今では海外旅行で現地でネット環境を確保するのは必須となっています。ベトナム旅行でも同様で、屋外でスマホが使えるようになれば、旅の幅はぐっと広がります。
そこで、ここではベトナム現地のeSIM事情と利用するポイントを詳しく解説します。
eSIMとポケットWiFi(WiFiルーター)はどっちがおすすめ?

ベトナム旅行を計画している人の中には、「現地でネット環境を確保したいけど、eSIMとポケットWiFiレンタルのどっちがおすすめ?」と考えている人も多いでしょう。
eSIMのメリットとデメリット
以下ではeSIMのメリットとデメリットを紹介します。
◇eSIMのメリット
・SIMカードを取り替える必要がない
・旅が終わったあとに返却する必要がない
◇eSIMのデメリット
・アクティベーションや設定が上手くいかないことがある
・スマホ1台で1つ必要
ポケットWiFiのメリットとデメリット
以下ではポケットWiFiのメリットとデメリットを紹介します。eSIMと比較して、自分に合っている方を選ぶのがいいでしょう。
◇ポケットWiFiのメリット
・1台レンタルすれば、複数のスマホとパソコンでネット接続ができる
・現地でレンタルすれば現地SIMのためネット通信が早い
◇ポケットWiFiのデメリット
・返却する必要がある※借りた会社によって返却場所の指定がある
ベトナム旅行でeSIMが活躍するシーン

「本当にベトナム旅行でeSIMを用意する必要ってあるの?」という質問に関しては、強く「YES」と応えたいです。ホテルや飲食店では大抵無料のWiFiが繋がっていますが、セキュリティが心配ですし、その度にパスワードをスタッフに聞かなければなりません。
eSIM等ネット環境を自分で用意することで、「観光情報の収集」、「Grab(配車アプリ)の手配」、「お店の予約」、「(Google)マップのナビゲーション」を町歩きをしながら利用できます。どれも優先順位をつけ難いほど重要な旅の要素となるはずです。
ベトナム旅行でeSIMの利用:日本で調達と現地契約はどっちがおすすめ?

ベトナム旅行者が観光で使うeSIMを入手したい場合、①「日本で調達する」、②「現地の通信会社と契約・購入する」を選択できます。日本で調達する場合は、国際eSIMを提供している会社のHPから購入できます。購入後にQRコードが届くので、それをスキャンすることでeSIMを設定することができます。
ただし、どの国でも使えるような国際eSIMは、多くのケースでベトナム産のeSIMと比べると通信速度が遅くなります。特にベトナムは社会主義国となるので、重要な通信インフラは国営企業が監督しています。そのため、日本人が考えるよりずっと国内の通信事情は安定していて強力です。
もしできるならば、現地契約の方がおすすめと言えるでしょう。
ベトナム現地でeSIMを取得する方法:空港で調達するメリットとデメリット

ベトナム旅行者はハノイのノイバイ空港、ダナン国際空港、ホーチミンのタンソンニャット国際空港といった空の玄関口が最初のeSIMの購入場所となります。到着ロビーにSIM関連のショップブースが幾つかあるので、そこでeSIMも調達できます。
空港でeSIMを調達するメリットは「到着後すぐに使える」ことですが、一方で「外国人旅行者向けのサービスのため値段が高い」、「契約期間中に使える容量(ギガ)が少ない」ことが挙げられます。ネットサーフィンや少しYouTubeを視聴するくらいなら問題ありませんが、YouTube以外の動画やデータ通信が必要なスマホゲームをしてしまうと、すぐになくなってしまうリスクがあります。
がっつりと使うことを想定しているのであれば、スマホショップで入手した方が安心できるかもしれません。
ベトナム現地でeSIMを取得する方法:スマホショップで調達するメリットとデメリット

一方でベトナムの市内観光中にスマホショップに立ち寄り、eSIMを調達することもできます。ただし、これは日本と同様に通信会社と契約することになるので、パスポートの持参が必要です。
空港で買うのとは違って、市内では通信会社の選択肢が豊富で、プランもバラエティ豊か。滞在日数や1日のデータ使用量を考えて選べば、無駄なくお得なプランに申し込めます。
ベトナム旅行者向けeSIMでおすすめの現地通信会社

上述したように、ベトナムは市場開放しているとはいえ、社会主義国となります。そのため、重要なインフラは国営企業が監督しています。ベトナムの通信会社の大手キャリアは「Viettel」、「Vinaphone」、「Mobifone」の3社です。
一方で最近は民間企業も参入の兆しがあります。「Vietnamobile」、「FPT Telecom 」、「CMC Telecom 」などは民間の通信会社です。ただし、まだまだシェアは小さいため旅行者向きではありません。
上記「Viettel」、「Vinaphone」、「Mobifone」の3社であれば、どこでも問題はありません。プラン内容や料金もほとんど変わりませんので、スマホショップのスタッフがおすすめしてきたプランの通信会社を選ぶといいでしょう。
まとめ:ベトナム旅行中はeSIMを利用して充実した旅を
カフェやレストランで小休止中に、「次に行くスパを予約しよう」、「Grabを呼んでホテルに戻ろう」といったことも、eSIMがあれば容易に可能です。それほど高い買い物ではありませんし、1日1GBのプランでも十分なので、ぜひベトナム旅行を検討している人は、eSIMの利用を考えてみてください。