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ベトナム旅行の名所!世界遺産「ホイアン」観光の魅力

ベトナム中部「ホイアン」は、ダナンからタクシーで40分ほど南へ進んだ場所にある町。16世紀には交易の港町として栄え、中国や日本、オランダといった諸外国の船が往来しました。現在の民家を含む家々は当時建てられた建築様式をそのまま残した貴重なもので、1999年に「ホイアンの古い町並み」がユネスコ世界遺産に登録されました。今回は世界遺産ホイアンの町の概要を紹介したいと思います。

世界遺産「ホイアン」とは?

ホイアンは、その古く美しい街並みが世界遺産に登録された港町。徒歩で見てまわれるほど小さな街でありながら、多文化が融合した魅力あるレトロな街です。かつて貿易の中継地として栄えたホイアンは、ポルトガル人、中国人などが行き交い、この地で暮らす日本人もいました。そのためホイアンには日本風の建築も多く、東西の文化が交じり合う異国情緒に溢れつつも日本人にとってはどこか懐かく風情ある街だと感じるでしょう。歴史的建造物の他にも、幻想的な明かりに包まれるランタン祭りでも有名なホイアン。数百年も前から変わらぬ時間が流れ、当時の古い街並みを残しつつ今も生きている貴重な観光スポットです。

アクセス

ホイアンへは中部最大の都市ダナンから行くのが近道。ダナン市街地からはタクシーで行くことができますので、ビギナー旅行者も安心して向かえます。2014年、ダナン⇔成田間が繋がったことによって、いままで以上に行きやすくなりました。

ホイアンと日本の関係

ホイアンが栄えた16世紀から17世紀。日本は徳川幕府の幕開けとなります。初代徳川家康はホイアンに朱印船をおくり、交易をしていたことはあまり知られていません。

ホイアンの博物館には、沈没した朱印船から引き揚げた遺産が展示されています。また、ホイアンの中央には日本橋を境に日本人街があったとされ、当時ホイアンの民と日本人との間ですでに交流があったことを示唆しています。

歴史保護地区

DSCN0393.JPGシクロに乗ってみる風景は一味違う

ホイアンの市街地は世界遺産に登録されているため、目抜き通りのチャンフー通りやバクダン通り周辺ではバイクや車の乗り入れが禁止されています。歴史保護地区では、自転車もしくはシクロのみが移動手段となるので、メインは徒歩での移動となります。

ホイアン観光の楽しみ方

DSCN0209.JPGメインストリートのチャンフー通り

ホイアン旅行では、基本的に名所を巡ることになります。昔ながらの伝統の建築物や、仏教寺院、中華風の集会所、日本橋などを見学します。それ以外では、名物料理を堪能したり、自転車で歴史保護地区の散策、お土産ショップの梯子などがいいでしょう。ツアーに申し込めば陶磁器と木彫りの職人が暮らす村に行くことができます。

観光スポット

DSCN0061.JPG日本橋。ベトナム紙幣にも描かれている

ホイアンで1番の観光スポットと言えば「来遠橋」です。遠い昔、日本人によって造られたその橋は別名「日本橋」とも呼ばれています。屋根付きの橋で、橋の中央には小さなお寺があり神様が祀られています。このあたりの海には巨大ナマズが住んでいて、そのナマズが暴れると巨大地震が起こると信じられていたので、ナマズを鎮めるためにお寺を造ったのです。この橋を造り始めたのが申年で完成したのが戌年なので、橋の両端には木彫りの猿と犬が鎮座しています。

旧市街もおすすめ。ホイアンの旧市街は、古く美しい街並みが世界遺産に登録されています。ホイアンの観光スポットは、旧市街のチャンフー通りとバクダン通り周辺のとても狭いエリアに集中しています。木造の古い建物がズラリと並ぶ景色は風情があり、写真撮影にもおすすめです。代表的な建物は馮興家(フーンフン)の家。黒い外観に赤いランタンが映えます。

市場に興味があれば、ホイアン市場もおすすめ。ホイアン最大級の市場で、早朝から日没まで楽しめます。野菜や肉類、とれたての魚の他に雑貨もあります。屋内と路上がありますが、観光の場合は路上の方が活気に溢れているのでおすすめです。屋内は現地に住む人向けです。とても大きな市場で珍しいものもたくさんあるので飽きません。

ホイアンは古き良き町並みが魅力の世界遺産。時間に追われて名所巡りをするよりも、名所は数個にとどめて、あとは歴史保護地区の散歩であったり、ショッピングであったりと、自由気ままな観光をするのがおすすめです。

また、ホイアンは9月から11月の雨季の時期は、毎年洪水に見舞われます。酷いときはボートでの移動を余儀なくされることもありますので、できればこの時期は外した観光をおすすめします。

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ホイアンの名物

DSCN0732.JPGホワイトローズことワンタン

ホイアンには三大名物と呼ばれるものがあります。「ホワイトローズ」、「カオラウ」、「揚げワンタン」です。続いて「コムガー」や「ミークワン」。最初の三つはホイアンでしか食べることができないため、必ず押さえておきたいところです。コムガーとミークワンは全土で食べることができます。

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お楽しみは夜

DSCN1049.JPG夜はランタンが非常に綺麗

ホイアンの楽しみは夜にあると言っても大袈裟ではありません。気温が低くなったころに外にでると、多くの観光客で賑わっています。日中は名所巡りに精を出した観光客も、夜は各々ゆっくりとした時間を過ごしている様子。

屋台で食事をしたり、ナイトマーケットでショッピング。日本橋の前で記念撮影したり、灯篭流しを体験。レストランでアルコールに酔いながら、気のおけない仲間と談笑する。そんな時間を忘れる滞在余暇をおくることができます。

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ランタン祭り

DSCN2052.JPGふと懐かしいあの時代を思い出す

ホイアン歴史保護地区では、毎月旧暦の14日には「ランタン祭り」が開催されます。

夜は街頭が消えて、ランタンのぼんやりとした明かりが町を彩ります。バクダン通りの広場では伝統のビンゴゲームや民謡などが開催され、お祭りムードが高まります。バクダン通り沿いに広がるトゥボン川では灯篭流しが行われ、町は幻想的な風景に包まれます。

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ホイアンシアター

DSCN1146.JPG夜の王道スポット

ホイアンのナイトスポットでマストで行ってほしいところが「ホイアンシアター」。ステージ上では数々のホイアンに伝わる伝統舞踊や民謡を鑑賞することができます。劇場風になっているので、落ち着くことができるのも魅力の一つ。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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