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ホー・チ・ミンが眠る「ホーチミン廟」と「一柱寺」

ホーチミン廟は、その名の通り革命家ホー・チ・ミンの遺体を安置している場所です。ベトナムの数ある名所の中でも、最も厳格かつ重要なスポットといえるでしょう。今回は、ホーチミン廟と周辺にある一柱寺をご紹介します。

ホーチミン廟

IMG_0580.JPG四角い石柱が片面6本、四方に建つ

ハノイの広場にある建物は蓮をイメージした建築物。石柱が屋根を支え、その下の入場門の両側には、常に白い服を来た衛兵が立っています。門前の歩道を歩くことは許されていなく、撮影などで立ち入ることも禁止。ふざけて少しでも足を踏み入れたら、衛兵が笛を鳴らして警告するので、気を付けてください。

廟内部にあるホーチミン主席の遺体は本物で、腐敗しないよう特別な処置を施していて、その技術はロシアのものとなります。生前ホーチミンは、自分の遺体は火葬したあと、北部、中部、南部とベトナム全土に分骨することを望んでいました。

つまり、この廟はホーチミンの意思とは反しているといえます。それだけベトナム人にとっては、ホーチミンが重要な人物であり、崇拝すべき存在であることがうかがえます。

ホーチミン廟への行き方

ホーチミン廟までは、タクシーもしくはバイクタクシーで行くことになります。ホアンキエム湖からだと、少し距離があるのでシクロでは行けません。また、タクシーでは廟の近くまで行くことができますが、歩道には入れませんので、そこから徒歩となります。途中雨が降ってきたら雨宿りするところがないので、折りたたみ傘をもっていくのが賢い選択かと思います。

ホーチミン廟に入場できるのは朝だけ

IMG_0574.JPG歩道は車両の乗り入れが禁止されている

ホーチミン廟の中に入りたい方は、朝の7時30分から10時30分までの間に行きましょう。それ以降は入ることができなく、外観の見学のみ許されています。また、入館無料のため廟への入場は毎日大変混雑しています。旅行客だけではなく、現地のベトナム人も多く訪れるので、なるべく早く行くことをおすすめします。

ホーチミン廟での禁止事項

IMG_0594.JPG常に二人の衛兵が見守っている

廟内部には荷物やカメラは持ち込めません。スマホなどでの写真撮影も一切禁止されています。また、短パンやタンクトップなど、露出が高い服装もNGとなる可能性があるので、注意してください。

ホーチミン廟の廟周辺スポット

IMG_0583.JPGほぼ一本道なので、道に迷う心配はない

ホーチミン廟周辺には、「ホーチミン博物館」、「一柱寺」、「ホーチミンの家」があります。写真上の遊歩道はホーチミン廟前を走る通りで、この通りから一本それたすぐ目の前にあるので、道に迷うことはありません。

IMG_0799.JPG誰に聞いても親切に道案内してくれる

もし道を訪ねたいときは、近くにいる衛兵の方々に訊ねましょう。みなさん身振り手振りで道を示してくれます。

IMG_0801.JPGホーチミン廟の裏手にあたる道

廟の裏を通る道沿いは木々に囲まれた自然を感じる通りとなっていて、お土産店や飲料、軽食を売る売店が軒を連ねています。ホーチミン博物館からホーチミンの家まで続いているので、両方行く方はここを通るのが便利です。

一柱寺

IMG_0806.JPG一柱寺外観。観光客の団体でいつも賑わっている

12世紀に北部ベトナムに王朝を築いた李朝の王、リータイトーが建てたお寺。寺といっても小さな仏堂のみのシンプルな構成ですが、蓮池の中央に建ち、蓮の花に見立てている一風変わった外観となります。


老朽化が進んでいたため、2014年に修繕工事を行い、現在は再び優美な外観を見学できるようになりました。

IMG_0814.JPG仏像も小さいものの、人を惹きつける何かが感じられる

階段を上がると小さな仏堂がありますので、ご利益があるかもしれないので、ひとまず手を合わせておきましょう。また、手前には寄付箱があるので、2千ドン程度入れておくのもいいかもしれませんね。

ホーチミンの家

ホーチミンの家は、ホーチミン廟の隣の敷地にあります。亡くなる直前まで実際にホーチミンが住んでいた家で、見学に訪れる人々で賑わっています。敷地内には大統領府や会議室、ホーチミンが使用していた車の展示室の他に、ホーチミングッズを購入できるお土産屋さんもあります。広い敷地は豊かな自然に囲まれており、ホーチミンが可愛がっていた鯉が泳ぐ大きな池もあります。家は伝統的な高床式の造りで、家具などはとても質素。国のリーダーが住んでいたとは思えないほど質素なので驚く人が多いそう。国民から「ホーおじさん」と呼ばれ敬愛される理由が見えるでしょう。

ホーチミン博物館

サイゴン川沿いにあるホーチミン博物館では、ホーチミンがどういう活動をした人物なのかを知ることができます。館内にはホーチミンの出生から革命家としての活動に関する資料が展示されています。敷地内は庭園のようになっていて、ホーチミンの銅像や蓮のモニュメントもあります。ホーチミンは生涯をかけてベトナムの人々のために活動をしました。演説の前には「ごはんはお腹いっぱい食べていますか?」と挨拶していたそうです。そしていつでも子供達に配れるように常に飴玉を持ち歩いていたそうです。そんな心優しい主席は、今でもベトナムの人々から愛され続けています。

ベトナム人にとっての聖域であることを人気して見学

IMG_0832.JPG公安と呼ばれるベトナムの警察

ホーチミン廟とその周辺は、ベトナム人にとっては聖域のようなもの。旧暦の正月の時期には、ベトナム全土から多くのベトナム人が訪れます。このような場所では、旅行客の方々も礼節を守って、静かに見学してください。

<DATA>

名称:ホーチミン廟(Lang Chu Tich Ho Chi Minh)
住所:2 Ong ich Khiem St.Hanoi
入場時間:7:30〜10:30

名称:一柱寺(Chua Mot Cot)
住所:ホーチミン博物館の隣
入場時間:24時間

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著者プロフィール

著者写真

ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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