近年、ベトナムのお土産品もだいぶ様変わりしてきました。一昔前は、ベトナム土産というと市場に売っているようなチープ雑貨や置物系が主で、どこで買ってもデザインもカラーも大して変わりません。
しかし、最近は店オリジナル品が増えてきたことをはじめ、少し高めの良質のアイテムがお土産に支持されるようになりました。今回紹介する「Qホーム」は、食器の専門店。一枚100円程度で買える皿から、5万円以上する急須まで、多種多様な調度品が揃っています。
場所はサイゴンセンター
サイゴンセンターはホーチミン1区の中心に建つ高層ビル。市民劇場とベンタイン市場の中間地点に位置しているため、いずれからも徒歩5分圏内。場所はレロイ通りなので、周辺に建つカフェやお土産店も物色できます。
2015年12月現在、サイゴンセンターは外装工事中となっていますので、多少分かりづらいかもしれません。ただし、中のテナントは営業中。エレベーターで6階に上がったところにQホームは営業しています。
敷き詰められた食器類にうっとり
大きなバッグやたすきがけのポーチ、ハンドバッグ類を持っている方は、要注意です。もしバッグが食器にあたって、落ちてしまったら大変です。数百円程度であればまだいいのですが、中には5万円以上する食器もあります。
お皿や急須、ティーカップなどをお土産に考えていた人は、それほど多くはないかもしれません。しかし、ベトナム人はもともと陶磁器文化が古くから根付いていたことをはじめ、歴史を遡っても、中国、フランス、オランダ、そして日本といった海外にも積極的に輸出していました。
ベトナムでも国内ブランドはいくつかありますし、デザイナーが作ったお洒落な食器は、日本人が見てもうっとりするものばかり。大切な人や会社の上司へのお土産はもちろんのこと、自分用にも一つ買っておきたいところです。
また、買ったときは紙に包んでくれますが、それで飛行機に預けるのはご法度。さらに洋服などで何重にも巻いてクッションを作ってください
。
安価を求めるなら、「ミンロン」ブランド
ベトナム人に最も人気のデザインは「ミンロン」ブランド。Qホームでもミンロンブランドは多数取り扱っていて、その特徴は「安くて上質」というもの。一枚100から200円程度で買える食器が多く、デザインはシンプル。それでいてカラーのバリエーションが豊富なので、セットで買っていくのもいいでしょう。
日本人にはロータスシリーズが一番人気
ロータス(ハス)はベトナムを象徴する花。ベトナムのシンボルに施されていたり、ロータスティーもどこでも飲める有名なもの。陶磁器のデザインにもよく使われていて、そのロータスをデザインした急須(ティーポット)が「ロータス・シリーズ」です。
ロータス・シリーズは2種類あり、1つはグリーンロータス、もう1つはカラーロータス。写真上のこちらはロータスに色が入っているのでカラーロータスとなります。カラーの分値段はグリーンロータスよりも高く、日本円にして約6万円とちょっと。急須が1つ、カップが6つのセット価格で、ピタ一文まかりません。
こちらはグリーンロータス。蓮のシルエットが映るシンプルな急須となります。実は日本人在住者、旅行者ともにカラーロータスよりもこちらの方が人気。誇張しすぎないシンプルデザインがうけているようです。
ちなみに、緑のいわゆるグリーン・セラミックは、ベトナムでは珍しい陶磁器となります。ましてや日本人を満足させる良質な食器を扱う店はそれほど多くはありませんので、グリーンセラミックはQホームで買ってみてはいかがでしょうか。
デザイン性に富んだエスニックティーポットもおすすめ
なんともアラビアンな雰囲気を漂わせている写真上のこちらは、約5万円という高級ポット。実際買っていく人も多くいるそうです。ベトナムでも日本と同様、お茶やコーヒーを自宅で飲む文化があります。ですので、毎日使うティーポットとカップは、なるべくいいものを使いたいというのも、ベトナム人の本音。
そこで生まれたデザイナーズティーポット&カップは、富裕層のベトナム人や、欧米人旅行客、日本人駐在員マダムの間で人気だそうです。
<DATA>
名称:Qホーム(Q Home)
住所:6F サイゴンセンター 65 Le Loi St. Dist.1
電話番号:08-3821-8268