ニャチャンはベトナムの中南部南シナ海沿いに位置している町。人口は約40万人足らずですが、ベトナム全国の人口からみると7位となります。旅行者にとっては、南国バカンスを楽しめるリゾートエリアとして人気。日中は海水浴を楽しみ、夜になったら、ビーチ界隈のレストランバーが明かりを灯し、欧米人を中心に世界各国の外国人旅行客で毎夜賑わいます。
今回紹介する「ピタ」は、ギリシャ料理レストラン。日ごろ食べる機会がないかと思うので、これを機会に是非ご堪能ください。
アクセス
場所はフンブオン通り。フンブオン通りはニャチャンビーチと並行して走るチャンフー通りと並んで通っている道。外国人旅行客が朝から晩まで往来するメインストリートとなります。通り沿いには雑貨ショップ、レストラン、ツアーデスク、バーなどが並んでいますし、安宿から中級ホテルまで点在しています。この界隈に宿泊している方は、毎夜お世話になる通りだと思ってください。
2階席の小ぢんまりとしたお店
ピタの1階は間口も狭く、またテーブル席は2階部分で1階はキッチンのみなので、一見するとレストランかどうか怪しく見落としてしまうかもしれません。狭い階段を上がって2階に抜けると、8テーブルほどの小ぢんまりとしたフロアが顔を出します。客はほぼ100%外国人観光客。店員曰く、旅慣れた日本人もよく来るそうです。
こちらのお店は現在はロシア人経営でしたが、以前まではオーストラリア人のお店でした。ギリシャ料理のおいしさに胸を打たれたロシア人オーナーが、お店を買い取ったとのこと。料理はギリシャ料理を中心に、地中海料理を取り揃えています。メニューは英語、ロシア語のみです。
店員と気軽に談笑を
ベトナム人店員は南国らしいおおらかな心の持ち主ばかり。気さくに話しかけてくれて、素敵な夜の時間をおくることができます。店員曰く、「日本人の服装はみんな個性的でお洒落だから、すぐに分かるわ」とのこと。嬉しいですね。
ギリシャ料理を堪能!
ギリシャ料理と聞いて、何かの料理を思いつく方は旅慣れた人といえますね。日本ではなかなか食べる機会に巡り合えないので、ギリシャ料理がどんな料理なのかピンとこない方がほとんどなのではないでしょうか。ギリシャ料理でよく使われる食材は、オリーブ、トマト、レモン、魚介など旬な食材と野菜が多いのが特徴です。オリーブオイルたっぷりで美容にもよく、野菜主体の健康食はスペインやイタリア、モロッコと並んで地中海ダイエットとしてユネスコ無形文化遺産にも登録されているほどです。
ちなみに店名のピタとは、ギリシャ料理の主食にもなっているパン生地を指します。メニューには写真があるものとないものがあるので、予め定番料理がなんなのかを調べておくといいでしょう。
おすすめギリシャ料理
同店で食べてほしいギリシャ料理は、やはり王道どころ。写真上のこちらは「ザジキ」と呼ばれる一品もので、フランスパンがついてきます。サワークリームやヨーグルトをまぜて、ニンニクで香味を付けたどろ状の料理で、フランス人は肉やパンの付け合わせとして親しんでいます。ただし、ギリシャだけではなく、トルコやキプロスといった西アジア、地中海、中近東諸国でも比較的食べられている料理です。
最初の前菜として注文して下さい。
ピタにケバブにサラダ、スーブラキ......
また、定番どころとして押さえてほしいのは、ピタやスーブラキなども。ピタはゆっくりとグリルした肉をそぎおとして、パン生地の上においたり巻いたりする定番料理。トルコのドネルケバブとほぼ同じ料理と思ってください。また、オリーブとオリーブオイルをふんだんにかけたサラダや、豚肉や鶏肉をジューシーにグリルしたスーブラキと呼ばれる串焼き料理は、ギリシャスタイルのファストフードです。
値段は一品4万ドン〜8万ドン程度。多国籍料理レストランでしかもリゾートエリア内にあるレストランとしては、かなり良心的です。ただし、一品で済ませるような料理ではないので、3から4品頼んで、みんなで食べてください。
<DATA>
名称:ピタ(Pita)
住所:7G/3 Hung Vuong St. Nha Trang
営業時間:11:00〜22:00
[local, 509, 20, 228]