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ホーチミン郊外、ブンタウ最大のバックビーチを楽しむ

ブンタウはホーチミン在住日本人の間では、「ホーチミンの熱海」などと称されるエリア。リゾートエリアではありませんが、ホーチミン人やブンタウ現地人に愛されるローカルビーチエリアとなります。ホーチミンからはローカルバスおよびツアーバスが毎日発着しているので、デタム通りのツアーデスクにチケットを手配するといいでしょう。

今回紹介するのは、港町ブンタウで最大の海水浴場であるバックビーチ。そして、そこから歩いて行けるタンタム廟をご紹介します。

バックビーチまでのアクセス

IMG_0643.jpgホーチミンと違い遊歩道が整備され、道路は道幅が広い

旅行者のほとんどはツアーバスでブンタウまで行くことになるでしょう。料金も片道1000円以下で行くことができるため、ベトナム人もよく利用します。ベトナム人および外国人観光客の多くが宿泊するホテルは、このバックビーチから徒歩圏内の場所にあるので、バスは必ずバックビーチで停車します。この通りは「トゥイヴァン通り」と呼ばれ、中級ホテルが並んでいます。また、一本道を入ると、安宿街があり、一泊2000円以下のミニホテルを多数見つけることができます。

ホテルから水着でビーチまで直行!

IMG_0644.jpg日本でも地元の海水浴場でよく見かける親しみある光景

この周辺に宿をとっている方は、水着で直接ビーチまで行くことも可能です。大通りを挟んだすぐ向かいにビーチは広がっているので、徒歩で3分とかかりません。リゾートエリアではないので、基本浮き輪やビーチボールといったアイテムショップはありませんが、道路沿いの屋台で購入できたり、砂浜の屋台でレンタルしていることがあります。

貴重品はホテルに置いておこう

注意してほしいのが、貴重品の管理です。特に財布やスマートフォンは置き引き被害に遭いやすいので、デッキチェアやシートに置いたまま泳ぎにいかないようにしてください。現金は小額紙幣を持つこと。防水加工のポーチに入れて、腰につけて泳ぐのも有効な方法です。

屋台でシーフード三昧

CIMG0169.jpg屋台は朝から通り沿いに多数列を作っている

ビーチに行く前や後に腹ごなしをしたい方は、トゥイヴァン通り沿いに並ぶ海鮮屋台で食事をとってください。この周辺はレストランらしきものはなく、安ホテル街に食堂がある程度なので、基本は屋台飯を楽しむことになります。歩道にはプラスティックのテーブルイスが置かれているので、買った料理をここで食べるのもいいですし、砂浜のハンモックやデッキチェア、シートの上で食べるのももちろんおすすめです。

CIMG0173.jpg海鮮はどこも同じものを売っている

屋台で食べられる海鮮は、「貝」、「魚」、「タコ」、「イカ」、「エビ」、「カニ」です。その中でもおすすめは貝とタコ。貝は見たことないものまで種類が豊富にあり、どれもおいしいです。タコはベトナム在住日本人が口を揃えて「柔らかくて日本よりも断然おいしい」というほどです。魚は一匹3万~5万ドン程度と安いのはいいのですが、基本味は想像できるものなので、絶対に食べるべき! といった海鮮ではないかなと思います。タコは一匹丸ごとで6万~9万ドン。味付けはすでにされていて、ピリ辛となっています。

バックビーチをエンジョイ!

IMG_0640.jpg日陰を作るテントで砂浜を覆う

ブンタウにはバックビーチのほかフロントビーチやパイナップルビーチといった洒落た名前が付いたビーチもありますが、実際海水浴に適しているのは、バックビーチのみとなります。ですので、海水浴客はみんなここに来るので、常に人で一杯。特に2月~4月は猛暑が続くので、ベトナム人も堪らず海に飛び込みます。

CIMG0179.jpg1日3万~5万ドンでレンタルできる

テントおよびその下のデッキチェアは有料でレンタルすることができます。サングラスやココナッツ、エビやカニを売る売り子が歩いていますので、南国気分を味わいたい方は、彼らを呼び止めるのもいいでしょう。また、ベトナムは紫外線が強いので、男性も女性も日焼け止めは塗っておくことをおすすめします。ブンタウにはコンビニがあまりありませんので、ホーチミンで準備しておくといいでしょう。コンビニに日本製のものもあります。

IMG_0631.jpgまさかの光景......水着は?

「さあ、泳ぐぞ!」と海へ向かって駆け出すと、いささか妙な光景を目にします。なぜか、ベトナム人はみんな服を着たまま海に入っています......。

最近は若者も水着を着るようになりましたが、古くからベトナム人の間では服を着たまま海に入るのが習慣となっています。特にブンタウはローカルビーチとなるので、みなさん地元っ子ばかり。逆に水着姿の外国人は目立つかもしれません。

なぜ服を着たまま海に入るのかというと、それは簡単。「恥ずかしいから」です。

タンタム廟

IMG_2897.jpg市街地にある廟。地元民に親しまれている

バックビーチを楽しんだあとは、市街地を散策してみてはいかがでしょうか。こちらのタンタム廟はバックビーチから徒歩10分程度で行ける廟。ブンタウまでツアーに参加して行く方は、おそらくかなり高い確率でこの廟を訪れることかと思います。

IMG_2922.jpgクジラが神の遣いというのは多くの国で言われている

ここに祀られているのは南海将軍と呼ばれるクジラ。海難から救う神の遣いとして地元民に称えられています。いまでも漁に遠く出かける前は、ここで無事を祈るため足を運ぶ人も多いようです。

ベトナムではほかの多くの国でも言われているように、クジラは神の遣いとして神格化されています。特に港町ではクジラが人々を海難から救う絵画がかけられているような寺院、廟も多く見受けられます。

日帰りもおすすめ。でもできれば一泊したい

ブンタウにはビーチのほかにも仏教寺院や教会、キリスト像といった名所がいくつかあるほか、海沿いを散歩したり、シーフードを堪能したりと時間を忘れた余暇を過ごすことができます。ホーチミンから催行しているツアーは基本は日帰りですので、一泊したい方は自分でバスチケットを手配しましょう。夜はバックビーチのトゥイヴァン通り沿いでナイトマーケットが開催されます(晴れの日)。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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