ベトナム最新情報ブログ(現地在住ライターによるベトナムの記事)

雑貨天国と体験できる雑貨ショップ「チチ」

ベトナムが雑貨天国と呼ばれるようになったのは90年代半ばのこと。日本人女性の間で一世を風靡したのがきっかけとなります。しかし、ベトナムのどこのエリアでも雑貨店が並んでいるわけではありません。もし通りにお洒落な雑貨店が並んでいる光景をイメージしているのであれば、ホーチミンのドンコイ通り、もしくはパスター通りを歩いてください。今回紹介する「チチ(Chi Chi)」はパスター通りにある老舗雑貨店です。

アクセス

IMG_2423.jpgチチ。日本語の看板もあるのですぐ見つけられる

雑貨店「チチ」はホーチミンの1区中心を南北に走るパスター通り沿いにあります。市民劇場から徒歩10分かからなく、またベンタイン市場からも徒歩10分程度という好立地。この界隈には「テウテウ」や「Zakka」、「ブンガ」といった日系雑貨店が並んでいる雑貨通り。ドンコイを歩いたあとは、こちらもチェックしてみましょう。

宝箱をひっくり返した店内

IMG_2428.jpg店内。ワンフロアで手狭さを感じるが、これを求めていた女性も多いはず

お店は一階建てで、奥行きのある店内。人がやっとすれ違える程度の幅狭い通路ですが、これぞ雑貨店といった雑多な印象が特徴です。扱っている雑貨は服飾は洋服、アクセサリー。サンダル、バッグ、ベルト、ポーチ、スカーフなど。その他陶磁器や刺繍品といった伝統工芸品にぬいぐるみ、卓上カレンダー、調度品などが陳列されています。とにかく点数が多いので、時間をかけてゆっくりと商品を吟味してください。

最近の流行はぬいぐるみ

IMG_2450.jpgぬいぐるみは一点ものも多い

日本女性の旅行客がこぞっと買っていくのがこちらのぬいぐるみです。数年前から各ショップがぬいぐるみを扱うようになってきてから、瞬く間に日本人女性を虜にしました。ぬいぐるみの特徴は、そのすべてが手作りというもの。デザイン、サイズ、生地、固さなどすべてが異なります。チチで売っているぬいぐるみは動物タイプ。しかもクマはベトナムの伝統菅笠のノンラーを被っています。男性も女性へのお土産に最適。誰もが喜んでくれるはずです。

バッグは大人の女性向け

IMG_2464.jpgバッグは種類は多いがデザインは似通っている

チチはバッグも種類が豊富です。ベトナムの雑貨店で売っているバッグは花柄が多く、また装飾も華やかな刺繍やキラキラ光るスパンコールがばらまかれているのが定番。年齢層は少し上の大人の女性に人気です。10代、20代の方ならエコバッグ代わりに使うというかもしれませんね。また、刺繍が施されているものはベトナムらしさという点でおすすめです。ベトナムの刺繍デザインはすべてが手刺繍によるものなので、こちらもぬいぐるみ同様一点ものとなります。同じデザインであっても、よく見ると微妙に違うのがわかります。

服飾アクセサリーは定番どころを押さえよう

IMG_2459.jpg南国土産の定番では?

その国を象徴するような模様や歴史を感じる素材、東南アジア旅行では王道となる服飾雑貨はベトナムでも健在です。南国を彷彿させる服飾品はアジアン雑貨の定番であり、エスニック雑貨の象徴ではないでしょうか。一個3万~7万程度で買えるので、とりあえず「ベトナム行ってきました」的なお土産として重宝します。誰にあげるかまだ分からないけど、とりあえず数が必要であれば、こちらを手に取ってみてください。

調度品は水牛の角が素材

IMG_2432.jpgベトナム雑貨で最も人気といってもいい

チチで丁度品を買うならこちらがおすすめ。中央のテーブル奥に陳列されているのは大小さまざまなサイズのフォークやスプーン、しゃもじに平皿など。黒光りするこれらはすべて水牛の角を素材にしています。ベトナムだけではなく、タイ、カンボジア、インドネシアといった東南アジアの国々でも定番の土産品となっていますが、ここベトナムは少し特別。

ベトナムでは水牛は昔から農村で飼われている家畜です。現在も少し田舎へ行けば、水牛をいくらでも見かけることができます。水上人形劇でも水牛に乗る子供を見ることができるように、水牛は今も昔もベトナム人とともにある動物です。その水牛の角から作った調度品はすべてが一点もので、マーブル模様はどれも異なります。1ドル土産として小さなものを買うのもいいですし、自分用、家族用に買うのもいいでしょう。

もう一つの「チチ・テイラー」

IMG_5974.jpg路地裏にひっそりと佇む

実はチチはすぐそばにもう一つ店舗を構えています。大通りに建つ雑貨店チチの傍に細い路地があるので、そこを歩くと右手にチチ・テイラーがあります。こちらはオーダーメイドの専門店となります。

オーダーメイドでオリジナル洋服を新調

IMG_5978.jpg店内は数百の生地が

店内には数十、数百の生地があり、これらすべてはオーダーメイドに使う素材です。ベトナム人女性は一人一枚は必ず持っているアオザイ。これはすべてオーダーメイドでつくります。一昔前までは日本人旅行者の間でもアオザイのオーダーメイドが流行っていましたが、現在はアオザイに加え、日本で実用的に着れる洋服やジャケットも人気だそうです。

IMG_5980.jpgフロア奥では実際縫製現場を見れる

「オーダーメイドは高いんでしょ?」と誤解されている方もいます。日本ではそうかもしれませんが、先も言ったほうに、ベトナムではオーダーメイドはいたって普通のこと。ですので料金も既製品と比べてそれほど変わるわけではありません。むしろ、既製品は自社で作っていない限り問屋を通して仕入れするので、オーダーメイドよりも高くつくことが多いです。

チチ・テイラーでは日本語堪能のベトナム人スタッフがしっかりとコーディネートしてくれますので、安心して任せることができます。採寸から生地選び、デザインまで自分の自由自在なので、オリジナルの服を作ることができます。もしオーダーメイドを考えている方は、日本にいるうちに、しっかりとデザインの構想を練っておきましょう。

<DATA>

名称:チチ(Chi Chi)
住所:138 Pasteur St. Dist.1. Ho Chi Minh
営業時間:8:00~20:30

[local, 527]

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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