国人にも人気があるようです。

IMG_9060.jpg時計。高価なものはあまりない。記念に買っておくのもいいかも

時計やサングラスはどれも世界的に有名なブランド品ものばかりが並んでいますが、こちらはもちろんフェイク品です。高級ブランドもここであれば2000円、3000円で買うことができてしまいます。ヴィドンのバッグもグッチの財布もしかり。

ただし、偽ブランド品の日本への持ち込みは法律で固く禁止されています。空港職員は全員プロフェッショナルで、日本の空港では覚せい剤と並んで偽ブランド品を厳しい目で見ているので、「このくらいなら大丈夫だろ」と甘い考えは捨ててください。「みんなに配ろう」と面白半分でたくさん買ってしまうと、空港で見つかったときに没収だけでは済まない場合もあります。

IMG_9086.jpg粗悪品は買わないようにしっかりと確かめてから買おう

自分用のお土産として買うなら、サンダルなどはいかがでしょうか。サンダルのデザインは非常に多彩ですし、値段も1000円しない安いものがほとんどなので、仮にすぐに壊れたりしても、それほど心は痛まないはず。また、滞在中のみの使用目的で、日本に持って帰る必要がないのであれば、ホテルに置いていってもいいと思います。

お洒落な中央円形広間はお土産店がぎっしり

IMG_9073.jpg20以上のお店が中央を囲むように並ぶ

こちらは中央広間の様子。頭上を見上げればドーム型の高い天井がうかがえ、日中は斜光が差し込みほどよい温かな空間になっています。この一帯は日本人が好むようなお土産雑貨エリア。手の平サイズの小物や置物、陶磁器に刺繍絵画、卓上カレンダーにベトナム扇子、伝統菅笠のノンラーなど、ベトナム雑貨と呼ばれる定番どころが充実しています。

IMG_9089.jpg花を生ける花瓶のような雑貨も。ほかにも使用用途はあるかも

値段はもちろん交渉性。ホーチミンやハノイと違って、ニャチャンはまだまだ日本人観光客が少ないので、日本語が話せるスタッフは皆無。ただし、観光客が多いせいか、簡単な英語を話せる従業員は意外といます。また、ニャチャンはロシア人観光客が多いので、ロシア語を流暢に話す従業員が非常に多いのが印象的です。

ただ、値段交渉は必要なものの、それほどぼったくられるわけではありません。海の町らしい大らかな人柄がニャチャンの人々の特徴。きっと楽しい買い物ができるかと思います。

2階は洋服エリア。オーダーメイドも可能

IMG_9093.jpg洋服店だけで数百店舗

階段を上がった2階は洋服エリア。お店によってTシャツ、ジーンズ、下着、キッズ服など扱っているものが違います。また、生地だけ売っているお店もあり、こちらは縫製業者が仕入れ用に調達していく場合と、現地人や観光客がオーダーメイドを新調するときに利用します。周囲は雑多な雰囲気で、業者や売店の売り子たちが1日中あわただしく行き交っています。その雰囲気だけを味わうのもいいでしょう。それほど人は多くないので、お土産探しもはかどります。ただし洋服の試着はできませんので、サイズに心配な方はフリーサイズのワンピースなどがおすすめです。

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名称:ダム市場(Cho Dam)
住所:9ccB. Cho Dam.Nha Trang
営業時間:6:00~18:00

[local, 20, 228, 509]

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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